水槽の中を見るような

久々に太陽は出ない気配、島岡美延です。
先日、ラジオに金子修介監督が今年3回目のご出演、主演女優2人も一緒でした。
映画『ジェリー・フィッシュ（31日公開）』をご紹介します。
新潮社主催「女による女のためのR-18文学賞」作品の映画化シリーズ第2弾。
クラスで浮いている女子高生・宮下夕紀（大谷澪）は、ある日、水族館のクラゲ（英語でジェリー・フィッシュ）の水槽の前で、同級生の篠原叶子（花井瑠美）に声をかけられ、戸惑いながらも唇を重ねる。
これを機に、心惹かれあう二人。
平凡な家庭に育つも、どこか不満を押さえきれずにいた夕紀。叶子はかけがえのない存在になる。
叶子は常に孤独の闇を抱えており、夕紀の想いを知りながら、クラスの男子とも付き合い始める。
夕紀の心は乱れ、思い切った行動に出た・・・。
初の映画出演だった花井さんは、新体操の元全日本チャンピオン。
大谷さんの真っ直ぐな眼差しには、強い女優魂を感じました。
二人がベッドで戯れるシーンは、水槽の中のように幻想的です。

つま先の輝きは続く

天気の急変にご注意、島岡美延です。
先日、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワで行われたスターダンサーズ・バレエ団公演『20世紀のマスターワークス』に出かけました。
英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして長年、活躍した吉田都がゲスト。
フェデリコ・ボネッリ（ロイヤルのプリンシパル）と踊った、バランシン振付「スコッチ・シンフォニー」。
いつまでも変わらぬ鮮やかなつま先の動き、テクニックに魅せられました。
一般的なクラシック作品のような物語はありません。
でも、空気のように重さを感じさせない、彼女のすべての表現が、何かを語りかけてきます。
スターダンサーズの団員は、男女ともよく鍛えられていて、上記作品でも見事だったし、小林ひかる（ロイヤルのファースト・ソリスト）が加わった「フォー・テンペラメント」では、シンプルなレオタード姿の力強い踊りが圧巻！
ブロードウェイでもおなじみのジェローム・ロビンス振付「牧神の午後」。
林ゆりえと吉瀬智弘による若い官能的な踊りも堪能しました。

速いっ！ ヒーロー誕生秘話

お盆休み明けの人も多い月曜日、島岡美延です。
リフレッシュできました？　
生まれながらに「力」を持つ者の苦悩も描いた映画『ガッチャマン』に続いて、ヒーローの代名詞、スーパーマンの誕生秘話、映画『マン・オブ・スティール（30日公開）』をご紹介します。
幼い頃から超人的な力を持つクラーク・ケント。彼は、その力を封印し、孤独な少年時代を送っていた。
やがて成長し、クラークを守ろうとして死んだ父（ケビン・コスナー）の「使命を突き止めろ」という教えに従い、放浪の旅に出た彼は、ついに真実を知る。
爆発寸前の惑星クリプトンで、実の父親（ラッセル・クロウ）が生まれたばかりの彼を地球へ送り出したのだ。
己の正体に葛藤するクラーク（ヘンリー・カビル）。
その時、クリプトン唯一の生き残り、ゾッド将軍と反乱軍が、クラークのいる地球へ攻め込んで来る。
それは、人類の存亡をかけた戦いの始まりだった・・・！
オゾン層も飛び越える世界最速（！）のアクションを3Dでどうぞ。
「あの職業」に就く経緯もお見逃しなく。

おお！ ガッチャマン

八月も半ば過ぎ、この猛暑はどこまで？　島岡美延です。
この夏、様々な「地球を襲う悪と戦う」ヒーローが活躍しますが、日本には彼らがいた！
約40年の時を経て、人気アニメが映画『ガッチャマン（24日公開）』になりました。
今より少し先の未来。謎の侵略者ギャラクターによって、わずか17日間で地球の半分は壊滅状態に陥った。
人類は最後の望みをあるモノにかける。
「石」と呼ばれる結晶体で、その力を引き出せる適合者は、800万人に1人。
適合者は集められ、特殊エージェントとして訓練され、「石」を操る現代の忍者、ガッチャマンとなった。
リーダーの健（松坂桃李）、羽根手裏剣の名手ジョー（綾野剛）、紅一点のジュン（剛力彩芽）、ジュンの弟・甚平（濱田龍臣）、鹿児島弁の怪力・竜（鈴木亮平）。
音速を超えて飛ぶゴッドフェニックスに乗り込んだ彼らを待っていたのは・・・。
5人の若者が悪と戦うという骨組み以外は、新たな世界観のガッチャマン、カッコいいです。
あ、あの主題歌は流れません、念のため。

ホワイトハウス、またも

マー君、1年負けなし、島岡美延です。
甲子園のヒーローだった田中将大投手が、プロ野球新記録の21連勝を達成！
アクション映画の主人公には、最後まで「負けない」ことが運命付けられています。
映画『ホワイトハウス・ダウン（公開中）』をご紹介します。
初夏に公開された『エンド・オブ・ホワイトハウス』では、北朝鮮テロリストに占拠されたのですが、今回の敵は！？
ジョン・ケイル（チャニング・テイタム）は、元軍人の議会警察官。
離婚した妻と暮らす11歳のエミリーは、大統領ファンの利発な娘。その歓心を得たいジョンは、シークレットサービスに志願するも不採用。
やむなく、一緒にホワイトハウス観光ツアーに参加する。
その時、謎の武装集団が乱入。
エミリーとはぐれたジョンは、偶然、ソイヤー大統領（ジェイミー・フォックス）を助け、二人で戦うはめに・・・！。
ダンサーでもあるテイタムのアクションは必見。
フォックスは、オバマ大統領のよう。
ユーモアある会話が光り、気丈なエミリー役の少女もいいです。

初の親子二人芝居

お盆休み、しっかり取っていますか？　島岡美延です。
バレエの発表会も多い夏休み。
厳しいレッスンの成果は、生徒と先生、両方が頑張ったからこそ。
師弟関係が親子だったりすると、特殊な難しさもあります。
この親子は、ついに「二人芝居」にたどり着きました。
本多劇場で、加藤健一事務所公演『モリー先生との火曜日（21日まで）』が上演されています。
2010年の初演時に、胸を打たれた芝居。
今回は、元生徒の役に加藤義宗。
人気スポーツライターのミッチは、テレビで偶然、大学時代の恩師モリー教授（加藤健一）が、ALSという難病であることを知る。
余命わずかな恩師のもとへ、16年ぶりの再会。
一度だけの訪問のつもりが、モリーと言葉を交わすうちに、人生の成功者であると思っていた自分の生き方に、ふと疑問を抱き始めるミッチ。
そうして、毎週火曜日の二人だけの「講義」は、先生が亡くなるまで続いた・・・。
実話を基にした、真っ直ぐなメッセージの舞台。
実の親子が演じる「最期」への日々です。

「増えていた」にご用心

日本が戦争をしなくなって68年、島岡美延です。
この数字は、今後も確実に「増えて」いってほしい。「ゼロ」にリセットされてはいけない数字です。
でも「増えて欲しくない」数字との悪戦苦闘こそ、身の回りには多い？
体重とか、ウェストサイズとか・・・！
さて、今月の姿勢テーマ「夏こそお腹を引っ込める」を実践していますか？
歩く時もお腹をひっこめながら、という美しい姿勢でお願いしたいですが、頭がぼーっとしそうなくらいの猛暑の日々、それどころじゃない、というのもわかります。
ある程度、冷房のきいたオフィスでなら、ぜひ実践してください。
ダラダラした歩き方や態度は「見た目温度」を高くします。
なんだか「暑苦しい人」の周りって近づきたくないですよね！？
設定温度が高めの部屋で、あなたのキビキビした振る舞いは、周りの人に、涼しげな印象で受け止められるでしょう。
また、オフィスも家も「ダラダラとおやつに手が伸びる」環境は避けたいもの。
体型の「少しずつの変化」って、気づきにくいからコワい・・・！

2259年、地球最大の危機

35度なんて41度よりずっと過ごしやすい？　島岡美延です。
梅雨明け直後に比べ、身体は暑さに慣れてきたかしら。
今から二百数十年後の地球、何が変わって、何が変わらないのか。
未知の敵の襲来も怖いけど、一番争っているのは人間同士？
映画『スター・トレック　イントゥ・ダークネス（16～18日先行、23日公開）』をご紹介します。
西暦2259年。平和を謳歌する地球に突如訪れた史上最大の危機。
それは、かつてUSSエンタープライズのクルーだったハリソン司令官（ベネディクト・カンバーバッチ）が、ある復讐のため、たった一人で仕掛けてきた戦争だった。
ロンドン、サンフランシスコと急速に広がる地球規模の脅威を前に、若きリーダー、カーク（クリス・パイン）は、エンタープライズを率いて、敵が潜む宇宙の戦闘地帯へと旅立つ。
人類の絆は引き裂かれ、愛は試される。
ハリソンの真の目的とは！？
『新・スターウォーズ』の監督就任も決まったJ.J.エイブラムス監督の鮮やかな手腕。3Dでご堪能下さい！

「右肩上がり」に慣れる怖さ

帰宅直後に雷鳴、激しい雨、島岡美延です。
また各地で停電もあり、この暑さの中、エアコン、冷蔵庫が止まってしまうって、本当に大変！
そんな昨日、高知県四万十市で、国内最高気温41.0度を記録しました。3日連続で40度を超える気温。
しまんと、の響きには、あの涼しげな美しい川を下った記憶しかないのに・・・。
水温も上がっていて、鮎釣りが懸念されているよう。
スポーツの世界なら「記録更新」は嬉しいことですが、「少しずつ」増えていく数字に慣れてしまう怖さを覚える夏です。
先日、日本の国の借金が「初めて1000兆円を超えた」、というニュースがありました。
気温40度も41度も「とにかく、どうしようもなく暑い」でしょ。
借金も「けっこう前から、想像つかないくらい多い」でしょ。
というところでしょうか。
なんだかとてつもなくスゴイことが起きているのに、「少しずつ右肩上がり（悪化）」の状況には、気づきにくいし、気づいても驚かない。
終わりのなかなか見えない戦争の日々も、そうだった？

息子のためならもう一度

旅行先は涼しい？　かえって猛暑？　島岡美延です。
TVでスポーツ三昧したい夏、甲子園はどれほど暑いのかしら。
人々の目を釘付けにするスポーツ。
でも選手が活躍できる時間は限られていて、「そのあと」も人生は続く・・・。
映画『スマイル、アゲイン（17日公開）』をご紹介します。
ヨーロッパ・サッカー界でスター選手だったジョージ（ジェラルド・バトラー）は、怪我で引退。
忙しすぎてほったらかしにしていた妻（ジェシカ・ビール）と息子とは5年も音信不通。
公私共に「戦力外通告」を受け、崖っぷちに立たされる。
なんとか再会を果たした妻には、一緒に暮らす男性がいた。9歳になったルイスもなついているよう。
それでも定期的に息子に会えるようになり、そのサッカーチームのコーチを引き受けることに。
元スーパースターは、ママたち（キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ユマ・サーマンら）からの誘惑をかいくぐりながら（！）、息子と妻の信頼を取り戻せるのか？
映画『幸せのちから』のガブリエレ・ムッチーノ監督作品。