元交際相手による辛すぎる事件、島岡美延です。接触禁止命令が出てもつきまとわれる恐怖、被害者は生活基盤を捨てないと命を守れないのでしょうか。
「私は人間が同じ人間に対して特別な圧迫を加えたり不都合をするのを黙って見てはいられないのです」―― これは明治生まれの伊藤野枝の言葉。森まゆみ編『伊藤野枝集』(岩波文庫)を読みました。
大正元年17歳、親が決めた結婚から逃れ福岡から東京へ。平塚らいてうを訪ね『青鞜』社員に。20歳で編集兼発行人になるも約1年で廃刊、大杉栄と恋愛関係に。
「現在の結婚制度、貰うとか遣るとかいう言葉こそ女を物品扱い」「家庭での教養も学校での学問もお嫁に行く目的でばかり受けさせられ、買い手がつくのを待つ」「親は娘を売物としての価値を傷つけられないよう保護」「教育の方法が間違っていることが男女関係の上の大きな禍根」
関東大震災の直後、大杉栄と共に憲兵隊により虐殺、今年は没後100年。伊藤野枝の叫びは令和でも響きすぎ。
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