「奇人たちの晩餐会」 世田谷パブリックシアター 2022.06.19 13:00~
片岡愛之助さんと戸次重幸さんの組み合わせというだけで、絶対面白そうとチケットゲットしました。
ゲットしたのが、東京の千秋楽。。。カテコで皆さんのあいさつもあって楽しかったです~
あらすじは
「パリに住む編集者のピエール(戸次重幸)にはひそかな趣味があった。それは毎週水曜、友人とディナーを取ること。しかし、そのディナーが変わっている。主催者たちはそれぞれとっておきの馬鹿ゲストを同伴。その中からキング・オブ・馬鹿を決めるという非常に悪趣味な裏テーマがあった。これこそ“奇人たちの晩餐会”である。今回ピエールが選んだゲストは官庁に勤めるフランソワ(片岡愛之助)という男。彼はマッチ棒を30万本以上使って巨大な模型を作る変人であった。
ところがピエールに次々と災難がおこる。晩餐会の直前に強烈なギックリ腰に。さらにピエールの妻・クリスティーヌが去ってしまう。彼の悪趣味についていけなくなった為である。止むを得ず、ディナーをキャンセルしようとするがその前にフランソワがアパートに現れる。
フランソワの出現により、ピエールは人生最大の危機をむかえることに――。」(公式より)
いや~あのセリフ量は何?
愛之助さんと戸次さん。。。すごいな~機関銃のようにしゃべってた。。
で、息もぴったりでさすがでしたよ。
話の内容は
戸次さん演じるピエールは毎週水曜日に、悪趣味な晩餐会に参加している。それはとっておきな「バカ」な人を同伴し、
誰が一番「バカ」かを決めて楽しむというものだった。
しかし、その日ピエールはぎっくり腰になってしまい、動けない状態に。
そこでアルシャンボー医師に来てもらい、何とか晩餐会に行けるようにしてもらおうとしたが、それも無理とわかって
欠席の連絡をする。妻のクリスティーヌ(水夏希さん)は、悪趣味な晩餐会に参加している夫についていけなくなり、
家をでていってしまう。
その日連れていく予定だった愛之助さん演じるフランソワに連絡を入れるが、既に家を出てしまっていて、ピエールの
家にやってきてしまう。このフランソワ、、いや~すごいキャラの人。税務署の職員なんだけど・・・
まず、空気が読めない。人の話を聞かない。さらに、すぐに自分のいいように解釈してしまう・・・でもいい人。
この会話のずれが、ホントに面白くて、おなか抱えて笑いました。
フランソワのすごいのは、マッチ棒を使った巨大な模型を作る趣味を持っていて、これに昏倒していて
奥さんにも出ていかれた人。。。
ピエールはフランソワに帰ってもらいたいのだが、まったく話が通じない。
さらに間の悪いことに、そこに妻のクリスティーヌから「離婚したい」という電話が。
これを聞いていたフランソワは、さらにピエールの役にたとうと奮闘。しかしピエールにはありがた迷惑。
ぎっくり腰で動けないピエールは、フランソワに医者に電話をしてくれと頼むと、、、
なんと電話帳の場所を間違えて、元カノのマルレーヌにかけてしまう。マルレーヌはピエールが一番縁を切りたい人。
そうとは知らないフランソワは、ご丁寧にピエールがぎっくり腰で動けなくて奥さんにも出ていかれた話をしてしまう。
これは、マルレーヌが来てしまうと、あわてふためいたピエールは、フランソワが来たら追い返すよう指示してベッドルームに。
そんな時に限って、妻のクリスティーヌが戻ってくる。
そしてその場にいたフランソワは、マルレーヌと勘違いして、追い払ってしまう。ベッドルームから出てきた
ピエールはフランソワがマルレーヌを追い払ったと聞いて信じられない。
ピエールは妻の居所を調べるため、昔、妻の恋人だったルブランに連絡をする。フランソワに一芝居うたせるが、
あっけなく見破られ、同情して家まで来てくれる。ルブランのところにはクリスティーヌはいない。
すると、クリスティーヌはムノーのところにいるのではとなり、ムノーは変態ということで、焦るピエール。
ピエールとルブランはムノーの別宅の住所を探すため、フランソワの助言に従って、フランソワの同僚の
シュヴァルに頼ることにする。
シュヴァルに電話しようとするが、ちょうど、フランスのサッカーリーグの時間で、電話するのはハーフタイムまで
待った方がよいといわれ、、、
すると、そこに現れたのがマルレーヌ。この人もぶっ飛んでて。。。異常なテンションでピエールに迫る。。。
そこで初めて、ピエールはフランソワが追い出したのがクリスティーヌだとわかり、、、怒り爆発。
マルレーヌもその状況を見て、いったん部屋を出ていく。
サッカーがハーフタイムになったことで、フランソワがシュヴァルに電話し、ようやくシュヴァルがあれこれ条件を
付けた上で来ることに。しかし、税務署の腕利きの査察官が来るということで。。。。ピエールとルブランは大慌て。
絵画とか美術品を片付けることに。。。。。(ここまでが1幕)
2幕になって、シュヴァル登場。妻がいるかもしれない家の住所の資料をもってきてくれるということで、
脱税で摘発されないように気をつけながら、シュヴァルをもてなすピエール。
ようやく別宅の場所がわかり、ムノーに電話をまずすることに。。。電話するのはまたしてもフランソワ。
シュヴァルのシナリオ通り、フランソワは「ピエールが気付いて、今そっちに向かっている」というが。。。
ここで発覚したのが、ムノーの相手はクリスティーヌではなく、シュヴァルの奥さんだった。
シュヴァルは大打撃。大量のお酢の入ったワインを飲み、気持ち悪くなりトイレに行こうとして、美術品を
隠していた寝室のドアをあけてしまう。
が。。。それを査察する元気もなく、帰ってしまう。
そこにまた現れたのが、マルレーヌ。泥酔状態でピエールに対し得、罵詈雑言を。
マルレーヌをフランソワがなぐさめることに。。ところが、マルレーヌが、悪趣味な晩餐会の話をしてしまう。
そこでフランソワは、自分がなぜ晩餐会に招待されたのかを知ることに。
そんな中、クリスティーヌが交通事故にあって入院したという連絡があり、ピエールは慌てて病院に行こうとするが、
そこにクリスティーヌから電話。軽傷だったから病院に来ないでという。
ピエールはやけになってしまう。。見かねたフランソワは病院に電話し、クリスティーヌクリスティーヌを呼び出して、
「ご主人はあなたを愛している、他の恋人とも縁を切った」といい、別れないようにクリスティーヌを説得する。
クリスティーヌは、ピエールがそこで言わせているんだろうと疑うが、フランソワは、今は外にいるといい、
クリスティーヌは納得する、
ピエールはフランソワの優しさに感動し、今までの自分の行動を反省し、彼に謝り、二人は仲直りできた。
が。。。。ここでクリスティーヌから電話が入り、、、取ったのはフランソワ。そしてご主人いますよ!と
言ってしまって…ピエールは頭を抱えてしまった・・・で(幕)
いやあ、、、ホントに笑いました。楽しかった~
定番というような、かみ合わない、すれ違う、空気が読めない、そして絶妙のタイミングでドジをするって
王道なんだけど、笑っちゃうんですよね~
さらに、二人のマシンガントーク。テンポがとってもよくて、聞いてて心地よく笑えました。
フランソワって、変わり者だけど、お人好しでいい人なんですよね。
ピエールもちょっと意地悪な部分もあるけど。。。でも、根は情けなくていい奴だし。
最後、せっかくほっこりしたのに、、、結局、フランソワのドジのせいで、、、ピエールは再び最悪にっていう
結末が最高でした。
キャストの感想行きます
フランソワの片岡愛之助さん
あの膨大なセリフを早口でまくし立てる姿が最高でした。
会話になってるようでなってないのって、阿吽の呼吸が難しいと思うんだけど、
戸次さんとの域がぴったりでした。
いや~ホントに笑わせていただきました。
ピエールの戸次さん
ホントにぎっくり腰なんじゃないかと思うくらい、うまい!!
私もぎっくり腰やったことあるからわかる!
フランソワに振り回されて、イライラしたり怒ったり悲しんだり呆れたりと
表情があれこれ変わって、、、どれもが秀逸。
あの愛之助さんの機関銃のようなセリフに反応する姿が面白かったし、最高でした。
クズ野郎なのに、かわいく演じられるのは戸次さんならですね。
ルブランの原田優一さん
ある意味、一番ニュートラルな役かも。
フランソワに振り回されるピエールを見て、めちゃくちゃ笑ってるってのが、客と同じような目線でよかった。
だけど、なんだかんだ言っても友達思いなんですね~とほっこりしました。
マルレーヌの野口かおるさん
彼女のことは、いろんな芝居で見てますが、まず声がめっちゃ特徴的。
それでもってあの役ですからねえ~もう怪演ですね。ぶっ飛んでました。
いるだけで笑っちゃう存在って、やっぱり最高ですよね。
シュヴァルの坂田さん
2幕から登場なんですが、仕事は固い査察官なわけだけど。。。サッカー談義のときはテンションが上がりすぎちゃうし、、、
でも、会話の端々から優秀な査察官であることはわかるし。
で、、、最後のあのどんでん返しは気の毒だった。。。
クリスティーヌの水夏希さんも、アルシャンボー先生の大森博史さんもいい味でした。
とにかく。。。よく笑って、笑いつかれて帰ったのでした。
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