9月初旬から、ひょんなきっかけからジョギングを始めました。最初は実にしんどく走れなかったのですが、数回するとほんとに楽に走れるようになりました。一日でも休むと次がしんどくなるのでできるだけ毎日走ろう、と言う感じでした。4㎞ほどで時間にして30分弱。これだけで体調は随分よくなりました。しかし、3週間を過ぎた頃から、左膝が痛くなり、今は中止しています。始めた途端にこんなことになり、情けないですが、筋力を強化して、再び走ろうと思います。
それはさておき、この時期から年末にかけて、土日がたいそう多忙になります、予定がかなり詰まっております。これをなんとか乗りきらないと、ということです。そんなことですので、なかなか音楽をじっくり聴くことはなかなかでございます。とはいえ、やはりしっかり頑張っていきまひょ、であります。
ということで、今回はモーツァルト。ラファエル・クーベリックがハイエルン放響と1980年にモーツァルトの35番以降の6曲の交響曲を録音していることは周知のことであり、この演奏は高く評価されており、名盤といわれてるものです。今回この録音を取り上げるのは、以前にお世話になっている先輩がいただいた膨大なDATの中に、1985年12月22日のNHKFMからの録音がありました。それには1985年5月9日のミュンヘンのヘラクレスザールでのクーベリックのバイエルン放響との演奏があり、曲はモーツァルトの38.40.41番でありました。これでクーベリックの演奏を久々に聴きました。なかなかよかったので、それで、両者のCDを取り出して聴いた次第でありました。そんなことで、この両者による交響曲第41番ハ長調K.551『ジュビター』であります。1980年6月のヘラクレスザールでの録音です。
しかし、1980年代はクーベリックが健在。このDATには1985年の年末のFM放送が録音されていますが、他にはコリン・ディヴィスとブレンデルのブラームスピアノ協奏曲第1番や、ホルスト・シュタインのN響とのライブの『英雄』などが収められています。まだいろんな人が健在で活躍されていました。もう30年以上前のことですからねえ。でもこのころはよかったと思いますねえ。
クーベリックのモーツァルト、これはもう模範的な演奏であり、モダン楽器による演奏の最後の輝きとでもいうべきものです。分厚く、精緻な管弦楽を縦横無尽に駆使して、正攻法で真正面からモーツァルトと取り組んだ結果の演奏であります。まず、バイエルン放響は実にいい。このころがこのオケは一番いいのかもしれません。節度ある響きに、重厚でダイナミックでうねるようなな弦の、そして木管はたいそう愛らしい。金管も暖かい。全体的に明るく澄んだ音色で、この曲もたいそう明るい。それが玉に瑕かもしれませんが、それはそれでこの演奏の特徴として…。しかし、クーベリックの指揮もインテンポで、正に王道を歩むような堂々としており、それでいて極めて上品で優美なところがいいですね。
第1楽章。冒頭から落ち着いた、堂々した演奏。そしてたいそう見通しもよく、次はこうなると至極わかりやすい。だた予想以上なのがバイエルン放響の各楽器の極上の音色ですねえ。実に堂々としたジュピターです。第2楽章、バイエルン放響の演奏はたいそう締まっており、ゆったりとした美しいもの。それにモーツァルトの音楽の美しさが加わり、相乗的な華麗な音楽に酔いしれます。第3楽章メヌエット。ここでも堂々とした中にも気品のあるメヌエットが聴けます。しかし、スキのない管弦楽。実に響きが優雅ですねえ。そして第4楽章。たいそう明るい雰囲気での終楽章。そして熱気も加わり、フーガもよく明快に進む。約30分の演奏だが、演奏の充実感たっぷりで、もっと長く聴いたような気持ちになります。
今年のプロ野球も今日で全日程が終了しました。マリーンズ、9月から負けばかり。いったいいくつ勝ったのやら。最下位の去年とそれほど変わらないな、とおもう成績でした。本気で補強しなければ、来年も同じでしょうねえ。
(SONY 0886978841124 2011年 輸入盤)
それはさておき、この時期から年末にかけて、土日がたいそう多忙になります、予定がかなり詰まっております。これをなんとか乗りきらないと、ということです。そんなことですので、なかなか音楽をじっくり聴くことはなかなかでございます。とはいえ、やはりしっかり頑張っていきまひょ、であります。
ということで、今回はモーツァルト。ラファエル・クーベリックがハイエルン放響と1980年にモーツァルトの35番以降の6曲の交響曲を録音していることは周知のことであり、この演奏は高く評価されており、名盤といわれてるものです。今回この録音を取り上げるのは、以前にお世話になっている先輩がいただいた膨大なDATの中に、1985年12月22日のNHKFMからの録音がありました。それには1985年5月9日のミュンヘンのヘラクレスザールでのクーベリックのバイエルン放響との演奏があり、曲はモーツァルトの38.40.41番でありました。これでクーベリックの演奏を久々に聴きました。なかなかよかったので、それで、両者のCDを取り出して聴いた次第でありました。そんなことで、この両者による交響曲第41番ハ長調K.551『ジュビター』であります。1980年6月のヘラクレスザールでの録音です。
しかし、1980年代はクーベリックが健在。このDATには1985年の年末のFM放送が録音されていますが、他にはコリン・ディヴィスとブレンデルのブラームスピアノ協奏曲第1番や、ホルスト・シュタインのN響とのライブの『英雄』などが収められています。まだいろんな人が健在で活躍されていました。もう30年以上前のことですからねえ。でもこのころはよかったと思いますねえ。
クーベリックのモーツァルト、これはもう模範的な演奏であり、モダン楽器による演奏の最後の輝きとでもいうべきものです。分厚く、精緻な管弦楽を縦横無尽に駆使して、正攻法で真正面からモーツァルトと取り組んだ結果の演奏であります。まず、バイエルン放響は実にいい。このころがこのオケは一番いいのかもしれません。節度ある響きに、重厚でダイナミックでうねるようなな弦の、そして木管はたいそう愛らしい。金管も暖かい。全体的に明るく澄んだ音色で、この曲もたいそう明るい。それが玉に瑕かもしれませんが、それはそれでこの演奏の特徴として…。しかし、クーベリックの指揮もインテンポで、正に王道を歩むような堂々としており、それでいて極めて上品で優美なところがいいですね。
第1楽章。冒頭から落ち着いた、堂々した演奏。そしてたいそう見通しもよく、次はこうなると至極わかりやすい。だた予想以上なのがバイエルン放響の各楽器の極上の音色ですねえ。実に堂々としたジュピターです。第2楽章、バイエルン放響の演奏はたいそう締まっており、ゆったりとした美しいもの。それにモーツァルトの音楽の美しさが加わり、相乗的な華麗な音楽に酔いしれます。第3楽章メヌエット。ここでも堂々とした中にも気品のあるメヌエットが聴けます。しかし、スキのない管弦楽。実に響きが優雅ですねえ。そして第4楽章。たいそう明るい雰囲気での終楽章。そして熱気も加わり、フーガもよく明快に進む。約30分の演奏だが、演奏の充実感たっぷりで、もっと長く聴いたような気持ちになります。
今年のプロ野球も今日で全日程が終了しました。マリーンズ、9月から負けばかり。いったいいくつ勝ったのやら。最下位の去年とそれほど変わらないな、とおもう成績でした。本気で補強しなければ、来年も同じでしょうねえ。
(SONY 0886978841124 2011年 輸入盤)
さて、クーベリックもジュピターですが、思い出いっぱいのCDです。もう、35年以上も前になりますか、CDプレーヤーが発売され、当時、25万円で、ケンウッド製を購入しました。SONY製だけが、トレイ・タイプでしたが、私が買ったのは、CDを縦型にセットするものでした。中身は東芝製だったと思いますが、よく、当時、こんな高いものが、買えたのか、不思議ですが、出てきた音にびっくりしたものです。無音が、聴こえるのです?レコードでは、不可能なことが、スピーカーから再現されたのですから。そして、最初に買ったCDが、CBSソニーから、3800円で発売されていた、この、「ジュピター」でした。鮮明で、厚みがあって、暖かい、切れのある音でした。デジタル臭いという評価もありましたが、それよりも、この新鮮な音質には、打ちのめされました。何せ、CDが高いので、どんどんは買えませんでした。それでも、クーベリックの他のCDは、買いました。他にグールドの、ゴルドベルク、マゼールの惑星、チャイコフスキー、第5番など。従って、今でも、その当時のCDを聴いています。全然、問題はありません。その後、リマスターだ、HQだ、SACDだと色々、改善盤が出てきますが、初期のCDと比較して、何が改善かと、疑ってしまいます。つまり、CDのオリジナルは、価値があるということです。聴き易い音質になっているのです。この当時、CDの製造は、大きな工場に限られ、歩留まりも悪かったと聞きます。そうやって、苦労して製造されたCDは、これからも大切に、保管していきたいと思っています。80年代に製造されたCDを、私はヴィンテージCDと呼び(勝手に)、中古屋さんで、蒐集していきたいです。
クーベリックのCDを見て、初めてCDを買った頃を、思い出しましたので、コメントさせて、いただきました。