バレンタインデー、用意したチョコは誰に、島岡美延です。「自分用」が珍しくなくなった昨今。それにしてもチョコレート、高くなりました。
チョコレートの記憶は色々あるだろうけど、人は記憶を書き換えたり、無くしたりして生きていくのかも。映画『あの歌を憶えている(21日公開)』をご紹介します。名優の共演が複雑で美しい想いを引き出してくれるはず。
ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とNY・ブルックリンで暮らすシルヴィア(ジェシカ・チャステイン)は高校の同窓会である男と出会う。それは若年性認知症による記憶障害を抱えたソール(ピーター・サースガード)だった。家族に頼まれ、ソールの日常の面倒をみるようになったシルヴィアは、優しい人柄と抗えない運命にある哀しみに触れて、次第に彼に惹かれていく。しかし、彼女もまた、過去の記憶からある傷を秘めていた――。
傷つきたくない、でも一歩、踏み出してみれば・・・。人生はまだまだ続くのです。