先日、ネットでH○Vを見ていたら、ムラヴィンスキーの1973年の来日公演のライブがAltusから安く出ておりました。ベートーヴェンの4番、ショスタコの5番などの、いまでも語りぐさとなっている名演であります。私は、当時中学生でしたが、FMでの放送を聴き、特にベートーヴェンの4番には感銘を受けた記憶があります。それゆえ、これは買わなければなりません、と思ったのですが、最近H○Vでの購入で大物が続きましたので、8月まで購入禁止令がでまして、買い控えなければならなくなりました。
そんなとき。いつものように、岡山の中古やさんを見ていると、ムラヴィンスキーのベートーヴェンの交響曲第4番とチャイコフスキーの交響曲第5番のライブのCDを見つけました。以前にも述べましたが、私はチャイコの5番をけっこう気に入っておりまして、今回も、ムラヴィンスキーの5番を聴こうと思って買いました。車に乗ってCDを入れると、まずベートーヴェンの4番があたりまえのことですが出て来ます。そんで、まあいいやと思って4番を聴いてましたら、これがぶっ飛ぶような演奏でありました。このCDは、1973年4月29日レニングラード・フィルハーモニー大ホールでのライブ録音。後で知ったことなんですが、この演奏はかなり有名。そういえば、ムラヴィンスキーの4番ってのがけっこう話題になってたなあと思ったのでした。日本でのライブが同年の5月26日ですので、初来日の一ヶ月前ですね。確かムラヴィンスキーは飛行機嫌いで、当時のレニングラードからシベリア鉄道でウラジオストックまで来て、そこから海路新潟経由で来日したことを憶えています。日本までの行程はかなりの日数がかかったことと思われますので、日本へ旅立つほんとの直前のライブなんでしょうね。
しかし、この4番のムラヴィンスキーは、これまでの4番のイメージを大きく変えてしまう演奏です。4番にはクライバーの名演も有名ですが、それ以上かと思ってしまいます。ここにはベートーヴェンの優美な旋律を慈しむように歌うとか、ベートーヴェンの曲に対する想い表現しようとか、そんなこととは無縁の音づくりが展開されています。ムラヴィンスキーって人は恐ろしい人だったんでしょうね。オケの緊張感がひしひしと伝わってきますし、弦楽器の厳しい演奏は、無類の美しささえ感じます。第1楽章の暗めの序奏のあとの凄まじい爆発力を聴くだけでもこの演奏ほ本質を感じます。第2楽章、アダージョの優美な緩徐楽章のはずなんですが、弦・管ともにこれほど気合いの入ったアダージョも珍しいでしょう。第3・第4楽章もやや退屈な印象をもってしまう演奏もあるんですが、音楽の流れに夢中になってしまい、こんな凄い曲だったのかと再認識します。こんな演奏をしても、オケは安定感抜群なところは、ムラヴィンスキーにしこたま鍛えられているんでしょうね。このあと、チャイコの5番がありますが、チャイコがどうもぬるい曲のような印象をもってしまう(いやいや、この曲の演奏も凄いんですよ)、そんな峻厳な4番でした。ほんとに凄い演奏です。
演奏が終わって、観客の拍手が収められていますが、それほど興奮を感じさせないです。日本ならこんな演奏だと、凄まじい拍手の嵐になりそうですが…。ただ、フライングの罵声もあるでしょうね。
そんなとき。いつものように、岡山の中古やさんを見ていると、ムラヴィンスキーのベートーヴェンの交響曲第4番とチャイコフスキーの交響曲第5番のライブのCDを見つけました。以前にも述べましたが、私はチャイコの5番をけっこう気に入っておりまして、今回も、ムラヴィンスキーの5番を聴こうと思って買いました。車に乗ってCDを入れると、まずベートーヴェンの4番があたりまえのことですが出て来ます。そんで、まあいいやと思って4番を聴いてましたら、これがぶっ飛ぶような演奏でありました。このCDは、1973年4月29日レニングラード・フィルハーモニー大ホールでのライブ録音。後で知ったことなんですが、この演奏はかなり有名。そういえば、ムラヴィンスキーの4番ってのがけっこう話題になってたなあと思ったのでした。日本でのライブが同年の5月26日ですので、初来日の一ヶ月前ですね。確かムラヴィンスキーは飛行機嫌いで、当時のレニングラードからシベリア鉄道でウラジオストックまで来て、そこから海路新潟経由で来日したことを憶えています。日本までの行程はかなりの日数がかかったことと思われますので、日本へ旅立つほんとの直前のライブなんでしょうね。
しかし、この4番のムラヴィンスキーは、これまでの4番のイメージを大きく変えてしまう演奏です。4番にはクライバーの名演も有名ですが、それ以上かと思ってしまいます。ここにはベートーヴェンの優美な旋律を慈しむように歌うとか、ベートーヴェンの曲に対する想い表現しようとか、そんなこととは無縁の音づくりが展開されています。ムラヴィンスキーって人は恐ろしい人だったんでしょうね。オケの緊張感がひしひしと伝わってきますし、弦楽器の厳しい演奏は、無類の美しささえ感じます。第1楽章の暗めの序奏のあとの凄まじい爆発力を聴くだけでもこの演奏ほ本質を感じます。第2楽章、アダージョの優美な緩徐楽章のはずなんですが、弦・管ともにこれほど気合いの入ったアダージョも珍しいでしょう。第3・第4楽章もやや退屈な印象をもってしまう演奏もあるんですが、音楽の流れに夢中になってしまい、こんな凄い曲だったのかと再認識します。こんな演奏をしても、オケは安定感抜群なところは、ムラヴィンスキーにしこたま鍛えられているんでしょうね。このあと、チャイコの5番がありますが、チャイコがどうもぬるい曲のような印象をもってしまう(いやいや、この曲の演奏も凄いんですよ)、そんな峻厳な4番でした。ほんとに凄い演奏です。
演奏が終わって、観客の拍手が収められていますが、それほど興奮を感じさせないです。日本ならこんな演奏だと、凄まじい拍手の嵐になりそうですが…。ただ、フライングの罵声もあるでしょうね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます