昭和48、49年頃のこと、
今は「オランダ通り」と呼ばれている、岡山の表町商店街の裏通りに、
エビフライ定食の美味しい店があった。
その当時、玉野市に住んでいて、日曜日にはバスに乗って岡山に遊びに出ることがよくあった。
昼食は、決まったようにその店に入り「エビフライ定食」を食べた。
それが岡山に出る楽しみの一つにもなっていた。
エビフライが、3本ほどついていた。
そのエビフライの上には、白くてどろどろしたものがかけてあった。
醤油でもないし、
ソースでもない、
マヨネーズに少し似ているような、
いったいなんだろう?あれは。
実家で兄嫁に聞いてみた。
「あれは、なんですか?」
兄嫁は、
「それはドレッシングでしょう」と。
それで覚えたドレッシングだったが、スーパーに行くと確かにドレッシングと呼ばれる商品が2~3種類ビンで置いてあった。
それから数年後、ドレッシングはビンの他にプラスチック容器に入りだした。
それからまた数年後、ドレッシングは個体・液体・その中間。
色も、透明から白、赤、ピンク、その他。
用途は、野菜用、魚用、韓国料理用、中華、ごまだれ、もうなにがなんだかわからないまでに増えた。
醤油とソースの2種類で育った世代には、
学校給食でケチャップを知り、
姉が嫁入り準備でマヨネーズを作るのを見て、それを知り、
最後に知ったドレッシングが、こんなに普及するとは知らなかった。
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