場所・広島県尾道市西土堂町「千光寺公園」
川中島
鞭声粛粛(べんせいしゅくしゅく)
夜河を過わたる
曉に見る千兵の
大牙を擁するを
遺恨なり十年
一剣を磨き
流星光底(りゅうせいこうてい)
長蛇を逸す
頼山陽の”川中島”は小学生の時に知っていた。
漫画で知った。
「赤胴鈴之助」で知った。
赤胴鈴之助の師匠、お玉が池の「千葉道場」の千葉周作が吟じていた。
〽
べんせい しゅくしゅく
千光寺公園のポンポン岩の前に銅像と説明看板がある。それを記す。
頓山陽
広島県竹原市の人、「日本外史」 「日政記」などを著わし、
明治維新の大業成就に寄与したところは大なるものがあった。
尾道には文雅の友も多く、度々来遊したが、
この詩は、文政十二年、千光寺山に登ったときの作である。
磐石坐す可く松拠る可し
松翠缺くる処海光露わる
六年重ねて来たる千光寺
山紫水明指顏に在り
萬瓦半ば暗くして帆影斜なり
相傳う残杯未だ傾け去らず
首を回らして苦に諸少年に嘱す
記取せよ先生嘗て酔いし処と
竹原市・竹原市観光協会
頼 山陽(らい さんよう)
安永9年12月27日(1781年1月21日)大坂生まれの江戸時代後期の歴史家、思想家、漢詩人、文人です。
幼名は久太郎(ひさたろう)。
主な作品に『日本外史』があり、幕末の、日本史上のベストセラー作品です。
「頼 惟清」は山陽の祖父で、紺屋を営んでいた家が今も残っています。
父「頼 春水」が幼少期にここ竹原で暮らしており、山陽も何度か訪れ詩を残している。
撮影日・2024年4月1日
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