朝からの曇り空、外を歩いてる人は傘をさしていました。
そのあと、出勤しようと玄関を開けたら「あ、止んでる!」
というわけで、傘を持たずに家を出たわたし。
100メートルほど歩いたところで、振ってきましたよ、雨。
まわりはみんな傘を差し始めました。
わたしは足を止めずに歩きながら考えました。
うーん、家に戻って傘を取ってこようかな。
でも、戻ったら遅刻しちゃうかも!
さっきまで止んでいたから、またすぐ降り止むかも…。
ところがどっこい、けっこうしっかり降り出してきた雨。
なぜあのとき家に戻らなかったのか、ちょっと後悔したその瞬間、
頭に浮かんだこのフレーズ。
春雨じゃ、ぬれて行こう。
これって、映画か何かのせりふだと思うのですが、
あらためて調べてみたら、「月形半平太(つきがたはんぺいた)」という新国劇で、
主人公が傘をさしかける舞妓に言う有名なせりふ、だそうです。
さらに、一般では「小雨の中を傘なしで歩くときに気取った言葉として使う」らしい。
結局、傘もささずに歩き続け、職場に着くころには春コートもかばんも、
しっとりどころかぐっしょり。
春雨で気取るのはいいけど、風邪ひきそう。
庄子でした。