鹼化反応とは、苛性ソーダと油脂が反応して石鹼になることです。
ソーパーの一人として、残すことなくすべての油脂を鹼化する事が、いい石鹼を作ることにもなりますが、なかなか思うようにはならないものです。キッチンという限られたスペースでは・・・
しかしながらできるだけいいものを、と日々努力しています。
ソーダ灰って良く聴く言葉ですが、これが今まで未反応の苛性ソーダだと考えられていましたが、たしかにソウでもあり、ソウでもないんです。
見分け方として、保温箱から出してすぐつく白い粉はソーダ灰ではなく、粉石けんです。
また1~3ヶ月の乾燥中についてくるものは、ソーダ灰です。
これは鹼化反応が不十分だった苛性ソーダが、乾燥させている間に空気中の二酸化炭素と反応して炭酸ナトリウムになったもの(ソーダ灰)です。
しかし苛性ソーダよりかなりPHもひくく、さらにはこのソーダ灰が長い間には、水と反応して重曹にもなります。長い熟成期間を設けているのもこの辺りにあるんですね。
では、私たちがどうしたら少しでもソーダ灰を減らせるのか????それは保温につきます。
♪石けんの鹼化反応について・・・大まかです。♪
1段階 3割程度の鹼化反応 ( 石鹼をグルグル→型入れ)
2段階 3~9割程度の鹼化反応 (保温箱内→温度がぐんぐん上がりけん化が進む)
3段階 残り1割程度の鹼化反応 (乾燥 熟成 ゆっくりとした反応)
上で一番鹼化反応が進むのは2段階の保温箱の中なんです。
☆ここでふたを開けて温度を下げるようなことをしない。
☆1日たっても室温より暖かいときは箱から出さない。
☆逆に寒い季節には湯たんぽをいれたり、ホットカーぺットの上におき保温を保つ。
☆保温を助ける=鹼化反応が進む=いい石けんになる。
・・・どうでしょうか? 解かりにくいですか?
ということで”夏のスースーメンソール石けん”をしこみました。
洗顔してもいいんですが、きっと目の周りがスースーするので、ボディ用の方がいいかも?
暑い季節にひんやり感の石けんは ♪ たまりませんヨ ♪ ぜひお試しあれ。
発泡スチロールの保温箱で一晩過ごします。香りますミント!
そしてカットしました。ミントグリーンの色が薄かった(反省)
この段階はいつも先生に「おまかせ」なので・・・申し訳ありません。
夏のメンソール石鹸、もう手放せません。
「ハンガリー皇女の雫」・・・楽しみ~!
>「おまかせ」なので・・・申し訳ありません。
いえいえ私もほっておくだけですから・・・
自宅で石鹸を作るときは、”保温に気をつけなくては”ということを思い出していただければいい石鹸になることでしょう。