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ザンデルリンクの「田園」

2014年12月13日 22時41分55秒 | ベートーヴェン
衆議院が解散されました。自民党が好調なようで、公明党と合わせて2/3議席に手が届くか、と言われています。争点もはっきりしないが、対抗馬がいないので、まあしかないなあ、ってとこで自民なんでしょうねえ。政権交代が可能な野党がいないと言われるが、自民に失政が続くと、雪崩をうって民主党が勝利ってこともあるんでしょうねえ。まあ野党も選挙協力もして、頑張っています。もう少し耐えていれば、光もみえてくる、ということなんでしょうか。

選挙はさておき、今回は今年何度も取り上げているクルト・ザンデルリンクの指揮です。これまでも触れたとおり、私はこの指揮者を贔屓にしてます。残念なことに、この指揮者のCD、元々セッション録音は少ないのでしょうがな、なかなか限られておりますね。WREITBLICKからライブ録音がけっこう発売され、値段も1000円くらいなので、見つけるたびに買ってはおります。しかし、そんなに種類があるわけではなく、うーん、悩ましいですねえ。

それで、今回はベートーヴェンの交響曲。以前にPOから全集が出ていますが、他にもライブで2・5・6・9番などがあります。他にもあるかもしれません。今回は田園ですが、クルトザンデルリンク指揮ベルリン・ドイツ交響楽団の1991年12月2日ベルリンでのライブ録音。モーツアルトの交響曲第39番も同じ日のライブなので、このコンサートは、この2曲が演奏されたのでしょうか。

ということで、ザンデルリンクの田園ですが、私はこれを聴いてびっくりしました。実にいい演奏なんです。これまで私が聴いた田園の中では、五本の指に入ると言っても過言ではありません。第1に、各楽器のバランスが、これまでの聴いた演奏とは少し違って、いろんな音が聞こえて、最初は違和感があっのですが、慣れてくると、たいそうイイ感じに聞こえてくるのですね。そして、立体的な音響を楽しむことができるのです。第2に、テンポに実に味がある。全体的にはゆったりとしているのですが、テンポの揺れがあり、それが曲を聴く上で素晴らしくの野気持ちを伝えているのです。インテンポの演奏も悪くはないのですが、ザンデルリンクの演奏を聴くと、この曲の味わいをより深いものにしているようです。それによって、非常に曲の表情が深いですし、旋律をたいそううまく歌っているのでありました。第3に、ライブらしい高揚感がありますね。旋律を少々大仰に表現しているところもありますし、大胆に表現するところは、激しく高まりを見せるよう演奏しているのですねえ。このような点を言っても、こんな表現はこれまでもあっただろうし、どないやねん、といいたい気もあるかもしれません。でも、この演奏、こんなことを踏まえて聴いてみると、ふんふんということで、この演奏のよさがよくわかるのではないでしょうか。そうそう、オケも素晴らしいですよ。

第1楽章、ゆったりとして、旋律をたっぷりと歌う。スケールが大きくて、立体的な表情を聴くことができるのですね。随所随所で登場する木管も味わい深いですね。低音の充実がビンビン聞こえてきます。第2楽章、色彩感が豊か。それぞれの楽器の音色は美しく、いろんな表情を持っての演奏です。木管がうまく小川の風景がよく表現されていますね。写実的な演奏であります。第3楽章「田舎の人々の楽しい集い」にしては、少々愉悦感が乏しいとか、堂々とした演奏とかの気もするが、ホルンやオーボエが実にいい味での演奏になっており、絶対音楽としてもいいですね。第4楽章、迫力に満ち、標題を抜きにしても十分な演奏であるし、雷などの表現も良く理解できます。そして、第5楽章、冒頭のテーマが実にいい。瑞々しい表情にあふれているし、メロディにも気持ちが込められている、それは全体を通じても同様で、人懐っこい表情にあふれています。ほんとに清々しい気持ちで田園を聴きました。

昨日は、職場の忘年会でした。三宮ではルミナリエ。人でごった返していました。もう師走も半分終わりました。
(WEITBLICK SSS010-2 輸入盤

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