作業療法課
第2回目の投稿となります
当院では、リハビリテーションとして
作業療法【Occupational Therapy】を行っています
ところでリハビリテーション(Rehabilitation)の語源って知ってますか❓
Re:再び
Habilis:ラテン語で「適合する」
すなわち、直訳すると「再び適合する」という意味になります。
現在は、病気や怪我を直すという意味合いで使用される“リハビリテーション”ですが、一般的にこの言葉が普及したのは、第一次世界大戦後と言われています(諸説あり)
当時は、戦争で負傷したり、心に傷を負った戦士が、機能訓練(筋力訓練など)や心の治療を行い、再びその人らしい生活を取り戻すことを目的としていました。時代によっては地位や役割を取り戻すといった意味合いもありました。
また、手足を失った兵士が、技師や装具を使用して機能を補うということも手段の一つです。
しかし、人によっては「私らしい生活って何だろう」「自分が何者なのかよくわからない」という方もいるかもしれません
きっとその方々にとっては
『再び取り戻す』というより、自分らしさを『見つける』という言葉のほうがしっくりくるかもしれません
さて、皆さんにはありますか❓
「自分らしさ」や「好きなもの」
「不器用だから周りの人みたいに、うまくできない」
「考えがうまくまとめられなくて、言いたいことが言えない、伝わらない」
「無気力感で動きたいけど体が追い付かない」
「社会に戻るのが怖くてたまらない」
「毎日、よくわからない漠然とした不安がある」
「音楽を聴いても、映画を見ても、ご飯を食べても、何の感情もわかない」
「真っ暗なトンネルの中を歩いているようで...」
どうしよう
ただでさえ生きていくことは、とても難しいことです
そんな中で「自分らしさ」を見つけるのって大変ですよね
ですが、決して焦らなくてもいいのです
誰かを頼ってもいいのです
なかなか動き出せない自分を責めることもしなくてもいいのです
人生はそれぞれ
「少し頑張りすぎたのかな、少し休もう」
「もう少し休んだらお散歩だけでもいこうかな、いや、やっぱり読書だけにしとこう。」
「なかなか起きられなかったけど、ちゃんとご飯は食べられたな」
まずは、それだけでも十分です
小さなことでもいいので、自分自身を認めてあげてください。
その積み重ねがきっとあなたを回復させてくれます
いつか
「暇だな、なにしようかな」
「誰かと話したいな」
「やってみようかな」
そう、思える時がきっと来ます。それからでも、全く遅くないのです。
それまではしっかりエネルギーを蓄えておきましょう。
そして、そう思えてきたら是非、作業療法にお越しください!
もしかしたら、自分らしさを見つけるきっかけになるかもしれません
最後になりますが、何かのヒントになればと思い、人生の先輩たちの言葉をご紹介しようかと思います
○過去について後悔することもできるし、未来について心配することもできる。しかし、我々が行動できるのは現在だけである。今、この瞬間を生きる能力が精神的健康を支える上で欠かせないのだ。【アブラハム・マズロー】
○「暗い」のではなく優しいのだ。「のろま」ではなく「丁寧」なのだ、「失敗ばかり」ではなく「多くのチャレンジをしているのだ」考え方を変えるとはそういうこと【アドラー】
○遺伝もトラウマも、あなたを支配していない。どんな過去であれ、未来は今ここにいるあなたがつくる【アドラー】
○「自分は役に立っている」と実感するのに、相手から感謝されることや、褒められることは不要である。貢献感は「自己満足」でいいのだ【アドラー】
○今、ここにいるということが、あなたに使命があるという証【ダイアー】
○自分のために生きるのが苦手なら、人のために生きてみたらいい【納山】
○憧れを抱くよりも、あなたがすでにもっているものを磨きなさい。【ダウンズ】
○「自分にはできる」と自分を説得できたとき、それは可能になる。「自分にはできない」と想像したら、この世でもっとも簡単なことさえ不可能になる【エミール・クーエ】
長くなりましたので、ここまでにします
最後までお読みいただきありがとうございました