日本シリーズであります。カープ負けちゃいましたね。ハムでもカープでもどっちでもいいのですが、熱のこもったゲームで、おもしろかったです。やはり短期決戦で負けられない、ということでいい試合になるんでしょうね。ともにホームチームが強いのは、指名打者が使える試合はパに、使えない試合はセに、それぞれ有利になるように思うのですが、いかがでしょうか。シーズン中もこんな試合を毎日してくれれば、おもしろいのでしょうが、それでは体が持たないですかねえ。
ということで、今回はハイドンです。交響曲第98番変ロ長調であります。演奏は、オットー・クレンペラー指揮PO。1960年の録音です。このCDは以前にも取り上げたもので、クレンペラーのハイドンの交響曲の録音を3枚に収めたもの。2008年9月にHMVで2184円で購入しました。その後、2012年でしょうか、クレンペラー没後40年を記念したアニヴァーサリー・エディションが発売されました。このシリーズ、安いんです。そしてクレンペラーの演奏がまとまって入手できるので、いいですね。例えば、ブルックナーの交響曲6曲の6枚組で、1290円。ベートーヴェンの交響曲全集など10枚組で2000円、とまあ安いのです。それにつられて、私なんぞ8ゼットも買ってしまいました。そして、つい最近もクレンペラーのバッハのブランデンブルクや管弦楽組曲などが欲しく、これの収められている8枚組BOXを買ってしまいました。1690円。安いですね。その8枚組は、バッハの4枚、ヘンデルなどの1枚、そしてハイドンの3枚から構成されているのです。そのハイドンの3枚というのは、以前に買ったバイドンの3枚組とまったく同じものなんですねえ。まあこの程度のダブりは、そんなに珍しくはなく、最初に買った3枚組はどうしましょうかねえ。中古やさんに行きましょうか?、
この98番、ハイドンが1792年の第1回ロンドン旅行のために作曲したザロモンセットの一曲。同年3月2日にザロモンの演奏会で初演されました。第2楽章冒頭に、英国国歌を使用していることも知られている。このロンドン交響曲の中では、昔は標題の付いた曲(驚愕、奇蹟、軍隊、時計、太鼓連打、ロンドンなど)をまず聴いて、標題のない曲なんてあまり聴かなかった。でも聴かなかったこの98番や99番なんかはかなり好きですね。
さて、クレンペラーの演奏ですが、うーん、最近ほんとに聴かれなくなったハイドンですねえ。ハイドンを演奏するのは、今や古楽器のみか、と思える時代ですから、こんなモダン楽器でゆったりとスケールも大きな演奏は、やはりいい。クレンペラーの指揮も真っ正面から堂々とした、これでどうだ、といわんばかり。これに対してPOも、いいオケです。イギリスのオケって、ロンドン響もそうなんですが、実に手堅い演奏をしますよねえ。でもクレンペラーとの演奏が一番良かったのかなあ。このザロモン・セットは、いわばお国ものですので、クレンペラーとPOには全部録音してもらいたかったですね。
それでこの98番。第1楽章からたいそうゆったりしていて、でもその流れにすぐに順応して、ああハイドンっていいなあ、と切々と思って行きます。なんとなく英国ロンドンにやってきて、都会風のスマートで洗練された演奏とも言えますねえ。第2楽章。ここもゆったりとしたテンポですが、旋律を確かめるように歌い上げ、しっとりとした美しさに満ちています。第3楽章メヌエット。オケがしまって落ち着いた風情のメヌエット。POの合奏力もさすがであります。ハイドンの野暮ったさ(失礼)はまったく感じませんねえ。第四楽章、ここでも実に上品な終楽章。限の独奏やチェンバロも入り、全く以て気持ちよいハイドンでありました。
しかし、日本シリーズ。第3戦に大谷敬遠の中田勝負でレフト前に打たれた、あれが大きかった。あれをレフトの松山が取っていれば、カープが勝って四連勝したかもしれませんね。「弱気は最大の敵」ですねえ。
(Warner 2484332 2013年 輸入盤)
ということで、今回はハイドンです。交響曲第98番変ロ長調であります。演奏は、オットー・クレンペラー指揮PO。1960年の録音です。このCDは以前にも取り上げたもので、クレンペラーのハイドンの交響曲の録音を3枚に収めたもの。2008年9月にHMVで2184円で購入しました。その後、2012年でしょうか、クレンペラー没後40年を記念したアニヴァーサリー・エディションが発売されました。このシリーズ、安いんです。そしてクレンペラーの演奏がまとまって入手できるので、いいですね。例えば、ブルックナーの交響曲6曲の6枚組で、1290円。ベートーヴェンの交響曲全集など10枚組で2000円、とまあ安いのです。それにつられて、私なんぞ8ゼットも買ってしまいました。そして、つい最近もクレンペラーのバッハのブランデンブルクや管弦楽組曲などが欲しく、これの収められている8枚組BOXを買ってしまいました。1690円。安いですね。その8枚組は、バッハの4枚、ヘンデルなどの1枚、そしてハイドンの3枚から構成されているのです。そのハイドンの3枚というのは、以前に買ったバイドンの3枚組とまったく同じものなんですねえ。まあこの程度のダブりは、そんなに珍しくはなく、最初に買った3枚組はどうしましょうかねえ。中古やさんに行きましょうか?、
この98番、ハイドンが1792年の第1回ロンドン旅行のために作曲したザロモンセットの一曲。同年3月2日にザロモンの演奏会で初演されました。第2楽章冒頭に、英国国歌を使用していることも知られている。このロンドン交響曲の中では、昔は標題の付いた曲(驚愕、奇蹟、軍隊、時計、太鼓連打、ロンドンなど)をまず聴いて、標題のない曲なんてあまり聴かなかった。でも聴かなかったこの98番や99番なんかはかなり好きですね。
さて、クレンペラーの演奏ですが、うーん、最近ほんとに聴かれなくなったハイドンですねえ。ハイドンを演奏するのは、今や古楽器のみか、と思える時代ですから、こんなモダン楽器でゆったりとスケールも大きな演奏は、やはりいい。クレンペラーの指揮も真っ正面から堂々とした、これでどうだ、といわんばかり。これに対してPOも、いいオケです。イギリスのオケって、ロンドン響もそうなんですが、実に手堅い演奏をしますよねえ。でもクレンペラーとの演奏が一番良かったのかなあ。このザロモン・セットは、いわばお国ものですので、クレンペラーとPOには全部録音してもらいたかったですね。
それでこの98番。第1楽章からたいそうゆったりしていて、でもその流れにすぐに順応して、ああハイドンっていいなあ、と切々と思って行きます。なんとなく英国ロンドンにやってきて、都会風のスマートで洗練された演奏とも言えますねえ。第2楽章。ここもゆったりとしたテンポですが、旋律を確かめるように歌い上げ、しっとりとした美しさに満ちています。第3楽章メヌエット。オケがしまって落ち着いた風情のメヌエット。POの合奏力もさすがであります。ハイドンの野暮ったさ(失礼)はまったく感じませんねえ。第四楽章、ここでも実に上品な終楽章。限の独奏やチェンバロも入り、全く以て気持ちよいハイドンでありました。
しかし、日本シリーズ。第3戦に大谷敬遠の中田勝負でレフト前に打たれた、あれが大きかった。あれをレフトの松山が取っていれば、カープが勝って四連勝したかもしれませんね。「弱気は最大の敵」ですねえ。
(Warner 2484332 2013年 輸入盤)
クレンペラーは昔から好きでしたが、ハイドンは最近になって聴くようになりました。このゆったり感が堪りません。録音も割と良いですし・・・。
、激安BOXで入手できるようになったのがいいですね。これからもしっかり聴こう、と思います。