皆様、こんにちは。
11月、12月とグループホームエクボよりお届けします。
猛威を振るった新型コロナウィルスの感染拡大も、今はようやく落ち着きを取り戻しつつあるように思います。
それでもまだ油断できないところがこの感染症の怖さです。このまま落ち着いた状態が保たれることを願うばかりですが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は「グループホームエクボ」を取り巻く現状、そして今後について少しお話させて頂きます。
まず、お堅い話から・・・
グループホームというのは、「障害者総合支援法」という法律の中で定められている「障害福祉サービス」
の一つなんです。この「障害福祉サービス」には、様々あって、ヘルパーさんや就労系の事業所もその
うちの一つなのです。
「障害者総合支援法」という法律は、3年に一度必ず見直しがあります。足りない部分を強化したり、
マイナーチェンジしたり、時にガラッと変わったり。
以前説明した「サテライト型住居」も、3年に一度の見直しから生まれたものです。
これって、結構利用者さん側にとってみても、サービス提供側にとってみても重要だったりします。
サービスをより良いものにしていくために、良くも悪くも「見直し」というのは必要ですね。
さて、ここからが本題です。
今年度まさに、その見直しの年でした。
グループホームについては大きくガラッと変わるような変化ありませんでした。
ただ、すでに、3年後(2024年)の見直しに向けて早くも動き出しているようで、その提案が早くも出されています。
グループホームについては、3年後の見直しの「目玉」になっているのは、「通過型グループホーム」の新設です。
「通過型グループホーム」とは、平たく説明すると、グループホームの卒業まで一定期間の目安を設けて、
その後単身生活を目指す為の住居というイメージです。ちなみに、一定期間とは3年間をイメージしているようです。
いうならば、サテライト型住居の集合体バージョンといったところでしょうか。
これまでは、「利用期間」に制度的な目安などはなく、「終の棲家」的な要素が強かったと思うのですが、
これまでに比べより訓練的なイメージを持ったグループホームという印象になりますでしょうか。
「訓練」といってもやり方はそれぞれなのでしょうが・・・。
東京都では、何年も前からこの「通過型グループホーム」が運用されています。後を追う感じで全国的に広がるという感じですね。
「通過型のグループホームに入ると、3年経ったら強制退去?」と心配する方もいるのではないかと思いますが、
あくまでの「目安」「目途」ということで、その後の継続利用も可能で心配はないとアナウンスされています。
これは、グループホームを利用している方々の中にも、「単身生活がしたい」「パートナーと一緒に暮らしたい」という思いを持った
方々が一定数いて、こうした方々のニーズにも柔軟に対応できるような仕組みづくりの為と言われています。
グループホームでも、多様なニーズに対応できるよう変化が求められていますね。
グループホームという制度ができてずいぶん時間が経ち、あり方や役割、目的も変わりつつあります。
「家庭的な雰囲気の中で小規模(4~5人)を対象に支援する」「施設のようにならない」「入居者同士の支えあい」など、
「暖かさ」がコンセプトだったグループホームも、今では、大規模(最大20名)な事業所ができたり、
非営利ではない団体が運営したり、以前から比べると様変わりしてきました。「規模」と「暖かさ」は反比例するものではありませんが、
あり方が大きく変化してきたのも事実です。
世の中が変わっていくのは避けられないのですから、私達も「変化」は必要不可欠です。
ただ変わるのではなく、「何を変え、何を残すのか」を慎重に考えなくてならないと思う今日この頃です。
今後も、制度が変わろうとも、大切なものを忘れることなく、より良い居住環境を提供できるよう日々精進です。
長くなりましたが、ご拝読ありがとうございました。
次回もお楽しみにしてください。