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訃報~タンチョウ足環193♀逝く

2025年02月07日 | 特別便

昨日お昼頃メールが届いていました。

(目にしたのが昨夜8時過ぎでした)

差し出しはタンチョウ保護研究グループM瀬氏からでした。

 

目を疑いたくなるような内容でした。

 

タンチョウ足環193♀が亡くなったという知らせでした!

驚きと同時にクラクラするのを覚えました。

 

いったいどうしたというのでしょう。

とりあえずいただいたメールを読ませていただきました。

環境省から193死亡のニュースが届きました。193(イッキュウさん)はタンチョウが道北に進出した先駆けの1羽であり、村山さん、西尾さんといったタンチョウのファンを紹介し、増やしてくれた、私にとっても特に思い入れの強いタンチョウです。村山さんたちの熱心な追跡観察によって、初めてタンチョウが新天地に定着した経緯や、その後の生活の様子など、タンチョウの分散と保護活動に向けて貴重な情報を提供してくれました。イッキュウさんの12歳弱という一生は、北海道におけるメスのタンチョウの世代時間に近いので、タンチョウの平均的な一生だったのかもしれません。イッキュウさんは2019年から3年続けてヒナを育てましたので、よく頑張ったお母さんだったと言えるでしょう。
 2022年夏に連れ合いを無くしてからの行動にも興味深いことが多くありました。特に、同年10月には6年ぶりに生まれ故郷の鶴居村に現れ、その翌月には湧別町まで引き返して、まるで消えてしまった連れ合いを探しているように鳴いていた姿が思い出されます。
 

環境省からの記録は以下のとおりです。
・1月23日に幕別町公道脇の植え込み敷地でタンチョウの死体が発見され回収
 回収時には目立った外傷はなし
・回収場所GPS値:N42.920635,E143.255312
・鳥インフルエンザ簡易検査は陰性
・個体は鳥インフルエンザが落ち着いたら、釧路動物園で剖検予定

 

何と!亡くなった場所は自宅近くでいつも観察する場所あたりでした。

どうして?

何があったんだろう?

 

その日の午後の早くに足環193♀のつがいを観察し、

写真にも収めていたのです。

2025年1月23日13:26~31撮影

 

M瀬氏のメールは複数の方へ送られていたので、

最後の193♀の姿を共有したくて、

写真をメール添付で送らせていただきました。

 

皆さんこんにちは。
足環193♀の訃報を知り、ただただ驚きとともに大きなショックを受けています。
当地の団地東の畑(農家さんの住宅まわり)で出合って9シーズン目になります。
百瀬さん松本さんを知り、いろいろ情報をいただき、
足環193♀にのめり込んでいきました。
現れるたびに「よく来てくれたね」とねぎらいながら、枝幸へ行くまでの期間をともに過ごしました。
・鶴居生まれなのにどうしてここへ?
・枝幸町まで行って営巣とは!
何とアクティブで本来の野生的なタンチョウだこと!
出合うたびに見惚れていました。
そんな193♀、もう合えないと聞くと残念でなりません。
村山さんのおっしゃるように、3年前なくした雄のところへ旅立ったのですね。
そうであるなら受け入れてあげなければなりませんね193♀。
亡くなった地点を調べたら、自宅から数百メートルと分かり、
看取ってあげられなかったことが残念でなりません。
その上1月23日は193♀のつがいに合っていて、写真も撮っています。
添付写真は、1月23日午後1時30分に撮ったものです。
足環193♀の最後の姿です。
皆様と別れを共有したいと思いお届けします。


足環193♀、出合えて本当に感謝しています!!
ありがとう…。

多くのタンチョウファンや研究者の関心を集め愛された

足環193♀。

ありがとう!

ありがとう...。

 

一昨日、大雪の次の日の散歩で、

雪深い畑の中で1羽のタンチョウが鳴いているのを見ました。

もしかしたら、枝幸から一緒に来たタンチョウかな?

こちらの事情をよく知らないので、

孤立していないだろうか。

心配の種は尽きません...。



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4 コメント

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Unknown (飯田由美子)
2025-02-08 11:24:24
訃報、悲しく寂しいです。平均的な自然死だとか。当日に姿を見られているのは、ご縁が深かったのでしょうね。きっとサヨナラを言いに来たのですね😢。大雪の前に発見され良かったです。お連れのタンチョウが探しているように来ているのがせつない😢。
お足もとにお気をつけて、お散歩くださいね。京都市内も本日は雪⛄、積雪8cm。
返信する
TOGZさんこんにちは (ガーベラ)
2025-02-08 19:17:19
番の足輪193
ある日を境に一羽になったタンチョウが別の番で現われた足輪4??の端で
食べ物を探していた姿が不憫でなりませんでした。

足輪193のタンチョウが番で現われたときは嬉しかったのを覚えております。

最近足輪193のタンチョウがUPされていないのでどうしたのかと心配でした。
他の塒で生活し始めたのだろうかと思いながら。

それがこの様な結果となって...
命を全うしたと思わなければ悲しくなります。

短い期間ではありましたが足輪193を追いかけられたこと
学びになりました。193さん有り難う!
返信する
Unknown (TOGZ)
2025-02-08 21:19:25
>飯田由美子 さんへ

こんにちは。
足環193の死はとても残念です。
生きているものすべての宿命とはいえ、
身近に感じながら観察していましたので、
とても悲しいです。

発見場所が道路わきの植え込み(ハエマツ)となっていました。
道路の両脇には電線が通っていますので、
間違って引っかかったことも考えられます。

写真はその日の午後に撮ったので、
この数時間もしくは数分後かもしれません。

しばらくは枝幸町から一緒に来た仲間のタンチョウ(♂♀は不明です)の様子を見ながら、
春を待ちます。
大雪の前に見つかってよかったです。
人里離れてなくなっていたら、
今だにまだどこかにエサ場を見つけていると思い込んでいたと思います。

ご心配ありがとうございます。

京都も積雪状態なのですね。
交通が乱れていないといいのですが。
足元が悪くて事故などに遭わぬようお気をつけてください。


その後、何人かの方の情報では
事故死ではないかということでした。
返信する
Unknown (TOGZ)
2025-02-08 22:21:25
>ガーベラ さんへ

こんばんは。
お見舞いありがとうございます。

足環193とはもう合えなくなったと思うと
悲しくて寂しくてたまりません。
2016年~2025年まで、足掛け10年間の出合いは決して忘れることはありません。

しばらくは193が頭の中から離れないですね。
今日もコンビニ帰りにいつものところまで行ってみましたが、
1羽も来ていませんでした。
193がいなくなったことを境に
ここにはタンチョウが来なくなるのではとの心配をしています。
枝幸町から一緒に来たタンチョウのことも心配ですし...。

思い出に、9シーズンの出合いの写真をまとめてみようかと思っています。
まず年ごとに拾ってみます。

愛媛県の雪も大変ですね。
テレビでは八幡浜市の様子が
何度か紹介されていましたが、
いい降りでしたね。

雪になれていない地方だと思います。
もう少しで天候も落ち着くと思いますが、
事故などに遭わないようお気をつけてください。
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