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神戸での『天地創造』

2023年12月17日 23時58分00秒 | ハイドン
『どうする家康』、最終回終わりましたねえ。いろんなこれまでにはない視点でのお話は、違和感もありましたが、それなりにおもしろかった。松本潤さんも熱演でしたねえ。豊臣秀頼もこれまでの淀君に従うマザコンではなく、しっかりと自己主張できる武将でしたね。淀君も、一旦は和平を考えるが、その背景には家康へのお市の方の思慕が伏線になっているとか、いろんな仕掛けがあって、そう結びつくかと、いろいろ楽しかったですねえ。よく考えた脚本でありました。

ということで、今回はハイドンのオラトリオ『天地創造』であります。先週末の12月16日に神戸文化ホールでの公演に行ってきました。演奏は、鈴木秀美指揮神戸市室内管弦楽団・神戸市混声合唱団。独唱は隠岐彩夏(S)、櫻田亮(T)、氷見健一郎(B)です。12月にしては異様な温かさで、少し雨もちらつく中、お昼を食べて、いそいそと神戸大倉山まで出かけました。14時開演。一部が終わって20分間の休憩を挟み、二部と三部。終演は、16:10くらいでしたかねえ。

神戸文化ホールで、コンサートを聴くのは二度目かな。神戸に住んで長いのにあまり行かなかった。今回も『天地創造』なんてそれほど聴く機会もないかな、と思い、2000円の券を買いました。このホール、開館50年になるそうで、それなりに老朽化しているんでしょうか。座席も最近のホールに比べると狭いな、という印象。観客もそれほど多くはなかった。今回は座席は最前列の方のA席にしました。こんな前で見るのは久々だなあ、と感無量でした(笑)。

これまでは、4階席とか、最後尾とか、ステージは「対岸の火事」のような席が多かったのですが、今回は演奏者の表情も見える。特に独唱者お三方の歌う表情などもバッチリ見えるのが、それなりによかったですね。出番を待つところの表情までも見えて興味深かったでありました。コンマスの高木さんの優しそうなお顔も印象に残ったり…。まあ、前の方で聴くのもいいな、と当たり前のことも再確認したのでありました。

『天地創造』は、約2時間のオラトリオ。ずいぶん聴いていなかったので、先週は「予習」をしっかりしました。といっても通勤時に聴く程度ですが…。混沌としたところから世界が形成されて、動物を含めたいろんなものが創造されて、人間が現れるあたりのお話をわかりやすい台詞で語られます。今回も舞台の奥に日本語訳が映し出されていましたが、あまり関心なく、そんなことを言っているのか、の程度でありました。それがよくないのかも知れませんが…。

まず、独唱ですが、やはり表情も見ながらの聴くことで、ずいぶん歌唱が心に入って来ますね。隠岐さん、透き通った美しいソプラノ。氷見さんも、彫りの深いバスで、一部から聴いてました。そして三部になってアダムとイブはCDなどでは別の歌手が歌うことが多いのですが、お二人が引き続き歌われ、ラファエルとガブリエルの天使との対比も興味深かく聴き入ってました。三部になって、ふたつの二重唱は、人間らしさも滲み出てくるよさもあり、よかったですね。すべて同じ歌手で歌うことのよさも感じました。櫻田さんは、BCJのバッハのカンタータなどでよく聴くことができテノールですね。非常に真摯なイメージでの歌唱が印象的でしたねえ。三部までは、隠岐さんと櫻田さんの並びが、隠岐さんと氷見さんになったのも、目を引きました。

また、神戸市室内管弦楽は、古楽器仕様でもあり、私的には非常に堅実な演奏であり、鈴木秀美さんと一体となったハイドンでありました。神戸混声合唱団も、特に合唱が美しい歌声を聴かせてくれましたねえ。独唱もそうですが、この曲のよさがしっかりと感じられる演奏であり、あっという間の二時間でありました。神戸市室内管弦楽団と鈴木秀美さんの演奏、また聴きに行こうと強く思いました。

再び、家康ですが、うさぎがいろんな場面で出て来ましたね。寅年生まれと言われていたのが近年うさぎ年説が浮上しているのと関係するんでしょうか。はたまた、近年発見された家光が書いたとされるうさぎの絵も関係するのか、うーん、いろんなことを考えさせてくれます。

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