こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

次は、「イドメネオ」だ!

2006年03月16日 22時50分56秒 | モーツァルト
「一口に言って、モーツァルトの本領はオペラにあったと思う」。属啓成氏の言であります(『モーツァルトⅡ声楽篇』)。モーツァルトのオペラは好きです。このブログでも、「ルーチョ・シルラ」「皇帝ティトの慈悲」について触れてきました。次は、「イドメネオ」であります。この三つは、すべてオペラ・セリアですね。三つの中で一番充実しているのは、この「イドメネオ」でしょうね。かなり前に、ベーム盤を買って聞いてきました。エディット・マティスのイリアと、ペーター・シュライヤーのイダマンテはなかなかよかったです。マティスって人はしっかりした人ですね。この人が入るとぐんとマジメ度が高まります。ベーム盤を買ったときから、欲しかったのがプリチャード盤でした。しかしなかなか買う機会がなくて、先日HMVのネットで購入しました。これが何故欲しかったかというと、ここでは歌手が超豪華なのです。一枚目のCDを聞いていても、まず、イリアのルチア・ポップがみずみずしく歌います。続いてイダマンテのアグネス・バルツアが脂ぎった歌をうたい、これはこれは、と思っていると、お次はエレクトラのエディッダ・グルヴェローヴァが登場。これも燃えます。そしていよいよ、ルティアーノ・パヴァロッッテイ。イドメネオであります。まあ、なんとも、といった布陣です。これだけでも、大した演奏ですね。声と歌唱を聞く演奏ですね。なかでも、ルチア・ポップがいいです。ソプラノでは好きな歌手です。やっぱり、オペラは歌手ですかね。
このプリチャード盤で問題なのは、第二幕のはじめです。モーツァルトは、その後の1786年のウィーンでの再演において、テノールのアリアを書き、差し替えてます(K.490)。これは、ヴァイオリンの助奏がついて、たいそうきれいな曲になってます。全曲中でこの曲は光ってます。ベーム盤ではシュライヤーがきまじめに歌ってます。それに対して、プリチャード盤ではこの曲は歌われてません。残念です。
その理由は簡単で、イダマンテは、テノールとソプラノの二つで歌われる場合のある役です。プリチャード盤は、ソプラノがうたっているので、K.490のアリアは歌えないのでした。この曲があればいうことありませんでした。でも、これも無いものねだりかもしれません。

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