南埼玉病院 リハビリテーション部のブログ

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新たな一歩

2014-06-24 22:18:06 | 日記
皆さんこんにちは
もう6月も終わりに近づき、夏本番がすぐそこまできています
今年の夏もとっても暑そう…

さて
前回は、『新しいことを始めること』
そして、
それを『続けること』のお話でした
どちらも日々、自分の生活でも、
患者さんと関わる中でも、、
とても難しく感じることです

その話を受けて
今回は、『新たな一歩』を踏み出す時のお話しを…

やっていなかったことを新しく始めること
本当に難しい
さらに、それを続けていくことはもっと難しい

それらと同じく、

続けていたことを変化させることも難しいです


様々な理由で入院生活が長くなっている患者さん
もしくは入退院を繰り返している患者さん
良くも悪くも病院での生活に慣れていきます
保護的な環境、受身的が多い生活、、
規則的な生活ではありますが、
その生活から抜け出すことに大きな不安を抱くようになってきます

続けていた生活を変えていく

とても怖いことです
ですが、
新たな楽しみを見つけることや、自分らしさを見つけることに繋がります
そんな時、一歩踏み出すお手伝いをするのが作業療法だったりもします

前置きが長くなってしまいましたが
この作品を見てください



完成間近の素敵な作品
コツコツ作った患者さんの作品



……と、言いたいところですが

この作品のほとんどは私がビーズを置きました……

集団が苦手でOTには参加出来ず、
部屋の中で過ごす時間がほとんどの方

時には
『また来たの?』
『来ても何もしないよ』
と、、

その方のお部屋に顔を出し、
何かを始めるきっかけを待ちました

そんな日々が続いたある日
『この椅子座れば?』
と椅子を差し出してくださいました

そこから、
私が作業をしてるのを後ろから見る日々が続き…
徐々に隣りに座って覗き込み、
色のアドバイスをしてくれるようになり、

『ちょっと貸してみて』

と初めて作業をしてくれました

『またね』
『次はいつ来るの?』

そんな言葉が聞かれることも


まだまだ『何かを始める』までには至っていないかもしれません

周りから見ると小さな小さな変化かもしれません

しかし、
同じ日々を続けてきた方にとっては、とてもとても大きな変化

自分から何かを考えたり、
やってみようと動き出すことは、
新たな生活を作っていくためにとても大切なこと


今やらなければいけない何かを見失うこともあれば、
分かっていてもそこから目をそらしてしまうことや、
やろうという気さえ起きないこともあります

大切なことと向き合うきっかけと、
その変化のタイミング
患者さんと向き合う中でOTがその大切な時に寄り添え、一歩踏み出すお手伝いが出来たら嬉しいです



《続ける》ということ。

2014-06-10 19:01:48 | 日記

6月もうすっかり梅雨。

「5月病」という言葉がありますが、
病名ではないんですよね

4月の新しく始まった様々なことに、
ドキドキワクワクしながら
精一杯取り組んだ結果、
疲れが出てしまい、ダルさや無気力が出るのだそう

それに加え、
6月は、気候の変化が激しくなり
さらに、調子を崩す方も多いように感じます。

気候という自然現象は、
少なからず、心身に影響を与えますよね

ただ、
そういう時の判断は鈍っているもの
大きな決断をすべきではない時期なのかもしれません

さてさて、
これから自分の生活を営むとき、
難しいことは、
新しいことを始めることと、
やり始めたことを続けること。

新しいことを始めることは、
自分の勇気が入り、
周りの協力、批判が伴います。
ですが、始めることは出来たりします

しかし…です。

それを続けることが本当に難しい。


少し経つと、
欲が出ます。
人と比べます。
目の前のことよりも、もっともっと先の未来が心配になります。

今自分はこんなことをしていていいのか…
これじゃ足りないんじゃないか…
自分には合わないんじゃないか…

そして、不安にかられます。

そうなると、
目の前の大事なことが、
見えなくなるんです。


あなたの、今、
やるべき目の前のことは何ですか?

継続は力なり


継続することで出来るようになるだけではなくて、
ひとつひとつの今やるべきことの経験の積み重ねがになり、
それが、自信にもつながっていきます。


参加をして下さる方が続けられるよう、
また、続けることで、
皆さんの生活の安定につながるよう、
OTも日々精進致します❗️


このお2人は、かれこれ10年弱、
個別の料理を続けて下さっています

それが皆さんの安定につながるならば、
生活の一部として組み込まれるOTがあっても良いのかもしれませんね

医師や精神保健福祉士のスタッフも
一緒に
看護スタッフが一緒の時もあります


こんな環境が作れる病院は、
本当にステキです