作業療法士として

今回の記事で作業療法課の担当はおしまい

なにか皆さんの心に残るものはありましたか？？

前回の記事を受けて、

改めて作業療法を考えるために、

私達作業療法士がどのようなことを考え皆さんと接しているのか…

作業療法士の頭の中をお話してみようと思います

作業療法はリハビリテーション
私達は国家資格を持ち専門的な知識をもとに、皆さんと関わります


皆さんと関わる時の頭の中

例えば…

【塗り絵】
どんな絵を選ぶんだろう
どんな道具を使うかな
色合いは？筆圧は？
枠に沿って塗るのかな
作業の速さは？集中力は？

例えば…

【ストレッチ】
どのマットを選ぶかな
関節の動きはどうかな
疲れは？
正確に動かせてる？
集中出来てるかな

例えば…

【料理】
作り方をどれだけ見るかな
完成をイメージ出来てるだろうか
野菜の切り方は？丁寧さは？
どんな手順で？
片付けは？
困った時の対処は？

などなど。
これはほんの一部

私達作業療法士は、
その人自身の心と身体、
現在おかれている環境、
今までとこれから、
本当に様々な部分から1人の方について考え、
必要な作業療法を考えていきます。


今の心と身体の状態に合った作業は何か。
内容は？頻度は？

物づくりをすることだけではなく、

声のかけ方、空間の共有の仕方など

関わり全てが作業療法なのです

でも、それは作業療法士だけでは難しい。
同じ目標に向かって他職種の方と話し合い、協力します

そして決して忘れてはいけない
主役は患者さん。
そして、ご家族。

目標を共有すること
それに向かって何をすれば良いか、
どんなことに気をつけたら良いのか、
方法を共有することも大切

その方自身のより良い生活の為に、
作業療法はあるのです


患者さんの為の作業療法。

そう考えて、その方に関わりますが…

時には、

私自身が皆さんの頑張りに励まされ、力をもらいます。

「ありがとう」という言葉に心が熱くなります。

もっともっと皆さんのより良い生活の力になりたい、と思います。

専門知識よりも大切な部分。

それは皆さんから学ばせて頂きます

熱い思い
それが一番大切なのかもしれません



では
また作業療法課の担当がくるまでお別れです
次はデイケア課
よろしくお願いします

🌟熱い思い

7月
作業療法課のBlog担当もあとひと月。

お伝えしたいこと、
まだまだ沢山ありますが…

今回は、南埼玉病院の作業療法について、
熱く熱く語ってみたいなと思います

作業療法が開始して、13年…

開始時は、参加された方は20人もいないほど

懐かしい資料
どうしても捨てられないんです

患者さんや職員からの様々な意見をいただき…
意見というよりも批判の方が多かったかもしれません

OTと呼んでもらえるまでに3～4年。

人としても作業療法士としても、
今よりも未熟だった私は、

変なプライドがあったり、
泣いてしまったり、
この仕事は向いていないと思ったり、
でもどこかで誰かに褒めてもらいたかったり…
認めてもらうことを望んでいたり…

とてもネガティブな思いが錯綜していました

でも、これってきっと、
自分を守っていただけなんですよね。

今は…

今も…悩んでばかりです

でも、今は、

参加される方の
これからの生活の安定につながるような
本当に必要な【作業】は何か、

という悩み。

限られた時間の中で
今ある環境と
今あるお金でできること。
それを行うタイミング、頻度。
どのくらいサポートが必要？



正解なんてないけれど…
間違いだらけかもしれない。

その間違いを、
自分でちゃんと受け入れて、
次に活かせるか



知らない間に、
私がみなさんに作業療法を受けていたのですね