「銀河大角力協会」
2月1日、日本相撲協会の役員選挙が行なわれた。
外部からの理事・監事を除いた定数は、理事が10・副理事が3である。1月28日に立候補が受け付けられ、副理事は3人が出馬して無投票で確定。理事には11人が出馬し、平成14年期以来の選挙戦になった。
役員選挙は各一門で候補者を調整し、投票になった場合も誰が誰に投票するか、はっきり割り振られる。評議員数は111人なので、10票程度が当選基準点になろう。
一門ごとの評議員数は下記のとおり。高田川部屋の親方衆はもとから無所属。また、貴乃花親方支持者連は二所ノ関一門を離れたので、こちらも無所属とした。
高砂一門 12、13(時津風・出羽海へ貸、立浪より借)
時津風一門 17、17(高砂より借、伊之助)
立浪一門 17、20(高砂へ貸、魁皇、庄之助)
出羽海一門 30、29(高砂より借)
二所ノ関一門 22、23(琴光喜)
無所属 9、 9(うち高田川2、貴乃花7)
立候補は高砂一門が1人(九重)、時津風一門が2人(陸奥・鏡山)、出羽海一門が3人(北の湖・出羽海・武蔵川)、立浪一門が2人(大島・友綱)、二所ノ関一門が2人(放駒・二所ノ関)、無所属が1人(貴乃花)の計11人。
高砂一門と時津風一門は連合し、評議員30人に候補者が3人。立浪一門は、評議員20人に候補者が2人。出羽海一門は高田川部屋と協力し、評議員31人に候補者が3人。二所ノ関一門は、評議員23人に候補者が2人。貴乃花派は、評議員7人に候補者が1人。貴乃花派がもっとも落選の可能性が高い。
実際に投票が行なわれてみると、下記のようになった(各一門・連合の評議員数、合計得票数(候補者の得票数))
高砂・時津風 30、30(九重10・陸奥10・鏡山10)
立浪一門 20、18(友綱10・大島8)
出羽海・高田川 31、31(武蔵川11・北の湖10・出羽海10)
二所ノ関一門 23、22(放駒11・二所ノ関11)
無所属 7、10(貴乃花10)
8票の大島理事が落選。陸奥委員・鏡山委員・貴乃花副理事待遇が新たに理事に当選。
見事に一門・連合内で票が割り振りされている“結束力”が見える中、候補者調整後に伊勢ケ濱親方から友綱親方に差し替えた立浪一門から、2名が造反。貴乃花親方の所属していた二所一門からも1名が造反し、貴乃花親方が10票を集めて当選したのが、さて、今後の相撲協会の変化となるのかどうか。
新しい役員は決まったが、担当部署は4日に決まる。平成10年期には、改革派として当選した高田川親方があまり見せ場がない監察委員長に、間垣親方が大阪場所部長になっている。間垣親方に至っては、当選早々来月の本場所担当部長にさせられ、一種の嫌がらせに見えなくもない。
貴乃花親方は、北の湖前理事長時代に審判部副部長に抜擢されたが、交替した武蔵川現理事長の立ち合い正常化路線と合わず、担当1年で巡業部副部長に飛ばされている。
今回も武蔵川理事長が再選されたので、現状では表舞台は望めない。さて、どうなるのだろうか。
ちなみに、朝青龍の問題については、協会が独自に調査するという。
私見として、報道が事実であれば、朝青龍の罪は重い。これは横綱云々というより、力士として武道家としてあってはならないことである。
一方で、示談になった、ともいう。怪我を負ったのだから、普通は被害届を出すであろう被害者が、単に警察に「相談」をし、結局は被害届を出さずに示談で落ち着いているのはなぜだろう。無理矢理示談に持って行ったのなら問題だが、朝青龍側が誠意を見せないから警察に行っただけ、とも考えられる。
それより、最初はマネジャーが被害者だったが、それが実は違う人物だった・実はマネジャーが勝手に被害者だと言っただけ…などと、高砂親方・朝青龍側の言い分が言い訳にしか聞こえない。こういういい加減さが一番の問題ではないか。
処分も大事だが、当事者たちの行動が奇怪極まりないので、結局は「報道が事実なら」と歯切れの悪い文字を書かねばならない。
来場所は最高位が空白になるのか、それとも違う展開になるのか。無事に初日が迎えられるのか…。
2月1日、日本相撲協会の役員選挙が行なわれた。
外部からの理事・監事を除いた定数は、理事が10・副理事が3である。1月28日に立候補が受け付けられ、副理事は3人が出馬して無投票で確定。理事には11人が出馬し、平成14年期以来の選挙戦になった。
役員選挙は各一門で候補者を調整し、投票になった場合も誰が誰に投票するか、はっきり割り振られる。評議員数は111人なので、10票程度が当選基準点になろう。
一門ごとの評議員数は下記のとおり。高田川部屋の親方衆はもとから無所属。また、貴乃花親方支持者連は二所ノ関一門を離れたので、こちらも無所属とした。
高砂一門 12、13(時津風・出羽海へ貸、立浪より借)
時津風一門 17、17(高砂より借、伊之助)
立浪一門 17、20(高砂へ貸、魁皇、庄之助)
出羽海一門 30、29(高砂より借)
二所ノ関一門 22、23(琴光喜)
無所属 9、 9(うち高田川2、貴乃花7)
立候補は高砂一門が1人(九重)、時津風一門が2人(陸奥・鏡山)、出羽海一門が3人(北の湖・出羽海・武蔵川)、立浪一門が2人(大島・友綱)、二所ノ関一門が2人(放駒・二所ノ関)、無所属が1人(貴乃花)の計11人。
高砂一門と時津風一門は連合し、評議員30人に候補者が3人。立浪一門は、評議員20人に候補者が2人。出羽海一門は高田川部屋と協力し、評議員31人に候補者が3人。二所ノ関一門は、評議員23人に候補者が2人。貴乃花派は、評議員7人に候補者が1人。貴乃花派がもっとも落選の可能性が高い。
実際に投票が行なわれてみると、下記のようになった(各一門・連合の評議員数、合計得票数(候補者の得票数))
高砂・時津風 30、30(九重10・陸奥10・鏡山10)
立浪一門 20、18(友綱10・大島8)
出羽海・高田川 31、31(武蔵川11・北の湖10・出羽海10)
二所ノ関一門 23、22(放駒11・二所ノ関11)
無所属 7、10(貴乃花10)
8票の大島理事が落選。陸奥委員・鏡山委員・貴乃花副理事待遇が新たに理事に当選。
見事に一門・連合内で票が割り振りされている“結束力”が見える中、候補者調整後に伊勢ケ濱親方から友綱親方に差し替えた立浪一門から、2名が造反。貴乃花親方の所属していた二所一門からも1名が造反し、貴乃花親方が10票を集めて当選したのが、さて、今後の相撲協会の変化となるのかどうか。
新しい役員は決まったが、担当部署は4日に決まる。平成10年期には、改革派として当選した高田川親方があまり見せ場がない監察委員長に、間垣親方が大阪場所部長になっている。間垣親方に至っては、当選早々来月の本場所担当部長にさせられ、一種の嫌がらせに見えなくもない。
貴乃花親方は、北の湖前理事長時代に審判部副部長に抜擢されたが、交替した武蔵川現理事長の立ち合い正常化路線と合わず、担当1年で巡業部副部長に飛ばされている。
今回も武蔵川理事長が再選されたので、現状では表舞台は望めない。さて、どうなるのだろうか。
ちなみに、朝青龍の問題については、協会が独自に調査するという。
私見として、報道が事実であれば、朝青龍の罪は重い。これは横綱云々というより、力士として武道家としてあってはならないことである。
一方で、示談になった、ともいう。怪我を負ったのだから、普通は被害届を出すであろう被害者が、単に警察に「相談」をし、結局は被害届を出さずに示談で落ち着いているのはなぜだろう。無理矢理示談に持って行ったのなら問題だが、朝青龍側が誠意を見せないから警察に行っただけ、とも考えられる。
それより、最初はマネジャーが被害者だったが、それが実は違う人物だった・実はマネジャーが勝手に被害者だと言っただけ…などと、高砂親方・朝青龍側の言い分が言い訳にしか聞こえない。こういういい加減さが一番の問題ではないか。
処分も大事だが、当事者たちの行動が奇怪極まりないので、結局は「報道が事実なら」と歯切れの悪い文字を書かねばならない。
来場所は最高位が空白になるのか、それとも違う展開になるのか。無事に初日が迎えられるのか…。
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