精油と石けんの興味ある記事があります。
興味ある方はたおさんのブログをじっくり見てみてください。
こちらでは大まかに紹介します。
> アロマテラピストのロバート・ティスランドがサイエンティフィック・ソープメーキングの著者ケビン・ダンにインタビューをした記事"Essential oils in soap: interview with Kevin Dunn"が、ティスランドのサイトに出ています(2011年6月の記事です)。このインタビューの中で、精油の成分と熱やアルカリの関係に触れられている部分があるので解釈を交えて紹介します。
石けんを作る人なら、精油が熱で駄目になるんじゃないかとか、アルカリに負けてしまうのではないかと考えたことがあると思います。まずは精油が熱によって揮発してしまうのではないかという問題は、沸点の低い精油をMPやHPで作った場合に起こりやすいので、CPで作る場合はあまり心配しなくてよさそうです。ただ、柑橘の皮から取れる精油はもしかしたらCPの温度でも多少飛んでしまうかもしれませんね。
精油がアルカリと鹸化反応をするかどうかに関しては、ひとつの精油の中でも反応する成分とそうでない成分があるため、一概に精油が残るとか残らないとか簡単に言えるものでもないようです。
ケビン・ダンによると、例えば、ラベンダー精油には約42%のリナノールと22%のリナリルアセテート(酢酸リナリル)が含まれており、前者は苛性ソーダと反応せず、後者は反応するのだそうです。
リナリルアセテートがアルカリと反応してできるもののひとつがリナノール。もともと含まれている成分と同じものです。つまり、鹸化反応によってラベンダー精油はリナノールが増えるんですね。リナノールの香りはわかりませんが、ラベンダー精油を石けんに入れたら遮光瓶のラベンダー精油より特定の香りが強くなった、と感じたことはありませんか?もしそうならば、それがリナノールの香りかもしれません。
植物の成分がアルカリに触れて残るか残らないかという疑問は誰しも感じることだと思いますが、このインタビューを読んだ限りでは、植物の成分はわたしたちが考える以上に複雑なような気がします。なんとなく「アルカリに触れると駄目になる、アルカリに負ける」などと思ってしまいがちですが、「駄目になる」とか「負ける」とかは化学的な言葉ではないですから、化学的な反応について非科学的な言葉で説明しようとすること自身が、答えのない状況を生んでいたのかなあ、なんて反省しました。
ラベンダーのリナロールのように、特定の芳香成分は鹸化反応によって増えたりすることを考えると、アルカリとの反応はパズルのように、ばらしたり組み合わせたりするものなのかもしれません。
たおさんのブログより
私の石けんも3月ほど熟成させるため、精油の香りが飛んでしまうことも多々。
何とか残したいと思っているのですが・・・・
そのためにはあまり好きでないベースノートを多めに入れたりします。
精油も色々あり、値段も高いので、なかなか思うようにならないのもまた現実。
何とか香りを残そうと試行錯誤していますが、ままならないのも現実。
でもこれにはしっかり残っていますね・・・香りと効果を楽しむにはいいですね。
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