すっかり恒例となりましたが、今月10月に刊行予定の新書新刊から、わたくしが個人的に気になる書目をまた、10冊ピックアップしてみました。
もともとは、わたくしが個人的に気になる本を、メモ的に記しておこうと始めてみたことでありました。ゆえに例によって、皆さまにとって参考にしていただけるものなのかどうかはわかりませんが、もし何か引っかかる書目があれば幸いであります。
なお、刊行データや内容紹介のソースは、書店向けに取次会社が発行している情報誌『日販速報』の9月30日号、10月7日号とその付録である10月刊行の新書新刊ラインナップ一覧です。発売日は首都圏基準なので、地方では1~2日程度のタイムラグがあります。また、書名や発売予定は変更になることもあります。
『かつお節と日本人』 (宮内泰介・藤林泰著、岩波新書、18日発売)
「この300年間、生産はどのように変わり、携わった人びとの生活は、どう変化したのか」と。われわれ日本人の食生活になくてはならない名脇役にも関わらず、知っているようで知らないことが多いかつお節について、本書でいろいろ知ることができるのでは、と期待いたします。
『ボブ・ディラン ロックの精霊』 (湯浅学著、岩波新書、18日発売)
また岩波新書からですが、あまりにも「らしくない」感じなテーマゆえついついピックアップしてしまいました(笑)。「ディランの歌は深読みを誘う。意味を問うほど意味が逃げていく。トリックスターの核心に迫る」と内容紹介もなんだか意味深。気になります。
『暗黒物質とは何か 宇宙創生の謎に迫る』 (鈴木洋一郎著、幻冬舎新書、1日発売)
書名だけでもなんだかワクワクさせられるものがありますねえ。「大量にある、だが、正体不明。研究の最前線に立つ著者が、謎の物質の正体に迫る」とのこと。幻冬舎新書はときおり、科学テーマでも面白そうな書目を出したりするので、こちらも要チェックであります。
『チャレンジする地方鉄道』 (堀内重人著、交通新聞社新書、15日発売)
「独創的なアイデアで需要創出や顧客満足を図る、チャレンジ精神あふれる鉄道会社を取材。ローカル線再生のドキュメント」と。わが宮崎も、鉄道の置かれた状況には厳しいものがありますが、再生に向けてのヒントが見つかるのか、注目してみたい一冊です。
『失われたモノたちの00年代(仮)』 (堀井憲一郎著、講談社現代新書、17日発売)
「00年代とはどんな10年だったのか。そこに起きた静かな、しかし決定的な地殻変動を解き明かす」と。「失われた十年」などという冠言葉つきで語られる00年代が、実のところどんな時代だったのか、それを正面から解き明かすものになっているのでしょうか。
『顔を考える 生命形態学からアートまで』 (大塚信一著、集英社新書、17日発売)
「動物の中で、なぜ人間だけが複雑な表情をつくれるのだろうか。人文・社会・自然諸科学の最新の成果をたずね歩きながら、人の思考と顔の関係について考察」。おお、なんだかいたく好奇心を刺激されるような内容紹介ではありませぬか。これはかなり期待しております。
『大衆めし 激動の戦後史 「いいモノ」食ってりゃ幸せか?』 (遠藤哲夫著、ちくま新書、7日発売)
今月刊行予定の新書の中で、個人的に一番期待度が高い一冊であります。大衆食を通して、人間と社会、時代のありようを鋭く、かつ優しく見つめ続けている「大衆食堂の詩人」、エンテツこと遠藤哲夫さんの待望の新著です。「70年代以降、資本流入や流通発達による食の激動の中で自分のめし文化を失わないための生活めし論考」。これは絶対に読まずにはいられません!
『エジプト革命 軍とムスリム同胞団、そして若者たち』 (鈴木恵美著、中公新書、25日発売)
「革命によって独裁政権を倒したエジプト。民主化プロセス第一移行期の2年半に、軍、宗教勢力、革命勢力が巻き起こした権力闘争を追う」と。いまだ混乱収まらないエジプトの「これまで」と「これから」を読むためにも注目しておきたい一冊です。
『イノベーションの錯覚』 (湯之上隆著、文春新書、18日発売)
「日本の技術力は高い。だとしたら、なぜ半導体・電機業界が崩壊したのか。日立の技術者から大学の研究者に転じた著者が抉りだす」とのこと。日本のどこが弱点なのか、冷静に分析し展望を示すような一冊であることを期待したいところです。
『わが街再生』 (鈴木嘉一著、平凡社新書、15日発売)
「コミュニティFM、『街中の映画館』再生など民間の知恵と活力で地域を元気にしようと奮闘する人たちを活写するルポルタージュ」と。やはり疲弊の色が見えるわが宮崎の街にとっても、何か参考になるヒントがあるのかもしれない、と期待します。
そのほかには、
『司馬遼太郎、東北を行く』(赤坂憲雄著、朝日新書、11日発売)
『辞書の仕事』(増井元著、岩波新書、18日発売)
『間違いだらけの野菜選び』(内田悟著、角川ONEテーマ21、10日発売)
『真空のからくり』(山田克哉著、講談社ブルーバックス、17日発売)
『迷惑行為はなぜなくならないのか』(北折充隆著、光文社新書、17日発売)
『大人のための「恐竜学」』(小林快次・土屋健著、祥伝社新書、2日発売)
『近代の呪い』(渡辺京二著、平凡社新書、15日発売)
あたりが気になります。
もともとは、わたくしが個人的に気になる本を、メモ的に記しておこうと始めてみたことでありました。ゆえに例によって、皆さまにとって参考にしていただけるものなのかどうかはわかりませんが、もし何か引っかかる書目があれば幸いであります。
なお、刊行データや内容紹介のソースは、書店向けに取次会社が発行している情報誌『日販速報』の9月30日号、10月7日号とその付録である10月刊行の新書新刊ラインナップ一覧です。発売日は首都圏基準なので、地方では1~2日程度のタイムラグがあります。また、書名や発売予定は変更になることもあります。
『かつお節と日本人』 (宮内泰介・藤林泰著、岩波新書、18日発売)
「この300年間、生産はどのように変わり、携わった人びとの生活は、どう変化したのか」と。われわれ日本人の食生活になくてはならない名脇役にも関わらず、知っているようで知らないことが多いかつお節について、本書でいろいろ知ることができるのでは、と期待いたします。
『ボブ・ディラン ロックの精霊』 (湯浅学著、岩波新書、18日発売)
また岩波新書からですが、あまりにも「らしくない」感じなテーマゆえついついピックアップしてしまいました(笑)。「ディランの歌は深読みを誘う。意味を問うほど意味が逃げていく。トリックスターの核心に迫る」と内容紹介もなんだか意味深。気になります。
『暗黒物質とは何か 宇宙創生の謎に迫る』 (鈴木洋一郎著、幻冬舎新書、1日発売)
書名だけでもなんだかワクワクさせられるものがありますねえ。「大量にある、だが、正体不明。研究の最前線に立つ著者が、謎の物質の正体に迫る」とのこと。幻冬舎新書はときおり、科学テーマでも面白そうな書目を出したりするので、こちらも要チェックであります。
『チャレンジする地方鉄道』 (堀内重人著、交通新聞社新書、15日発売)
「独創的なアイデアで需要創出や顧客満足を図る、チャレンジ精神あふれる鉄道会社を取材。ローカル線再生のドキュメント」と。わが宮崎も、鉄道の置かれた状況には厳しいものがありますが、再生に向けてのヒントが見つかるのか、注目してみたい一冊です。
『失われたモノたちの00年代(仮)』 (堀井憲一郎著、講談社現代新書、17日発売)
「00年代とはどんな10年だったのか。そこに起きた静かな、しかし決定的な地殻変動を解き明かす」と。「失われた十年」などという冠言葉つきで語られる00年代が、実のところどんな時代だったのか、それを正面から解き明かすものになっているのでしょうか。
『顔を考える 生命形態学からアートまで』 (大塚信一著、集英社新書、17日発売)
「動物の中で、なぜ人間だけが複雑な表情をつくれるのだろうか。人文・社会・自然諸科学の最新の成果をたずね歩きながら、人の思考と顔の関係について考察」。おお、なんだかいたく好奇心を刺激されるような内容紹介ではありませぬか。これはかなり期待しております。
『大衆めし 激動の戦後史 「いいモノ」食ってりゃ幸せか?』 (遠藤哲夫著、ちくま新書、7日発売)
今月刊行予定の新書の中で、個人的に一番期待度が高い一冊であります。大衆食を通して、人間と社会、時代のありようを鋭く、かつ優しく見つめ続けている「大衆食堂の詩人」、エンテツこと遠藤哲夫さんの待望の新著です。「70年代以降、資本流入や流通発達による食の激動の中で自分のめし文化を失わないための生活めし論考」。これは絶対に読まずにはいられません!
『エジプト革命 軍とムスリム同胞団、そして若者たち』 (鈴木恵美著、中公新書、25日発売)
「革命によって独裁政権を倒したエジプト。民主化プロセス第一移行期の2年半に、軍、宗教勢力、革命勢力が巻き起こした権力闘争を追う」と。いまだ混乱収まらないエジプトの「これまで」と「これから」を読むためにも注目しておきたい一冊です。
『イノベーションの錯覚』 (湯之上隆著、文春新書、18日発売)
「日本の技術力は高い。だとしたら、なぜ半導体・電機業界が崩壊したのか。日立の技術者から大学の研究者に転じた著者が抉りだす」とのこと。日本のどこが弱点なのか、冷静に分析し展望を示すような一冊であることを期待したいところです。
『わが街再生』 (鈴木嘉一著、平凡社新書、15日発売)
「コミュニティFM、『街中の映画館』再生など民間の知恵と活力で地域を元気にしようと奮闘する人たちを活写するルポルタージュ」と。やはり疲弊の色が見えるわが宮崎の街にとっても、何か参考になるヒントがあるのかもしれない、と期待します。
そのほかには、
『司馬遼太郎、東北を行く』(赤坂憲雄著、朝日新書、11日発売)
『辞書の仕事』(増井元著、岩波新書、18日発売)
『間違いだらけの野菜選び』(内田悟著、角川ONEテーマ21、10日発売)
『真空のからくり』(山田克哉著、講談社ブルーバックス、17日発売)
『迷惑行為はなぜなくならないのか』(北折充隆著、光文社新書、17日発売)
『大人のための「恐竜学」』(小林快次・土屋健著、祥伝社新書、2日発売)
『近代の呪い』(渡辺京二著、平凡社新書、15日発売)
あたりが気になります。