もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「ムサシ」見てきました

2021-09-10 02:05:44 | お芝居

蜷川幸雄 七回忌追悼公演「ムサシ」 シアターコクーン 2021.09.02 18:00~

井上ひさしさんの戯曲を蜷川さんが演出された舞台「ムサシ」
何度も公演されてきましたが、今回は蜷川さんの七回忌追悼公演ということでの上演。
宮本武蔵は藤原竜也さん(初演からずっとだそうです)
佐々木小次郎は溝端淳平さん。

今まで「ムサシ」を見たことがなかったのですが・・・
今回はぜひに!と、チケットを取りました。

見に行ってよかったです。

あらすじは
「慶長17年(1612)陰暦4月13日正午。
豊前国(ぶぜんのくに)小倉沖の舟島(ふな)。真昼の太陽が照り付けるなか、宮本武蔵(藤原竜也)と
佐々木小次郎(溝端淳平)が、たがいにきびしく睨みあっている。小次郎は愛刀「物干し竿」を抜き放ち、
武蔵は背に隠した木刀を深く構える。武蔵が不意に声をあげる。「この勝負、おぬしの負けと決まった」。
約束の刻限から半日近くも待たされた小次郎の苛立ちは、すでに頂点に達していた。
小次郎が動き、勝負は一撃で決まった。勝ったのは武蔵。検死役の藩医に「お手当を!」と叫び、
疾風のごとく舟島を立ち去る武蔵。佐々木小次郎の「巌流」をとって、後に「巌流島の決闘」と
呼ばれることになる世紀の大一番は、こうして一瞬のうちに終わり、そして……物語はここから始まる。

舟島の決闘から6年後の、元和4年(1618)夏。鎌倉は佐助ヶ谷(さすけがやつ)、源氏山(げんじさん)宝蓮寺(ほうれんじ)。
名もなき小さなこの寺で、いままさに寺開きの参籠禅(さんろうぜん)がとり行なわれようとしていた。
大徳寺の長老・沢庵宗彭(塚本幸男)を導師に迎え、能狂い柳生宗矩(吉田鋼太郎)、
寺の大檀那である木屋まい(白石加代子)と筆屋乙女(鈴木杏)、そして寺の作事を務めたあの宮本武蔵も参加している。
ところがそこへ、小次郎があらわれた。舟島でかろうじて一命をとりとめた小次郎は、
武蔵憎しの一念で武蔵のゆくへを追いかけて、ここ宝蓮寺でついに宿敵をとらえたのだ。
今度こそは「五分と五分」で決着をつけよと、小次郎は武蔵に「果し合い状」をつきつける。
こうして、世に並ぶ者なき二大剣客、宮本武蔵と佐々木小次郎の、命をかけた再対決が、「三日後の朝」と約束されるのだが………。」

予習していかなかった私も悪いのですが、
宮本武蔵と佐々木小次郎だから、巌流島の対決までのあれこれが描かれるのかな?と
思ってました・・・
が、最初の場面が、その巌流島。え???
そして、武蔵が小次郎を斬り、藩医に手当てを任せ立ち去るという・・・

なるほど~ここから過去にさかのぼって話が進むのね~と思ったら。え?その6年後?

そうなんですよ。この話は、巌流島の後日談ということだったんですね。
なので、話はずっと、この鎌倉の宝蓮寺での出来事でした。

舞台セットがとても素敵だった。
竹林と宝蓮寺のセットが、少しずつ揺れながら出てきて。。。
素晴らしい・・・鎌倉の奥座敷にある禅寺という雰囲気に一瞬で。
ときどき、竹が揺れるのもその場面に合っていて、すてきでした。


話の内容は。。。
巌流島の決闘の6年後、宝蓮寺で寺開きの参籠禅が執り行われるようとしていたときに、小次郎が現れ
再び武蔵に果たし状を突き付ける。その対決は三日後の朝とされるが、
参籠禅に参加している面々は、対決をやめさせようと、あの手この手を使う・・・
自分の生い立ちや悩みを話したり、夜はお互い寝込みを襲わないように、五人六脚で寝たり・・・
結局、戦うことをやめた二人は寺を出ていく。
実は、宝蓮寺の参籠禅に参加していたのは幽霊たちだった。


仇討ちや、果たし状などで、また相手を殺めるというのは、負の連鎖で、
またそれが仇討ちを生むということをやめさせなければ。。。というのがテーマの1つなんでしょう。
それと、生きていれば。。。という、命の重さの話ですね。

でも、だからと言って重いシリアスな話ではなく、
あちこち笑いがおきるような芝居。

特に五人六脚の場面は、すごい笑っちゃいました。
鋼太郎さん演じる柳生宗矩が真ん中になってしまって。。。かなりやばい体勢になって、
爆笑されてました。
あとは、剣術のすり足のおけいこがタンゴの練習になってしまったところとかも、
ほっこり笑える場面でした。

キャストの面々は、再演でもあって息ぴったりで、見ていて安心できました。

感想としては、やっぱり藤原竜也さんですかね。
貫禄あるし、もうこの役は何度もやってて、自分の中にあるんですかね~
武蔵がすごく自然でした。
そして、かっこよかった

小次郎の溝端くんも何回も演じてるだけあって
堂々としてましたね。

お寺の面々では
柳生宗矩の鋼太郎さん
けっこう笑わせていただきました。五人六脚は大変そうだったけど。
演出もされてるんですよね。お疲れさまでした。

それから、木屋まいの白石さん
存在感抜群ですね。
主役級の動きでした。小次郎のお母さんって言いだすところも・・・


思ってた話と違ったけど(巌流島までの話でなかった)
でも、これはこれで面白かった。
溝端くんがなかなかかっこよかったし。

やっぱり「生きてることが大事」なんですね。
今のこの時代へのメッセージなんでしょうか?


カテコで蜷川さんの写真も出てきて、やっぱりウルってしちゃいました

 

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