母の話 2005・2・5
みしろも今はいらんようになった。
稲や麦や除虫菊や。
干しつきょうた。
何回も干すとこを変ようた。
陽の照るトコと照らんトコと。
うちらでもかみざのくちはじきかげるけえ、ひどいときゃ日にさんべんぐれい向きを変ようた。
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「鴨方町史・民俗編」 鴨方町 昭和60年発行
前庭
前庭はカドと呼んでいる。
カドには、籾など五穀を筵にひろげて干す。
筵干しとかカド干しという。
干しあがると、脱穀・調整作業をする。
カドは筵干しの場であり、
作業場・牛繋ぎ場・まき割り場・子供の遊び場である。
また、苗床・温床をつくることもあった。
昭和30年ごろから乾燥機で干すようになり、カドは庭園化して行く。
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「岡山県史民俗Ⅱ」 岡山県 昭和58年発行
麦打ち唄
(唐竿で叩いて実を落とす作業)
笠岡市
唐竿叩きゃすりゃお手に豆ょ七つヨー
夜は殿さに寝て話すアー
桜三月 あやめは五月
咲いて年とる梅の花
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「岡山県史民俗Ⅱ」 岡山県 昭和58年発行
綿打ち唄
綿打ち弓の弦に実綿を当て、
槌で打って弦を振動させ、実綿をほぐして繰り綿にする。
倉敷市
辛い連島で綿打ちしょまにゃ
去(い)んで豊島(てしま)の石を割ろ
百日綿打ちゃ十三文
酒を一杯飲みゃてっぱらこ。
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