猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

悲しい話

2008-11-13 14:15:29 | ねこちゃんのお話
■「かわいそうに……」そういったきり悲しみで喉がつまって言葉がつづかなかった。

■肉屋さんの隣の空き地に野良猫がすみついていた。
この肉屋のおかみさんのNさんが大の猫好きなので、餌をあげていた。
過日このブログにも載せた親子の猫がすみついていた。
雑草のなかからときおりでできては、秋の陽だまりで母猫が子猫をぺろぺろなめてやっているしぐさは、ほほえましい光景だった。

    前にブログに載せた写真
       

       

■「からだに力がないのかな。そのつど、一匹しかうまれないの」とNさんが教えてくれた。

■このごろ、姿が見えない。「それがね」と店から出てきたNさんがいった。
「車にはねられてしまったのよ」

■夜、いつもとちがう親猫のなきかたに気づきNさんが通りにでてみる。
猫がなにかひきずってきた。
車にひかれてうすべったくなった子猫だった。
空き地までくわえてきて、ないている。
悲しそうな、なんともいえないこえだった。とNさんはつづけた。
「なめてあげているのよ。もう死んでしまっているのに、いつまでもなめているの。
かわいそうなので、うめてやったの。
あの隅にうめてあげたの」Nさんもなみだぐんでいた。

■そのご、ときおり親猫の姿をみるがぼうっと通りを眺めている。

       

       

■いまにも、子猫が通りを横切ってかえってくる……。

■その期待は空しい。

■家に帰り、薔薇の世話をしながらかんがえていた。
時あたかも、晩秋。枯れ葉が降りしきる小さな庭。万目しょう条たる冬がもうそこまでやって来ている。

■あの親猫はどうなるのだろうか。

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