しかしながら、思うように材料が揃いません。作りたくても作れない!そんな時鹿児島へでかける機会があり、当時の三越の輸入食料品売り場を覗いてみました。
”あった!あった!ココナッツオイル!”すごく嬉しかったことを覚えています。
次はパームオイルですが、これはこのままじゃ見つかりませんでした。その本にかいてあるとおり、インド料理のコーナーで、植物性 ”ギー” というものを探し当てました。
また赤いパームオイルは、カロチーノオイルとして最近は都城でも見つけることが出来ます。
当時まだまだ珍しいオイルは、あの手この手で、何とか集めて、今ふりかえると一番高いオイルを使っていました。しかしあれがあったからこそ今があります。そのうちインターネットで買うことを覚え、今はもっぱらそちらでばかりです。珍しいオイルが入手できるとそれで作ってみたくなります。
そのときの失敗談で、くるみのオイルを石鹸にしてみたことがあります。
これがなかなか固まらず、2日して固まったのはせいぜいゼリー状でした。
それでも40日目にはつかえそうになったのですが、それはとても肌当たりのいい石けんで、さらに3ケ月目に使おうとしまっていたところ、どれくらい経ったときだったかは覚えていないんですが、箱から何かしみだしています。
そのころは、2ケ月、3ケ月、4ケ月 6ケ月と熟成具合の様子を見ていたのでその大切な箱が大変なことになっていました。
どろどろした液体状のものが流れていたんです。
ピーンとこず、しばらく何を入れたのか解からないほどでした。そして気づいたのは、しばらくしてからです。 ”キャー!クルミの石鹸だ!”
脂肪酸の性質も解からずただ作っていた自分がいました。そこからなぜ溶けたのか?
ただひたすら石鹸についての本を読んだり、ネットで調べたりの日々が続き なんとなく石けんが見えてきました。そんな時近くのかたがたから教えてほしいとの声がかかり今に至ります。
溶けた石鹸を目にしなければ、今の自分はなかったことでしょう。
★失敗は自分をスキルアップさせる手段として捕らえるといいと思います。そうすることで、ずっぽり石けんワールドにはまって行きますが・・・・(笑い)
今気になっているのが、馬です。来年は馬も石鹸にして見るつもりです。
馬は動物にして植物性に近く、人肌にも多いパルミトレイン酸が一番多く含まれているのです。これでもう、いい石けんができそうですよね~!
そして、散歩では久々きれいな夕空とかわせみ君をみることができました。