春の宮島、散策話が続きます。
町屋通りから細い上り坂を進み、茶店を眺めながら辿り付いた先は五重塔。
建立は1407年とか、1951年に改修されている国の重要文化財。
高さは27.6メートル。
この屋根は、裏側の垂木が平行に組まれているのは和様。
だけど、反り上がった形になっているのは唐様と呼ばれる工法で、その調和が素晴らしい建築。
内部も見応えのある龍などが描かれているようですが、残念ながら一般公開無し。
外観のみを撮って次へと進みます。
五重塔の隣に建つのは豊国神社。
「ほうこく」と読みます。
豊臣秀吉の命により、建立されたものの秀吉の急死によって未完成のままになっている神社。
千畳閣とも呼ばれる広い床に畳を敷くと、857畳にもなるのだとか。
軒瓦には金箔が押してあり、完成していればさぞや豪華な桃山文化の大経堂…、そんな説明でした。
内部には大鳥居再建工事で使われた尺杖、天井にはたくさんの絵馬などなど。
見応えがあります。
しゃもじは、宮島を代表する特産品。
宮島しゃもじは、厳島神社の弁財天が手にしている琵琶を象って作ったのが始まりとされているとか。
しゃもじでご飯をすくうことが「敵や幸せを召し取る」ことに通ずるとして…。
「召し取る」は「飯取る」に読めるから“しゃもじ”。
宮島ならではの縁起物。
そうそう、大鳥居の尺杖とは、明治8年に再建された今の大鳥居を建てる時に使われた物。
長さは16メートルで、大鳥居の高さと同じ。
尺杖とは、長さを測る現場用の大きなものさしのこと。
それが、このどこかに飾られていたのですね。
お邪魔した時は知らなかったです。
大きな絵馬が次々と目に飛び込んで来ましたから。
一旦は板の間に座り、休憩もしたのですがね。
どこを見ていたんだろ。
やっぱり絵馬に圧倒されていたのでしょうね。
それぞれの意味など全然知ることも無く。
ううーん、広過ぎてどこをどう見ればいいのか…。
パチパチと撮り続けてはみましたけど。
こちらは祭壇。
その両脇にも多くのしゃもじが並びます。
その左隣には授与所。
御朱印はここでいただきます。
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