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シュワルツコップの訃報

2006年08月06日 17時40分42秒 | モーツァルト
ドイツの戦後を代表する名ソプラノのエリーザベト・シュワルツコップさんが、3日に逝去されたそうです。1915年のお生まれということですから、90才を超えるご高齢でした。英コロムビア・レコードのプロデューサー、ウォルター・レッグ夫人としても知られた方でした。
シュワルツコップさんといえば、1970年代に引退される直前に日本に来られたことをまず思い出されます。そのころ60才くらいで、お綺麗な方だなあ、と思いました。それからいろいろとどのような人なのかと知りました。R.シュトラウスの「ばらの騎士」の元帥夫人とか、ジュリーニの「フィガロの結婚」の伯爵夫人なんかがオペラの代表的な遺産でしょうか。クレンペラーの『魔笛』では第1の侍女などもやってます。私はむしろ、リートの方での印象も深いです。R.シュトラウスの「最後の四つの歌」(ジョージ・セル指揮)は曲を代表する名盤と言われていますし、一番私がよく聴いたのは、ワルター・ギーゼキングの伴奏で歌った、モーツァルトの歌曲集です。昔のLPの時代でした。今もこれはCDは持っておらす、LPで聴いてます。ギーゼキングの伴奏もいいのですが、シュワルツコップの歌唱は、素晴らしく、あふれんばかりの個性と表情が手に取るように見えるものになってます。モーツァルトの歌曲集は、バーバラ・ボニーのCDをよく聴きますが、断然、シュワルツコップでしょう。少々、一時代前の歌手という感じはしますが、同じ土俵では論じられないほど、シュワルツコップの方がいいです。
他にも、近年聴いたものとして、意外ですが、プッチーニの『ジャンニ・スキッキ』から有名な「私のお父さん」が印象に残っています。これは、Documentsから出ている指揮者別の10枚組のシリーズでカラヤンの第1集に収められているものです。1948年の録音となってますが、いいです。ゆっくりめのテンポですが、これほど心のこもった歌を知りません。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

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