こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

ミュンヒンガーの「ハフナーセレナード」

2016年07月31日 18時51分46秒 | モーツァルト
私はとんこつラーメンが大好きです。。三宮にかの一蘭ができたということなので、先日、関空への出張の帰りに、行ってみました。少し行列が出来ていて15分ほど待って入れました。実はもう十年以上も前、渋谷で食べたことあります。味の記憶はあまりないのですが…。孤独に食べることは別にどうでも良いのですが、スープはいいですね。最近濃厚でこってりのとんこつが多い中、とんこつの本来の旨味でいいですね。しかし問題は麺。もう少し細い方が好きです。この太さだと、かためで注文しましたが、硬さが強調されるだけですね。またチャーシューもねえ。そして、替え玉をして980円というのも高くないですか。と色々と申しましたが、また行こうと思いました。

ということで、今回はモーツアルトのセレナード第7番ニ長調K.250『ハフナー』であります。先日中古やさんの安売りワゴンの中で見つけたCDです。カール・ミュンヒンガー指揮VPOによる演奏。ソロ・ヴァイオリンは当時のコンマスのウィリー・ボスコフスキーです。1960年10月の録音です。私は、この演奏の存在を知りませんでした。ミュンヒンガーについても、最近はトンと名を聞かなくなりましたし、バロック以外にもこんな演奏もあったんか、ということで、ミュンヒンガーとボスコフスキーということで、買いました。600円でしたね。

このハフナーセレナードですが、1776年モーツァルト20才のとき、ザルツブルグの大富豪であったハフナー家の当主の妹の結婚式の祝宴用の音楽として作曲されたもの。数あるモーツァルトのセレナードの中でも、華やかでスケールの大きな曲となっています。しかし、私的には、他のセレナードの名曲とは異なって、どうも今イチ好きにはなれないな、って曲でもありました。 何故かというと、モーツァルトの機会音楽のよさをあまり感じないからでありました。

それで、このミュンビンガーの演奏、まあたいそうシンフォニックであります。ボスコフスキーとVPOということで、まあウィーン情緒たっぷりの演奏かと思いきや、まあ硬い。それは、構成がしっかりしており、堂々として、余分なものがない。甘さを排除して、厳しい演奏となっているのでありました。加えて、ボスコフスキーのヴァイオリンも同様で、たいそうな美しい音色でたいへん素晴らしいのでありますが、甘さとか必要以上の情感は排除されているようでありました。それゆえ、セレナードの雰囲気というよりも、交響曲的な厳しさや硬さなどをかんじてしまうのでありました。

第1楽章ソナタ形式のアレグロ楽章。実に堂々とした曲であり、壮麗な響きと祝祭的な雰囲気が満ち満ち、まさに交響曲の第1楽章。それをさすがのVPOの合奏力と響きが心地よいですねえ。第2楽章アンダンテ。実質的なヴァイオリン協奏曲。たいへん優雅なオケの序奏ではじまり、ボスコフスキーの独奏が瑞々しく、過度な情感もなく、すべてが程よいところでとどまっているところが実に見事。じっくりと聴くと極上のヴァイオリンであります。第3楽章メヌエット。モーツァルトには珍しい短調のメヌエット。私的には長調のほうがいいですが、トリオで再び独奏ヴァイオリンが美しい。ただ、どうも硬さが耳についてしまいますかね。第4楽章ロンド。ここでも独奏ヴァイオリンによる明るく動きのある鮮やかな技巧がいいですねえ。第5楽章再びメヌエット。ただ曲が豪華だけに、ミユンヒンガーの力強さも加わり、メヌエットという印象があまりしません。こんなメヌエットもありですね。第6楽章アンダンテ。 スケールの大きさを感じながら、いろんな曲想が実にモーツァルトらしい。壮麗と相俟って、木管のソロも加わり、美しさも上手く表現されています。第7楽章。3つめのメヌエット。華麗な曲が光ります。ここでもVPOの極上の合奏がいいですねえ。そして、第8楽章アダージョからアレグロ・アッサイ。終楽章に相応しく、荘厳なアダージョの序奏から主部に展開。堂々とした演奏。やはりここに至ってもVPOの音色など素晴らしいのでありました。

しかし、夏休みになって少しの間、涼しかったように思いましたが、やはり暑い。一方で、この時期のこの忙しさが何なんだ!と思っている今日この頃でありました。
(LONDON F0023124 LONDON BEST MORE 50 1990年)

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2 コメント

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Unknown (七味とうがらし)
2016-07-31 20:48:41
とんこつ、おいしいですよね。
暑い日に汗を掻きながら、なんてサイコーです。
近くに豚濁(とんだく)を謳ったドロっどろのスープでラーメンを喰わせる店があります。美味しいのはおいしいのですが、四十五を過ぎると中々にヘヴィですね。
もう十歳若ければ、と思うこの頃です。
チャーシューもバラはいけませんね。脂身の少ないものでなければ。
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コメントありがとうございます。 (mikotomochi58)
2016-07-31 22:33:08
七味とうがらし 様、コメント感謝です。いろんなお店に行こうと思っているのですが、どうもお気に入りの店ばかりに行ってしまいます。ポイントは、①こってり濃厚でない。②細麺、が重要なんですね。うちの息子などは、濃厚なのを好んでいますが、確かに年を取るとしんどいですね。全国展開している店では。他に「一風堂」がありますが、私的には、麺が太すぎるのですねえ。なかなか難しいです。またご教示くだだい。
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