土曜日はおもちゃ病院の本年度初出勤でした。
開院時間までに会場をセッティングして机の上に工具を配置して準備します。
お客さんが来る前に、ベテランドクターのTさんが知り合いから修理を依頼されたと云うおもちゃを見せてくれました。
昭和のブリキのおもちゃで笛を吹くとその音に反応して動くそうです。
音で操作出来るって凄いな〜! そんなおもちゃがあった事すら知らなかった・・・
一方こちらではニンテンドースイッチのリモコンの修理をしていました。
最新のゲーム機で部品が細かい!
まったく、よく治せるなぁ〜! 流石、ベテランドクターです!!
さて、開院してすぐに本日の患者さんがお見えになりました。
このおもちゃを持って来たのは、先日の武蔵浦和の新年会で一緒だったKさんです。
修理依頼は20年以上前に買ったラジコンの車をお孫さんにあげようと思ったら、電池を入れても全く動かないとの事です。
まずはリモコンをチェックです。 電池の端子は綺麗だね。
次は、おもちゃドクター養成講座で自作したリモコンチェッカーで電波が出ているかどうかを確認です。
電池を入れてリモコンのボタンを押すと・・・チェッカーがピィーと反応しました!
よし、リモコンは大丈夫そうだ。 しからば、本体を診てみますか!
まずは電池格納部を見ると・・・
端子が錆び錆びです! こりゃダメだ〜!
錆の侵攻がどこまで進んでいるのか、中の状態も見てみよう。。。
本体はかなり汚れてはいますが、各端子間で短絡してみると・・・
モーター本体も基盤も配線も大丈夫でした。
やっぱり電池格納部の端子の錆が問題だな。。。
電動ブラシを使って、しっかりと錆落としをします。
再び電池を入れて・・・
リモコンをON!
お〜! ちゃんと動くじゃないか! 20年前のおもちゃが生き返りました!
やったね! お爺ちゃんがお孫さんを喜ばす様子が目に浮かびます!!
さて、次の患者さんは・・・
症状は・・・恐竜の首が取れちゃったそうです。
お腹に電池格納部とON−OFFのスイッチが有りました。スイッチをONすると・・・
恐竜の鳴き声が出て目が光ります。
配線は異常無しのようなので、首を元に戻すだけですね。
小さなネジを外して、胴体の隙間から取れた頭の部分を嵌め込みます。
これで恐竜が生き返った!!
ネットで調べて見ると、このおもちゃは付属リモコンで前後に音を出しながら歩くと書いて有りました。
残念ながらリモコンを預かっていないので、その動作確認までは出来ませんでした。
今回の診療はここまででした。
さて、次回はどんなおもちゃが来るのかなぁ〜!
おもちゃ病院の勤務はまた2週間後です!
PS.
おもちゃ病院協会が受けた取材の模様がテレビ放送されます。
番組名:BS朝日「バトンタッチ SDGsはじめてます」
放送日時:2024年2月17日(土)18:30~(予定)
HP:https://www.bs-asahi.co.jp/passthebaton/
興味のある方はご覧ください。