遭難事故が発生し、遭難者を助ける重要な要素のひとつが時間。当然のことながら遭難を認知した時から発見までが早ければ早いほど結果がよい場合が多いと思います。そのためには夜間も捜索活動を行わなければなりません。今回は夜間に縦走してみました。ほぼ、いつもの登山装備と同じですが、ハーネスやヘルメットは装着して登ります。ライトは前に書いたようにヘッドライトとルートファインディングや捜索活動ができる大光量のライトの2本。
夜でも山頂は明るく感じます。星空、夜景。でも遭難者の心理はこれらを見ている余裕はないでしょうね。地形を熟知し慣れている登山者であればともかく、初めて登ってライトすらなければ夜の山では一歩も動くことができなくなります。知識、装備とそれらを扱えることがても重要であることがわかります。
ビバーク地点で夜食。夕食を食べてから出発したのにすごくお腹が空いていました。ここまでで行動開始から約4時間。氷点下の冷たい空気の中1時間仮眠をとって再び行動開始しました。
休憩中に眺めていたオリオン座。オリオン座が東の空にある時間から西の空へ傾く時間まで行動しました。いろいろ発見できたので出てきた課題をひとつひとつ解消していこうと思います。
内閣府NPO法人南九州山岳救助隊は数多く捜索活動を経験された先輩方々のもと、私も勉強し、訓練し即応できるようにしていきたいと思います。
Nikon New FM2/T + Ai Nikkor 35mm F2S (TMY)