WBCのかげで大事なニュースが埋もれていきそう、島岡美延です。東日本大震災の特集も少なくなった、12年という年月。
昨日は国際女性デー、日本のジェンダー平等に関するダメさ加減には、すでに諦めモード? 英誌エコノミストが発表した『女性の働きやすさランキング』(先進国29か国対象)で日本28位、韓国29位。両国の順位は7年連続で固定された状態とか。同誌は「いまだに女性が家庭と仕事とのどちらかを選ばなければいけない状況」と分析。
日本では1986年に男女雇用機会均等法が施行され、99年には採用、昇進などで女性差別禁止、2007年に事業主のセクハラ防止措置を義務化の法改正が。でも、これ、実感できている女性はどれだけいますか。
選択的夫婦別姓の問題にも答えを出せずにきたこの国。「女性活躍」という掛け声、本気で取り組んでいたら、少子化問題の解決の糸口は見えていたのでは。韓国の合計特殊出生率は「0.78」。他人事じゃない、日本。
子供はともかく、妻の扶養控除というのも?でした。それが、今は妻の扶養控除は残っていて、子供は扶養控除の対象になっていない。なんておかしな制度。それもこれも、女は家にいるのが、正しい家族のありかただと決めつけているのだと。
私の周りでも、子育てに関することは、働いているかどうかに関わらず、すべて妻がやるのが正しいと押し付けている夫の多いこと。
そもそも保育園なとで、子供が熱出したときに母親に連絡がいくのがデフォルトというのもおかしいと思う私です。
結局、高度成長期につくった仕組みが変わらないまま、半世紀。
男女雇用機会均等法最初の世代としては、「男性のように働かないと」の感覚で、セクハラとも闘い、結局すり減っただけ。
でも、もし今の時代に社会人になっても「いい時代になった」とも思えなかっただろうし、果たして変わる日は来るのか。諦めないようにしなきゃ、とは言い聞かせますが・・・。
「古き良き家族の形」を追い求めた政治家たちが、長年、放置し続けたものを変えないと。