‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

イースターですね。

2017-04-15 01:56:56 | More Mark Padmore
ベルリンフィルの「マタイ受難曲」が、イースター期間中に無料視聴できると、メールが来ましたが…。会員登録しなおしたら、月間契約になっていました(?_?)。
福音史家は、パドモアさんです。全員暗譜しているところが凄いですが。
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Der Frühling will kommen ! Mark & Till の旅 at 浜離宮朝日ホール

2017-03-03 10:12:55 | More Mark Padmore
もう3月になってしまいました。日は長いのですが、いつまでも寒いです。

2月22日(=^・^=)
浜離宮朝日ホールで、最後の「冬の旅」でした。
とても有名なホールなので、一度行ってみたかったことと、東京へ行く目的は家族に会うこともあります。




ティル・フェルナーを真ん中に、ハッピー写真
東京公演へ行くと、コンサートで出会う、それぞれのファンの方達との交流も楽しみです。音楽の趣味が合う同じ価値観の方と、一緒に聴き、語り合うのはとても有意義なひと時です。



日本は狭い国とはいえ、あっちこっちへの移動は、大変だったと思います。またちょうどこの週は、春の前触れで、温度変化が極端に激しい時でもありましたので、お身体にこたえたのではと思いますが、それも生身の人間の演奏を聴くという貴重な経験です。
サイン会では「疲れた~」とおっしゃっていましたが、本当に明るく穏やかで、ファン・サービスも一生懸命のパドモアさんです。
今回は九州へも、西日本の方の新たな場所での演奏で、また二人の魅力を発信されたのではないでしょうか、充実感に満ちた表情をされていました(*^^)v。

パドモアさんの古くからのファンは、やはりバッハの受難曲での、福音史家のイメージがあるので、「冬の旅」を聴いていても、イエスの歩んだ道のりを、思い起こさずにはおれないようです。困難な状況で自分と闘いながら、ひたすら前へ歩き続ける主人公、そしてパドモアさん自身も、厳しい道のりを頑張って来られて、それが全部重なって、歌に反映されているようです。

今回の「冬の旅」で私が大きく共感できたのは、”道しるべ”という曲です。パドモアさんも「冬の旅」の中で一曲好きな曲を挙げるとしたら、”道しるべ”と言っておられました。
私達も常に、何かの選択をしながら、日々生活を送っています。日々の選択が人生を決めていきます。常に道しるべが目の前に出てくるのです。どちらを選択するのかと、人に従って行く場合も多いですが、それも従うかという選択をしているのです。
~未だかつて戻ってきた者のない道を 僕は行かねばならないのだ~ という詩が最後にあります。誰も踏み入れたことのない、雪の上に新たな足跡をつけていく行く。新しいことをする人は、皆そんな道を選んでいます。
これはイエスの足取りを連想させますし、歌曲に新境地を開拓したシューベルトとも重なります。もう選んでしまった以上、後戻りはで出来ない。全然後戻りしても悪くないですが、それに人生のウェイトを大きく置いている人は、後戻りするには勿体無い域にあるのです。

”宿屋”♭一つの安らかな調、フラットは〇に近い神の世界。そこからも追い出される。
”幻の太陽”~太陽が三つ空にかかっているのが見えた~、三つの太陽は、愛と希望と信仰、神と子と精霊、キリスト教の三位一体を表す。~たしかにこの間まで、僕も三つ持っていた、しかし良い方の二つが欠け、残った一つも消えてしまえばいい!。 残った一つは信仰だろうか? 
「マタイ受難曲」で、イエスの最後の言葉が「エリ、エリ、ラマ、アザプタニ」で、福音史家が「これは、私の神よ、私の神よ、どうして私をお見捨てになったのですか、という意味である。」と歌います。
「水車小屋」の”紅白染め分けの3つの薔薇”という詩が出てきますが、薔薇は太陽のことで、純潔の白と受難の赤が、キリスト教信仰を表しています。
パドモアさんのシューベルトは、古楽の世界で宗教曲を歌い続けてきた人の説得力があり、声を自在に操るバロック唱法、そして演劇的な表現と、これもまた三位一体のような歌唱です。

シューベルトが上演を聴くことの無かった、ソプラノ歌手に依頼されて作った、一部、三部がミューラーの詩による「岩の上の羊飼い」
クリスチャンの人の話しでは、羊飼いは一番身分の低い職業で、救世主の誕生を真っ先に見つけるのが羊飼い、キリスト教は一番下層階級の人にも光をもたらす。そんな羊飼いを高い岩の上に立たせる、という所にも宗教的意味があると言います。

Der Frühling will kommen, der Frühling, meine Freud, nun mach' ich mich fertig zum Wandern bereit.
春は来ようとしている、春、私の喜びよ、私はもう旅の仕度は出来ています。


遺作と言われるこの歌曲を聴けば、シューベルトは本当に心の強い人だったんだな~と感じます。

イースターが近づいています。パドモアさんは受難曲で、忙しそうですね。http://www.markpadmore.com/

今年の11月は、ポール・ルイスと古典派とロマン派の歌曲です。
11月22日・王子ホール
   24日・王子ホール
   25日・静岡音楽館AOI
   29日・ポール・ルイス、ピアノソロ・王子ホール



コンサート後に「ゆりかもめ」からの夜景を観ることにして、タクシーで汐留駅へ。
何やらコスプレをして、ゴーカートを運転する外人さんの集団が(;'∀')。ひときわ大きなビルに電気がついているので、運転手さんに聞くと、話題の「電通」のビルでした。まだ9時過ぎだったので、明かりはついているのですが、10時になったら電気が一斉に消されるらしい。お婿ちゃんが電通の下請けデザイン会社に勤めてるので、まだ仕事が終ってない電通の社員さんが、数人来ることもあるとか…(*_*;。




ゆりかもめの終点が、これまた話題の「豊洲」で、終点まで行って、また汐留まで帰りました。電車の中が明るく動いているので、あまり写真はよく撮れませんでしたが、煌々と明りがついているオフィスビルが多い。遅くまで働いている人がいっぱいいるのですね。


ホテルの窓からは、東京タワーがけっこう大きく観える。





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Der Frühling will kommen ! Mark & Till の旅 at 岡崎市シビックホール

2017-02-27 23:44:34 | More Mark Padmore
2月19日
前日のいずみホール「美しき水車小屋の娘」に続いて、明くる日の愛知県・岡崎市シビック・ホールという所で「冬の旅」を聴きました。


愛知県に住む、高校時代の友達と30年ぶりに再会。私の全着物を縫ってくれた、プロの和裁家でもある友達です。
左から、Till Fellner, me Akiko Sasayama, Rie Oguchi, Mark Padmore

     
名古屋駅より更に電車に乗って30分ほど、すごく地方へ来たという感じ。ホールは目に見えているのですが、冷たい向かい風がきつくて、なかなか到着出来ない…。
市役所と公民館が一緒になったような施設で、至る所にポスターが貼ってありました(^^;)。凄くいっぱい貼ってあるので、終ってから一枚もらえますか?と事務の人に聞いたら、駄目だと言われました。




このホールのプログラムだけ、ティルのソロがあり、ブラームスからシューベルトの「楽興の時」全曲に変更でした。
ブラームスは暗い感じの曲だったので、楽興の時の方が聴きやすいし、ポピュラーな曲も混じっていて、30分くらいあるので、ここへ来たお客さんは超ラッキーでした。
私は前日の”小川の子守歌”で、夢見心地の音楽で終っていたので、とてもいい続きを聴いてる感じでした。ティルのシューベルト・ピアノソロが初聴きで、綺麗な音とカンタービレで、どの声部にも気持ちが行き届いている、誠実な演奏に聴き惚れました。この曲集の最初と最後の曲が天国的な響きなので、「冬の旅」に入る前にホっと一息ついた感じでもありました。友人も「柔らかくて暖かい音やねえ~」と感想を言っていました。
このホールは、ステージが20㎝ほどの高さしかなく、一番前の席だったので、美しいお姿も目の前で見れて感激
ティルのシューベルトは、今年12月7日トッパンホールです

私は普段、素朴な古楽器の音に囲まれているせいか、モダン・ピアノの音は大抵ハードに聴こえて、あまり好きではないのです。古楽愛好家は、ピアノの音は、コンクリートの壁のように聴こえるとか、画一的な音が面白くないという人が多いのです。また多くのピアニストが鍵盤を叩いていると感じる、ルネッサンスの合唱で純正律でハモっている時などは、調律事態が狂って聴こえ、耳が拒否反応をしていた時も。
調律の違いの慣れから離れると、ピアノも聴けるようになってきました。そこでパドモアさんがご縁で、ティル・フェルナーという、ちょっと他のピアニストには無い、純粋で歌心に溢れたピアノを弾く人に出会って、モダン・ピアノもいいな~と思えるようになりました。

休憩を挟んで「冬の旅」が始まりました。ミューラーの詩による2番目の連作歌曲です。変化有節形式の曲が増えてくるなど、「水車小屋」から更に進化した、当時は斬新な手法で作曲されたものです。
「楽興の時」と打って変って、ティルのピアノは情熱的に感じました。冷たい雪と氷の下で燃えるパッションを感じる、お二人の熱演です。やはりパドモアさんは「冬の旅」に声の焦点を持ってきてたと思う、安定感がありました。私としては二日間に渡って、一つの大きなプログラムを聴けた感で、とても満足でしたが、二日で違う曲を演奏する、パドモアさんも凄いけど、ティルは3つのプログラムを、完璧にこなしている(?_?)。

「冬の旅」の音楽は、その聴く時の自分の状況によって、毎回違う発見があるというか、深い音楽です。シューベルトの人生に直結するとだけ考えると、病魔と闘い、死へ繋がる音楽と感じますが、多くの人の人生の歩みと捉えると、生きることの困難さ、葛藤が描かれている、共感の音楽です。誰かや自分があることで悩んでいたり、迷いの中にあれば、ああ、まるで冬の旅のこの場面だ、という捉え方が出来るのです。主人公の行き着く先は「ライヤー廻し」で曲は終わりますが、その先主人公がどうなるのかは”?”です。ライヤーは回り続けている…、主人公はひょっとして、失恋からも立ち直り、またそこから去って、暖かい春を迎えるかもしれない。ミューラーもシューベルトも、若くして亡くなりましたが、誰かわからないけど、この若者はまだまだ先の人生があるかもしれない、きっと幸せな未来があると思いたい。

そんな事を感じながら、パドモアさんの歌を聴いていました。友達は「冬の旅」が初めてだったそうですが、やはり「高音が凄い綺麗やねえ~」と、マークの高音は特別です
パドモアさんの「冬の旅」は、初稿譜による高いキーを選ばれていますが、それは24曲中の5曲が現代出ている楽譜と違います。
6雪解けの水流、10休息、12孤独、22勇気を!、24辻音楽師 です。IMSLPで一つ出ています。winterreise score で検索。
辻音楽師はイ短調→ロ短調(♯♯)、シャープは十字架を表すともいわれますが、バッハのロ短調ミサの第一曲目ですね。
シャープ系が合っている、最後の”drehn?”と高く伸ばす音が、ファ♯の音となることによって、厳しい運命を感じます。

友達にお勧めのCDは何?と訊かれ、彼女はピアノを習っていたこともあり、インベンションくらいまで進んだと聞いて、思わずティルのインベンションの入ったCDを勧めて、買って帰りましたが、次の日にパドモアさんのCDもやっぱり欲しくなって、インターネットで探したけど、みんな売り切れやねん(;'∀')て言ってきました。私も我ながらコンサート会場でないと、解説や対訳が付いたものが手に入らないのに、何故勧めなかったのか、自分が不思議になり、また東京も行くから、残ってたら3枚とも買っとくわ~。




オペラ「蝶々夫人」などは、着物を着たお客がいっぱいらしいですが、リートのコンサートでは殆ど見かけませんね。
何故着物かって?日本に来たという思い出になってくれたらいいな~という思いです(*^^)v。









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Der Flühring will kommen ! Mark & Till の旅 at いずみホール

2017-02-25 01:36:46 | More Mark Padmore
春が来る前は、気温の変動が激しいものですが、特に今年の2月は大雪があったり、20℃近い日があったりと、極端な温度変化の中、
マーク・パドモアティル・フェルナーによる、日本公演ツアーが行われました。

2月18日
大阪・いずみホールのシューベルト・シリーズの三大歌曲集のラスト「美しき水車小屋の娘」を聴きました。


私としては念願の大阪公演で、パドモアさんは初のソロで、ティルは、いずみホール・デビューでした。


いずみホールの三大歌曲を全部聴きましたが、やはり一番お客さんが多かったです。
パドモア・ファンだけど、わざわざ東京までは行かない、という方が結構関西にはいらっしゃるのです。
それと「水車小屋」が唯一ここだけだったので、両者のファンで他府県から来られている方も多かったようです。
14日の横浜・みなとみらいホールの「冬の旅」が満席だったようで、その勢いの流れというのも感じました。

パドモアさんを初めて聴いて魅了されたのは、いずみホールでの「マタイ受難曲」(ヘレヴェッヘ指揮・コレギウム・ヴォカーレ)、「オルフェオ」(パーセル・カルテット)だったので、また来てくれないかな~と首を長~くして待っていたのですが、待てども待てども、いずみホールどころか、日本に来てくれませんでした。
すっごく失礼なことだとは思いますが、イアン・ボストリッジ&ジュリアス・ドレイクが「水車小屋」でいずみホールに来た時に、パドモアさんの代わりだと思って、聴きに行ったことが…(^-^;。

シューベルトが手掛けた、ヴィルヘルム・ミューラーの詩による最初の連作歌曲で、有節形式の聴きやすい曲が多く、ピアノも歌のメロディーも美しい。主人公の粉屋の徒弟の気持ちに寄り添う小川や、山、花、星などの自然描写や、物語の風景を、ティルがどんな風にピアノの音を響かすのだろう、という楽しみも多いにありました。
緑の山の中、小川のせせらぎに乗って、ワクワクと歩いてくる若者の足取りの如く力強い音、優しい小川の清らかな流れを、以前聴いた時よりも、更に表情豊かに弾いていました。出だし随分荒々しいと聴こえた人もあったようですが、あまり大人しいのも面白くない。この人のドイツ的な響きは、ベーゼンドルファーでも良かったのではないかと言う声もありましたが。
弱音の美しさも更に綺麗で、音量の幅や音色の多彩さも、深みを増していると感じましたし、全ての曲が満足でした

パドモアさんは、今回「冬の旅」が多いというか、先にもあったので、中間音に焦点があったように思いました。多くの初めて聴く人は、やはり高音が凄く綺麗やね~と第一印象は持たれるようですが、声楽を体感的に聴くと(ハイ・テノールなのでなんとなくわかる)、ファルセットに持っていった時に、安定さすのに苦労されてるように思いました。管楽器は近いかもしれません、中間音や低い音を充実させようとすると、高音が出にくくなるし、高音ばかり出してると、低音が出なくなったりするものです。人間の身体は日々違うのは当然なので、声の安定よりも、より語り部的な表現に重きをおいておられるとも感じました。いずみホールは、リートにはちょっと広いかなとは思いますが、極弱の声を出されると、よけいぐっと惹きつけられ、ティルも即座に対応していました。

リートは詩を朗読するように、語り歌う。シューベルトはそのバランスが最適で、イントネーションどうりの音型なのに、メロディーとしても美しい。”歌曲の王”と言われるの所以がそこにあると、師匠から教わりました。
色々と物語が進んで、終りの2曲の美しさは、このコンビの真骨頂だと思いました。最後に主人公は小川に沈み亡くなるので、パドモアさんは、ピアノの椅子の前あたりで横を向いて、小川になって、姿の無い少年に歌いかけるといった感じでしょうか。色んな演出があるんだな、と思いました。ポール・ルイスとの時は、完璧にスポットライトがピアノだけになり、暗闇の中で歌われて、ポールの青いシャツが、本当に小川らしかったです。
揺り籠のように癒されるピアノと、優しい子守歌に乗って、少年は安らかに眠り、天国へ行きました。(つづく)


音楽だけでなく、ほんと絵になる二人です

   サイン会も凄い人気でした。


この日は着物で車を運転して行きました(^-^;。殆ど着物の人いないんですけど、けっこう沢山の人に、この演奏会は着物を着るに値する、いい演奏会だわ~と言われました(*^^)v。






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Mark & Till 日本ツアー、来週から。

2017-02-07 22:17:26 | More Mark Padmore
マーク・パドモアティル・フェルナーのシューベルト歌曲、5公演が来週から始まります


2017年2月14日、横浜・みなとみらいホール。素敵なチラシですね。


2017年2月18日、大阪・いずみホール


2017年2月19日、愛知県・岡崎市シビックホール


2017年2月21日、福岡県・アクロス福岡シンフォニーホール


2017年2月22日、東京・浜離宮朝日ホール。猫の日ですね(=^・^=)。

今回多いので、全部は行けませんが、なんかワクワクしています。日本に住んでいても、これだけの移動は、体力的に大変そうですが、頑張っていただきたいです
最近改めてトッパンホールで行われた、三大歌曲集の衛生ラジオ放送の、ライヴ録音を聴いていますが、ティル・フェルナーのピアノは、リートの理想的な演奏だと思います。例えば有節歌曲の場合、次に来る詩の内容を表す前奏、間奏をピアノで表現するのです。
「水車小屋」では、小川がさらさら流れる間奏、水車がゴトゴト回る間奏、石臼が重たいというような間奏を、詩の前のピアノで表しています。「冬の旅」の”おやすみ”もほぼ有節歌曲ですが、間奏がみんな違う表現をしています。そして自然なカンタービレで、素朴で無骨な雰囲気のドイツ的な響きがします。
パドモアさんは、言葉を語りながらも滑らかな歌唱。発音も美しく丁寧に歌いあげられています。
シューベルトの”天使性”を、個性は違いますが、美しい声、美しいピアノの音色で、二人とも共通に持ち合わせていると思います。ティルの落ち着き、透明感のある世界が、パドモアさんの熟練の歌唱を支えるでしょう
でも、それからは時も経ち、ますます息を合わせてきていますので、また新しいシューベルトが聴けるのではないかと、期待をしています
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Eテレ放映、パドモアさんのブリテン良かった~✨。

2016-12-05 08:54:18 | More Mark Padmore
12月4日
今日は朝から晴れていたので、マンションの年末大清掃でした。
クリスマス・リースも飾って、師走の慌ただしい日々、先日行って来たNHK音楽祭の放送が早速ありました。


ダニエル・ハーディング指揮、パリ管弦楽団。コントラバスが左側に来てる対向配置ですね。


メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」で登場した、ジョシュア・ベル




ブリテンの歌曲について語るマーク・パドモア


ホルン・ソロのベノワ・ド・バールソニ。ホルンもめちゃめちゃ難しいそうですが、この方も上手い






テノールホルンが指揮者の両側にシンメトリーになって、弦楽器との凄いアンサンブル。当時はピーター・ピアーズ(テノール)とデニス・ブレイン(ホルン)によって、上演されたのでしょうね。古い歴史を持ちながら、常に時代の先端を行く、イギリス的な音楽にぴったりのダニエルさんと、パドモアさんです。




宗教的な内容の詩もあるので、パドモアさんの起用だったのかな~?いやこんな曲、これ以上に歌えるテノールはいないのでは…。「エレジー」では、弦楽器のほぼ空虚5度の響きが続く。


全く私的感想ですが、4ステージの中では、一番印象的で強烈なインパクトを受けました。
パドモアさん生演奏では、常に聴衆への熱いアピール性、パッション(情熱)があります。ルネッサンス時代から現代曲まで歌いこなす、美声とイケメンだけでは終わらない、おそらく後世に語り継がれる名歌手でしょう

 「ダーウィンが来た」は、ホワイト・ライオンをやっていて、「真田丸」は佳境にNHK-TVにくぎ付けの夜でしたが、普段はSleep Timeなので、やっぱりメンデルスゾーン、心地良くて寝てしまったー(;'∀')

大阪城の側にある「いずみホール」へのメッセージ動画です
マーク・パドモアとティル・フェルナーからメッセージが届きました
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パドモアさん、NHKホールデビューでした♪

2016-11-22 21:31:36 | More Mark Padmore
11月18日
「NHK音楽祭」というのが今開催されていて、その一つで、この秋「パリ管弦楽団」音楽監督に就任したばかりの、ダニエル・ハーディング指揮と同オーケストラの演奏会で、NHKホールへ行きました。


イギリス人指揮者なので、ブリテンのプログラムが2ステージあり、弦楽器とテノール、ホルンのための「セレナード」のソリストとして、マーク・パドモアが歌いました。


ブリテンの他は、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲・ホ短調」Vn.ジュシュア・ベル、パリ管なのでドビュッシーがカップリングされていました。

昨年のティル・フェルナー&ブロムシュテット以来、2回目のNHKホールです。まずは忠犬ハチ公像で記念撮影を、外人さん達に混じって、外人さんと撮影し合いっこする。

 すっかりクリスマス・ムードの渋谷
超方向音痴なので、スマホ先生に従っても、道に迷って迷って…結局人に聞く。大都会は苦手だ…(;´・ω・)。


ホール玄関。ちょっと暗く写っていますが、クリスマスっぽい雰囲気

一曲目から大編成の「ピーター・グライムズ」から”4つの海の間奏曲”。コントラバスが8台も並んでいました。
大編成オケも苦手なのですが、ブリテンは打楽器も色々入り、オーケストレーションが面白いと思いました。

メンデルスゾーンの有名過ぎるヴァイオリン協奏曲は、とてもエネルギッシュに、結構オーバー・アクションで弾かれていたのですが、疲れていたせいか、せっかくの名演奏家のストラデヴァリウスの音で、うとうとしてしまいました(*_*)💤。でも聴こえていました。きっと上手いから気持ち良かったのだと思います(*^^)v。

ジュシュア・ベルさんというと、映画「レッド・ヴァイオリン」で名前を知っていました。出演していたのではなく、ヴァイオリンの音を担当していたのです。クレモナで17世紀頃に、血を混ぜて赤い色を塗った、呪いのヴァイオリンが時を超えて、現代まで持ち主を変えながら、残されていく面白いストーリーだったと思います。
ジュシュアさんに、その映画の事を話すと、僕は映画に出ていた少年ではありません、20歳くらいの時に録音で弾いていました。と言っておられました。そういえば18世紀ぐらいに、幼いモーツァルトのような、ヴァイオリンの天才少年が、宮廷演奏家になるため、そのレッド・ヴァイオリンでオーディションに望むのですが、演奏する直前に何故か死んでしまう、という感じのシーンがありました。そのヴァイオリンを手にした人間は、凄く上手く弾けるのだけれども、不幸になる…”悪魔のトリル”みたいですね(゚д゚)!ちょっと違うか。

休憩を挟んで、パドモアさんが登場。ハーディングもベルも若いので、出てきた瞬間、なんか物凄い安心オーラを放っている。男性とはいえ、声楽家の明るい華やかさがあります
編成は弦楽器のみになり、パリ管の主席ホルン奏者、ベノワ・ドュ・バーソニーさん(こちらも若い)とシンメトリーになってのアンサンブルです。
ホルン・ソロのプロローグに続いて、6人のイギリスの詩人による”夜”をテーマにした内容の歌が6曲。ホルンは自然音階なので、よく覚えていませんが、おそらくナチュラル・ホルンでの演奏だったと思います。その珍しい響きも不思議感があるし、太陽が沈みゆく情景は、当然歌い出し高音から始まり、美しく下降していきます。その第一声からの美しさに聴衆は驚く。パドモアさんの真骨頂がいきなり来るのです。母国語の英語ですが、発音の明瞭さ、説得力のある表現、パッションに惹き込まれる

歌もホルンも超難しそうなのですが、ブリテン・サウンドの独特の世界は、初めて聴く人達も、何という曲!何という構成!何という素晴らしい演奏!と会場が聴き入っている空気が伝わってきました。ラストの歌でホルンが舞台裏に隠れ、最後のエピローグは舞台裏から、遠くで聴こえてきます。こういう演出だったんだ~、とCDはよく聴いていましたが、生演奏を聴くと、やっぱり音の迫力が違います。生身の人間が演奏しているリアルを体験することは、本当に感動が格段に違います。リートやエヴァンゲリストの時とは、また全く違うパドモアさんの、繊細でいて力強い歌唱を聴いて見れて、本当に感動しました

ドビュッシー…、オーケストラをやっていたら、もっとよく理解できたのでしょうが、やはり大編成オケは、まだ理解する能力がありません。ダニエルさん、頑張ってくださいね!パドモアさんとのCDは、エクサンプロヴァンスでの、モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」がありますね。”ドン・オッターヴィオ”のアリアもめちゃめちゃ綺麗です。真面目で正義感溢れる騎士のアリアは、パドモアさんのために書かれたのではないかと思うくらいです。モーツァルトの初演時には、ドン・オッターヴィオを歌えるテノールがいなかった、モーツァルトは未来のテノールのために書いたとも言われています。
ブリテンのセレナードも実際に歌えるテノールがほぼいないようで、大変レアな演奏だったようです。
12月4日(日)NHK-Eテレ「クラシック音楽館」で放映されます。是非是非ご覧ください!
http://www4.nhk.or.jp/ongakukan/

 パドモアさん、お急ぎで帰るところ、なんとかお会い出来ました。来年2月、2月にと何回もおっしゃっていました。
NHKホールでは、演奏者の自主的サイン会なのだそう(^-^;。ジョシュア・ベルさん(手前)とダニエル・ハーディングさん。




カジモトさんツイッターより、リハーサルの模様と、素敵なパドモアさんの写真です




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イザベル・ファウスト&クリスティアン・ベザイデンホウトのバッハ・プログラムを聴きました♪

2016-10-13 08:51:06 | More Mark Padmore
10月8日
イザベル・ファウスト(バロック・ヴァイオリン)とクリスティアン・ベザイデンホウト(チェンバロ)のDuoコンサートが、兵庫県川西市「みつなかホール」というところでありました。


イザベルさん(左)とクリス
イザベルさんは、モダン・ヴァイオリンもバロック・ヴァイオリンも両刀使いの方のようで、私は初聴きでした。
クリスは、フォルテピアノの奏者とだけ思っていたら、今回はチェンバロで、日本で披露するのは初めてだそうです。
そもそもこの記事を、パドモアさんのカテゴリーに入れてどうなのかと悩みましたが、クリスはパドモアさんのピアノ・パートナーでもありますので、やっぱり入れてしまいます(*^_^*)。




今回、AプログラムとBプログラムがあり、みつなかホールはオール・バッハのBプログラムの方。
関西ではバッハがウケるという観念が根強い。東京はマニアックなプログラムでも、人口が多いからお客さんが入ると言われます。
それでも古楽好き、上質の音楽を求める、熱心なお客さんがいっぱい来られていました。もちろんバロック・ヴァイオリン奏者の知り合いにも何人か会いました。

イザベルさんは、本当にクセのない透明感のある音で、第一音から会場を魅了。柔らかい緩徐楽章と、華やかな技巧的なもので、一曲中でも頻繁にを替えられていました。バッハのヴァイオリン曲は凄く難しいそうなのですが、ヴァイオリンを弾かない私や友達には、美しさと心地良さが入ってきて、それだけ安定感のある実力者なのですね。ショートヘアーのボーイッシュな感じと、ハロウィン・カラーの衣装も印象的でした🎃。

クリスのチェンバロも初でしたが、チェンバロもそうとう上手い~(*'▽')!息の合ったハーモニーを通奏低音で支えて、また美しい音と豊かな表現力で、ソロも素敵でした
イザベルが弓を置くために、チェンバロの前にピアノ椅子を置いていたのですが、ソロの時に椅子とヴァイオリンの譜面台を自分で退かして、ちょっと笑いをとっていました(^-^;。それでまたイザベルが登場した時に、今度はイザベルが、どうして弓を置く椅子がこんな所に移動しているの?という感じで、自分で動かしていました。

サイン会にて。クリスが髭男になっていてビックリ(゚Д゚)、男前度がいっそう上がっていましたが、とてもフレンドリーな雰囲気は変わりません(#^^#)。先週のトン・コープマンの時に知り合った、パドモア・ファンの方とも。特にアレグロ・ミュージックの主催するコンサートが好きで、関西公演は必ず聴きに行かれるそう。

   
みつなかホールって、一緒に行ったメゾ・ソプラノのOさんと、レッスンで来たことがあって、高速道路で随分簡単に着いた覚えがありました。最近はスマホ先生の、グーグル・マップの音声案内に頼りきりのため、何故かややこしい道を案内されました(;´・ω・)。
近くに蜂蜜の専門店があることで解りました。マニアックな蜂蜜店で展示物も凄い。スズメバチ入りの怖そうな蜂蜜もありましたが、様々な蜂蜜の試食も出来、私は真っ黒なコーヒー蜂蜜を買って帰りました。とてもコクがあります。
クリスのモーツアルトCDは、幻想曲入りのものを買いましたが、出だしの音から、フォルテピアノの音の短調の魅力にまた驚きです


イザベルさんの、ベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ全曲のCDを購入しましたが、4枚組で1,2,3,4と十字に開くようになっています。こちらはモダン・ヴァイオリンとピアノ(アレクサンダー・メルニコフ)ですが、ビブラートを抑えた奏法は、こんなヴァイオリン・ソナタを求めていた!というくらい、かなりハマッていますHMC 902025.27
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Mark & Till インタビューです。

2016-10-09 01:01:42 | More Mark Padmore
パドモアさんとティル・フェルナーのインタビューが動画に出ていました。

テイル・フェルナー&マーク・パドモアが語る「冬の旅」。


2017年2月14日「横浜みなとみらい・小ホール」
http://www.yaf.or.jp/mmh/recommend/2017/02/-with-2.php

2017年2月22日「浜離宮朝日ホール」
kajimotomusic.com/jp/news/k=2548
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Till & Mark 再放送

2016-10-06 22:42:11 | More Mark Padmore
NHK-BS「クラシック倶楽部」10月10日朝5:00~
ティル・フェルナー&マーク・パドモアのシューマン、ベートーヴェン歌曲の再放送があります

www4.nhk.or.jp/classic/
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