カシオペア座
雨上がりでいい天気になりました。月齢も若くてほんとに星を見るにはいい時期です。木星も観測好機。夜空にひと際明るく輝いています。
赤道儀を据えてじっくりと星をリバーサルフィルムで撮りたいところですが、時間も無いのでデジカメを三脚に固定するだけでどれだけ撮れるか??? いい試しにもなりました。
フィルムとデジタルカメラを比べると天体写真にはデジタルが有利だと自分は考えています。フィルムの特性には相反則不軌という露光時間が長くなると感度が急激に低下するという致命的な欠陥があるためです。このため長い露光時間を必要とします。しかも自分の機材では手動追尾。寒い中緊張を切らさずにガイド鏡を覗き、ハンドルを動かすのは我慢の何物でもないです。。。が、仕上がりは大満足ですよ。デジタルだと露光時間が短くて済むのでちょっとは楽かも!?
はくちょう座 デネブ付近。 北アメリカ星雲もうっすらと写っています。
で、デジタル。私のデジカメはNikon D2H。なんと高感度域でノイズがすさまじいという天体写真にとっては一見最悪な特性を持っています。これらの写真もISO800に設定。35mmを使い、露光時間は25秒。拡大すると若干動いているというレベルの露光時間。結果、もちろん、ノイズもバリバリですが、意外といい。感度落として露光時間を長く(ガイドしながら)してみると結構いい結果になるかな??という印象を受けました。もちろん、フィルターのせいでHα線の領域がカットされてますので、北アメリカ星雲もHα領域に感度があるリバーサルフィルムと比べるとずいぶん赤みが薄い写真になります。
プレアデス星団(すばる)
以上
Nikon D2H + Ai Nikkor 35mm F2S 日置市伊集院
ちなみに、ネガフィルム(ISO800)で同じくカメラを三脚に据えただけの固定撮影の例。
ネガフィルムもHαの領域が写らないのでガス星雲の写りは悪いです。
Nikon FM3A + Ai Nikkor 50mm F1.4S (カラーネガISO800) えびの高原