今の私には、日曜日にお出かけするほどの元気はないのですが、先日の日曜日は、久々にコンサートに参りました。アルバン・ベルク四重奏団のフェアウェル・ツアー。大阪のシンフォニーホールでした。このチケットを申し込んだ時には、今のような事態になることを予期しておりませんでしたので…。まあ、そうは言っても気分転換にもなるわい、と思ってワクワクしながら、お出かけしました。アルバン・ベルク四重奏団は、現代最高と言われる弦楽四重奏団ですが、何でも解散されるということらしく、最後のコンサートということもあって聴いておきたかったんですね。これまで、CDでモーツァルトやベートーヴェンを中心に凄い演奏を聴かせてくれたんですよね。曲目はハイドンとベルクとベートーヴェンでした。この中で、ベルクはどうも苦手というより…、でして、これは当日の観客の皆様も同様らしく、終わった後しばらくの清寂がありました。私もそうですが、あっ終わったんだ、って感じがよくわかりました。ベートーヴェンは、15番です。後期の晦渋といわれる作品の中でも、比較的親しみやすい曲ですかね。この第3楽章は、何時聴いてもいい曲だなと感じますし、加えてアンコールでは13番のカヴァティーナ、これもベートーヴェンの曲中でも、ほんとに心にしみ込むものであります。この二曲は、さすがに胸をうたれる珠玉の名演奏でした。ホールの静けさの中に旋律がしみ込むようでした。アンコールの方で涙が出そな美しさでした。それはそれとして、今回はハイドンであります。ハイドンには多くの弦楽四重奏曲がありますが、どれもわかりやすく親しみ安いものです。コンサートでも最初の曲として演奏されたのが、第81番。ロプコヴィッツ四重奏曲と呼ばれるもので、ロプコヴィッツ侯爵の依頼によるもので、1799年頃の作曲と言われています。躍動感あふれる第1楽章、静かに展開されて想いにふける第2楽章、一転して激しい動きが展開されるメヌエット、そして、すべてをまとめる第4楽章、とまあ、古典的というかそんな構成になっており、たいそう分かりやすいのです。アルバンベルグのハイドンは、このロプコヴィッツ四重奏曲とエルデーディ四重奏曲の録音があります。前者は1993年頃の録音で、彼らの全盛期ものでしょうね。まず、感じるのがどの楽器もたいそう見通しがよく、それぞれの音がしっかり明確に聞こえることです。ピピラーの統率もしっかりしており、加えてエルベンのチェロが私には随分好ましく聞こえるのです。当たり前のことですが、高音と低音の隙のない演奏が、このSQの音楽を完璧なものにしているということを再確認しました。中でも、第2楽章が私的には好きですね。
コンサートでは、チケットをケチったために、二階席になりました。室内楽ということもあって、一階席の方が聴きやすかったな、と大層後悔しました。また、やはり、もっと以前にこの四重奏団は聴きたかったなと強く思いました。おそらく印象は随分違ったものになったと思いますね。最後に、コンサートで嫌だな!と思うのが、いびきと貧乏揺すりですね。ほんとに困ったものですよ、まったく!
コンサートでは、チケットをケチったために、二階席になりました。室内楽ということもあって、一階席の方が聴きやすかったな、と大層後悔しました。また、やはり、もっと以前にこの四重奏団は聴きたかったなと強く思いました。おそらく印象は随分違ったものになったと思いますね。最後に、コンサートで嫌だな!と思うのが、いびきと貧乏揺すりですね。ほんとに困ったものですよ、まったく!
素晴らしい演奏会だったんですね。僕はカルテットの演奏会には殆ど行ったことがありませんが、こういう感想を見ると行ってみたくなります。
いびきと貧乏ゆすりはカンベンして欲しいですね。それでも、大阪はまだ岡山よりは観客の集中力は高いと感じていますが。
アルバン・ベルグ、もう聴けないとは、実に残念ですね。でも、ほんともう少し以前に生を聴きたかったと、ほんとに強く思ったコンサートでした。