大分県の地元紙『大分合同新聞』のWebサイト。そこに掲載されていたこの記事をひょんなことから目にしたわたくしは、思わず「ええ~っ⁈」と声を上げてしまいました。
別府の食堂「うれしや」あす閉店 愛されて半世紀 - 大分合同新聞プレミアムオンライン(10月18日掲載の記事。リンク切れの節はどうぞご容赦を)
大分県の別府市、別府駅から程近い飲食店街の一角にあった、大衆食堂にして酒場でもあった「うれしや」というお店。開店からおよそ半世紀。地元の方々はもちろん、観光客からも親しまれ、愛されていた憩いの場であったその「うれしや」が、10月19日をもって閉店する、という内容でした。
今年3月の別府小旅行のおりに訪ね、大いに惚れ込んだ素敵なお店でありました。次に別府を訪ねるときにも絶対寄ろう、と思っていただけに、閉店のニュースはとてもショックでした。
わたくしがこのお店の存在を知ったのは、昨年のことでした。時代を感じさせる味わいのある外観と、ノスタルジックな店内風景の写真が、大衆酒場好きであるわたくしの琴線に触れました。その年の春に出かけた別府旅行の際に、ぜひとも立ち寄ろうと意気込んでいたのですが、あいにく店休日のため立ち寄ることはできませんでした。
そして、今年の3月。再び別府を訪れたわたくしは、ついに「うれしや」に立ち寄ることができました。
店の外からも見えるガラスケースの中には、刺身や煮物、サラダ、小鉢などのさまざまなおかずが並び、その中から取って食べた品はいずれも美味しいものでした。煮物は店員さんが温め直してくれたりもするという心遣いも、まことに嬉しく感じられました。
ガラスケースのおかず以外にも、壁やカウンターの上にずらりと張り出されたメニューがたくさんありました。大分名物「とり天」も、外はさくさく中はジューシーな逸品でありました。
料理の美味しさもさることながら、店内の雰囲気の良さにも魅了されました。
わたくしのような観光客はもちろん、地元の方々でほぼ満員状態だった店内は活気に満ちていましたが、そんな中で一人飲んでいる他所者のわたくしをも、暖かく包み込んでくれるような、実に居心地のよい極上の空間がそこにありました。
席を立ってお勘定をしてもらうと、けっこういろいろと飲み食いしたはずなのに2000円台の半ば程度で済んだので驚きました。こういうお店なら毎日でも通いたくなるだろうなあ、と大満足でありました。
「うまい、安い、居心地がいい」と三拍子揃った、まさしく名食堂にして名酒場だった「うれしや」。次の別府行きのときにも必ず立ち寄るつもりでいただけに、その閉店はまことに残念ですし、寂しいものがあります。
先の記事によれば、お店のご主人が今年で65歳になることから「区切りを付けようと」閉店することになったのだとか。「閉店当日まで別れを惜しむ常連客の予約でほぼいっぱいの状態」ともあって、最後の最後まで多くの人びとから愛されながらの閉店となったようです。そのことは、とても素晴らしいことのように思えました。
今はひとまず、「長い間お疲れさまでした。そして、嬉しい思い出をつくってくれて、どうもありがとうございました」と申し上げておきたいと思います。
何はともあれ、他所者のわたくしがいつまでも残念がっていても仕方がありません。
次に別府を訪ねるときには、またどこかで良いお店に巡り会えるよう、せっせと街を歩き回ることにいたしましょう。
(「うれしや」に立ち寄ったときのことは、拙ブログの「別府・オトナの遠足2014」第1回「老舗大衆酒場で惚れ酔い気分」という記事に詳しく記しました)
別府の食堂「うれしや」あす閉店 愛されて半世紀 - 大分合同新聞プレミアムオンライン(10月18日掲載の記事。リンク切れの節はどうぞご容赦を)
大分県の別府市、別府駅から程近い飲食店街の一角にあった、大衆食堂にして酒場でもあった「うれしや」というお店。開店からおよそ半世紀。地元の方々はもちろん、観光客からも親しまれ、愛されていた憩いの場であったその「うれしや」が、10月19日をもって閉店する、という内容でした。
今年3月の別府小旅行のおりに訪ね、大いに惚れ込んだ素敵なお店でありました。次に別府を訪ねるときにも絶対寄ろう、と思っていただけに、閉店のニュースはとてもショックでした。
わたくしがこのお店の存在を知ったのは、昨年のことでした。時代を感じさせる味わいのある外観と、ノスタルジックな店内風景の写真が、大衆酒場好きであるわたくしの琴線に触れました。その年の春に出かけた別府旅行の際に、ぜひとも立ち寄ろうと意気込んでいたのですが、あいにく店休日のため立ち寄ることはできませんでした。
そして、今年の3月。再び別府を訪れたわたくしは、ついに「うれしや」に立ち寄ることができました。
店の外からも見えるガラスケースの中には、刺身や煮物、サラダ、小鉢などのさまざまなおかずが並び、その中から取って食べた品はいずれも美味しいものでした。煮物は店員さんが温め直してくれたりもするという心遣いも、まことに嬉しく感じられました。
ガラスケースのおかず以外にも、壁やカウンターの上にずらりと張り出されたメニューがたくさんありました。大分名物「とり天」も、外はさくさく中はジューシーな逸品でありました。
料理の美味しさもさることながら、店内の雰囲気の良さにも魅了されました。
わたくしのような観光客はもちろん、地元の方々でほぼ満員状態だった店内は活気に満ちていましたが、そんな中で一人飲んでいる他所者のわたくしをも、暖かく包み込んでくれるような、実に居心地のよい極上の空間がそこにありました。
席を立ってお勘定をしてもらうと、けっこういろいろと飲み食いしたはずなのに2000円台の半ば程度で済んだので驚きました。こういうお店なら毎日でも通いたくなるだろうなあ、と大満足でありました。
「うまい、安い、居心地がいい」と三拍子揃った、まさしく名食堂にして名酒場だった「うれしや」。次の別府行きのときにも必ず立ち寄るつもりでいただけに、その閉店はまことに残念ですし、寂しいものがあります。
先の記事によれば、お店のご主人が今年で65歳になることから「区切りを付けようと」閉店することになったのだとか。「閉店当日まで別れを惜しむ常連客の予約でほぼいっぱいの状態」ともあって、最後の最後まで多くの人びとから愛されながらの閉店となったようです。そのことは、とても素晴らしいことのように思えました。
今はひとまず、「長い間お疲れさまでした。そして、嬉しい思い出をつくってくれて、どうもありがとうございました」と申し上げておきたいと思います。
何はともあれ、他所者のわたくしがいつまでも残念がっていても仕方がありません。
次に別府を訪ねるときには、またどこかで良いお店に巡り会えるよう、せっせと街を歩き回ることにいたしましょう。
(「うれしや」に立ち寄ったときのことは、拙ブログの「別府・オトナの遠足2014」第1回「老舗大衆酒場で惚れ酔い気分」という記事に詳しく記しました)
うれしやの閉店とても悲しんでおります。
うれしやについて、感じるところが貴殿と全く同じで、たいへん喜んでおります。
神戸をはじめ関西でもこのような雰囲気に出会えるところはありません。
寂しい限りです
ひろさんやわたくしのように「うれしや」を愛していた方は、全国におられたことでしょうね。もちろん、地元別府の方々にとってもかけがえのない存在だったでしょうし。それを思うと、あらためて閉店が残念でなりませんね。
願わくは、どなたかが後を継ぐという形でもいいので、いつの日か復活してくれたら・・・と思います。