たそがれおじさんのぐうたら人生(TOGZ) 

「とかち」をこよなく愛するおじさんが自転車で巡る十勝野風景を発信(晩秋の日高山脈11/8)

クラブ例会で鹿追へ~往きは地獄、帰りは極楽

2024年05月25日 | 自転車

SCP例会がありました

代表のkoroさんから事前に

鹿追で神田日勝記念美術館での鑑賞と

ランチはカントリーパパで...

 

神田日勝記念美術館はしばらく行ってなかったので

例会には是非参加したいと決めていました

 

あいにくの強風下で気温も17~8℃

準冬仕様で参加しました

 

予定ではロードバイクで参加しようと思っていましたが

この風ならe-bikeということにして...

 

今日の参加は5名

例会からの写真で様子を紹介します

 

向かう鹿追はほとんどが向かい風

途中で道の駅音更で小休止

 

坂の手前で小休止

畑の中のアクセント?

こんな案山子もカカシ

いい!

 

幹線道を外し丘道を走りました

この道の先に

4人の仲間が砂粒のように写って走っています

 

丘の上から観る日高山脈や東大雪

よかったですよ

今日は景観取材ではないのでいいとこ撮りはできませんでした

 

強烈な向かい風と上り坂は

おじさんにとって唯一の写真撮影チャンスなのです

e-bike効果で

上り坂と向かい風に強いのです

なので無理なく追いつくことができます

(みんなが本気で走ったらこれには叶いません)

 

koroさんナビのコースは初めて走ったので

とても新鮮でした!

 

神田日勝記念美術館到着

(入館料530円)

 

神田日勝のキャンパスはべニヤ

 

ここで神田日勝についてちょこっと紹介します

 

生誕 1937年東京生まれ  ※兄一明(1934年~2024年)北海道教育大学名誉教授:東京芸大

1945年 東京空襲で8月10日東京を出発 8月14日鹿追町笹川(現)に入植

    (拓北農兵隊) 翌日15日終戦

■終戦後も一家は鹿追で営農 

■笹川小学校 鹿追中学校卒業後農業を引き継ぐ

■兄の影響で 中学生の頃より絵画への関心が高まる

■営農の傍ら地方絵画展に出品(入選・入賞)

■23歳(1962年)~ 全道展で初入選 

     ※24歳~兄一明夫妻とともに入賞

     北海道では名の知れた画家としての評価を得た?

■25歳(1964年)独立展入選

    以後4年連続入選で独立展会友となる

■32歳(1970年) 営農や絵画関係の用務で多忙な中

    風邪をこじらせ 敗血症で永眠

■同年 独立展において上掲「室内風景」が遺作陳列された

■昭和53年(1978年) 北海道新聞社刊 神田日勝画集

 

中から

室内風景

北海道立近代美術館所蔵

 

晴れた日の風景

作風に変化が出て

旺盛な制作で生命感を追求した

 

■神田日勝を特異な画家として知らしめたのは美術評論家の宗左近と言われています。

上掲「神田日勝画集」の巻頭に

神田日勝論ー「室内風景」についてのタイトルで寄稿しています。

一部だけ抜粋させていただきますと...

 

神田日勝の作品にはじめてわたしが向いあったのは、1970年十月某日の旧東京都美術館の三階にいてである。独立展への出品作。題名は「室内風景」。見るなり、きびしくわたしは魅きつけられてしまった。

~第38回独立展の会場へ足を運んだのは、まったくの偶然であった。博物館へ立ち寄ったついでであるにすぎない。会員の誰それに義理があったわけではない。ただし三階まであがっていったのには、いくぶん理由がある。応募入選作のほうに、まだしも美術の未来が光っているのではないか、そういうわずかな期待がわたしのなかにあったからである。だが、ほとんどの入選作が私の期待にこたえようとはしてくれなかった。なあんだ、一人残らず先輩の顔色をうかがっている後輩であるにすぎないのか。

そのとき、突然、黒い光のようなものが、わたしの胸を射抜いてきた。なまぐさい臭いに似たものが、わたしのまえに漂ってきた。つまり、わたしが足早に通りすぎようとする空間の左の壁面に神田日勝の「室内風景」があったのである‥‥・                               異様であった。なんとも悩ましく異様であった。心臓のしめつけられるみたいな苦しさをおぼえた。ああ、自閉症の男がおれを見つめている。これは、たまらないぞ。こういう思いに胸をつかれ、やりきれなくなった。~あれから数年の年月が流れた。しかし、それ以前にもそれ以後にも、人間の内部という見えない存在を、つまりは現代の「新墳」のなかの死にながらも生きている魂を、神田日勝の「室内風景」ほどの怖ろしい正確さで描きぬいた作品に、わたしは絶えて対面したことがない。この作品と同時代人であることは、はたして不幸なのだろうか、幸福なのだろうか。※出版は昭和53年ー1978年ーの寄稿

 

神田日勝さんの生きざまを少しだけ知ることで

数少ない作品を鑑賞しました

どうでしょう?

キャンパスがべニヤ板であることも理解できますね

 

わたしなりに作品鑑賞を終え

ランチはカントリーパパで

 

ランチメニューは「農園セット」

[農園セット]
北あかりのカレーコロッケ、煮物、和え物、野菜など10種類以上の食材をセットにしています。

栄養バランスもよく女性に人気のメニューです。

ご飯が多すぎて少し残しました

食品ロス?

 

帰りは猛烈な追い風

極楽とんぼ?

何回ペダルを踏んだのか

ちょっと踏んだだけで30km/h~40km/h

 

e-bikeなものだから坂も楽勝

上り坂は何とか取材ができるのですよ(笑)

 

美蔓丘陵に駆け上がる仲間

ここで振り返ってみたら

坂道の奥に東大雪

なんともいい眺めです

 

この後は

e-bikeのシフトをハイモードにセットし

頂上辺りで追いつきました

 

後はもう追い風に乗ってひた走り

十勝川インフォメーションセンターで最終解散

(途中でさみだれ解散しながら来ました)

 

83㎞はシーズン最長のライドになりました

仲間の皆さんのおかげです

ありがとうございます!



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