熱戦は日曜日
平成二十一年九月(秋)場所(於・國技館)は千秋楽。一部改稿。
日本相撲協会「本場所情報」
銀河大角力協会
・三段目
負け越した右肩上り(西19)は、来場所から「右肩上」にするそうな。読めないよ?
男女ノ里(西3)は幕下で取って3勝目。また幕下へ挑戦だ!
・幕下
宇映は(西15)は薩摩響(西12)に敗れて4勝3敗で終了。
・十枚目(十両)
新十枚目の徳真鵬(西12)は6勝で終了。保志光(東下3)は負け越した。
新十枚目の星風(東12)は駿河司(東下4)を送り倒して7勝目、残留を決めた。駿河司は5勝で終了。
蒼国来(西下筆頭)は新十枚目の双大竜(西10)を寄り切って勝ち越し。双大竜は5勝10敗で陥落だが、蒼国来の昇進は…?
5敗同士は、安壮富士を突き出して豊桜が10勝目。
瀬川を破り、途中休場・出場の旭南海が勝ち越し。
必死の光龍を動き回って送り倒し、磋牙司が9勝目。光龍負け越し。
土佐ノ海が押し切るかに見えたが、白馬残った。構わず逆に土佐ノ海が一気に送り出す…かに見えたが、なんと白馬が一本背負いで大逆転。「決まり手」にはあるが、実際にこの決まり手を聞くことがあろうとは…。
霧の若が若荒雄を一方的に寄り切り。
北太樹が打っ棄りを見せたが、十文字寄り倒して7勝目。北太樹は負け越し。
今日は手が出て、琴春日を引き落とし。若天狼は7勝8敗で終了。
協会ご挨拶。文章を書いてる人もいないと思われるので、全文掲載(漢字は適当)。
千秋楽に当たり、謹んでご挨拶を申し上げます。
本日、無事千秋楽を迎えることが出来ました。これも、ひとえに皆様方の、温かいご支援、ご声援の賜物と、厚く御礼申し上げます。
今場所も新進古豪の各力士は良く健闘し、白熱した土俵を展開。ご期待にお応えできたものと存じます。
今後も土俵の更なる充実を図り、大相撲発展に努力してまいる所存でございます。
何卒いっそうのご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。
平成二十一年九月二十七日 財団法人日本相撲協会理事長 武蔵川晃偉
※今場所も「古豪」は「こうごう」と読まれた。
山本山が出るところ、隠岐の海が残って逆襲。土俵際から珍しく山本山が残り、寄って出るが、いつもの如く土俵際で隠岐の海に残られたが、山本山の押し出しが有利? そこは物言いが付き、「隠岐の海のかかとが残っており」隠岐の海が10勝目を挙げた。
春日錦を押し倒し、清瀬海は7勝目。春日錦は再出場後も白星が出なかった。2勝止まり。
単独首位の玉鷲が、中跳ねに登場。勝てば直後に表彰式、負ければ幕内土俵入りを先にやって、木村山の相撲を待つ。そして、決定戦のため一時中断することになる。
その玉鷲、海鵬を一気に押し倒して11勝目。優勝を決めた。
各段優勝決定戦に先駆けて、三段目と幕下の優勝決定戦。幕下の2人も三段目と一緒に入場しようとして、若者頭に止められる姿が面白い。
・三段目
東龍(東81)を押し出し、髷の結えない青木が優勝。
・幕下
ブラジル出身の魁聖(西46)を押し出し、グルジア出身の臥牙丸が優勝。これで十枚目は確実?
・幕内
木村山を破り、黒海(東14)勝ち越し。
土佐豊を破り、栃乃洋(西12)は4勝目。また幕内に戻る日を夢見て。
豊響が自分の相撲で春日王を寄り切り、ともに6勝9敗。
霜鳳も自分の相撲で将司を寄り切り。将司(東16)は負け越し、また十枚目へ戻る。霜鳳(西8)は逆に4勝目で、残留を決めた。
岩木山を押し出し、玉飛鳥(東13)は6勝目で残留か?
高見盛をあっという間に寄り切って、栃煌山11勝目。
勝てば敢闘賞の武州山、阿覧にあっさり叩き込まれて賞金が消えた。生涯そう何度もないチャンスだったが、まあ、しょうがない。10勝5敗は上出来でしょう。
北勝力がのど輪で豊真将を押し出し。これでは残れない豊真将は負け越し、北勝力は11勝目。
若の里が出るところ、豪風がかわして引き落とし。逆転負けの若の里は10勝5敗で終了。
垣添が出るところ、豪栄道が首投げで逆転。10勝5敗は良く出来た方でしょう。
嘉風を引き落とし、時天空が勝ち越し。
翔天狼もまあまあの形だが、動きが止まってから猛虎浪の上手投げに屈する。これで金星と白星1つで、2勝で終わった。
旭天鵬が雅山を寄り倒し…たが、物言い。団扇はどっちかに上がり、廻し団扇。旭天鵬の左手も早く着いたが、寄り倒しが有利で5勝目。
勝ち越しを狙う安美錦だが、鶴竜の引き落としに吹っ飛び負け越し。11勝の鶴竜は技能賞。
ここで鳩山由紀夫内閣総理大臣が入場。北海道選出で、中選挙区時代は我が選選挙区から選出されたので、地元の総理とも言える。
豊ノ島が琴奨菊を寄り倒して7勝目。一度は団扇をもらって差し違い負け、関脇の奨菊は9敗目。
勝ち越しを懸ける、関脇稀勢の里。把瑠都の上手投げにぶっ飛んで、負け越し。把瑠都は12勝目だが、この差が、結局現在の角界を表わしているようでありまして…。把瑠都は予想どおり敢闘賞。
三役揃い踏み。
五分の魁皇が、予想(予定?)どおり琴光喜を下して勝ち越し。次はせっかくご当地なのだから、カド番で迎えて欲しかった。と言うより、ここで魁皇に勝てない大関なんていらない。
日馬富士を上手投げで下し、琴欧洲もともに9勝6敗。日馬富士、10番は欲しかった。
昨日までの白鵬を見たら、ちょっと今場所の朝青龍には厳しいかなあ…と思っていたが、物凄い当たりで朝青龍を圧倒。上手投げの前に朝青龍の足が土俵を割っていて、寄り切って白鵬が14勝目。1敗で両横綱が並んだ。
優勝決定戦。庄之助親方が裁くその一番は、白鵬が意地を見せるが、さすが優勝23回を数える、良くも悪くも第一人者の朝青龍。掬い投げで朝青龍が24回目の優勝。
鳩山総理が、自ら「内閣総理大臣杯」を授与。表彰に加えて、誕生日おめでとさんコメント付き。今日の酒は美味いだろう。
ついに北の湖と並んだ朝青龍。なんだかんだ言って優勝を許してしまうのは、他の力士の“活躍”のせい。ニュー・ヒーローが待ち遠しい。
各段の優勝・三賞など。
・幕内
◎14勝1敗
朝青龍(横綱、1月以来24回目)
・十枚目
◎11勝4敗
玉鷲(東筆頭、初)
・幕下
◎7戦全勝
臥牙丸(東10)
・三段目
◎7戦全勝
青木(東29)
・序二段
◎7戦全勝
大木下(西59)
・序ノ口
◎7戦全勝
碧山(西30)
・殊勲賞
該当者なし(5場所連続、39回目)
・敢闘賞
把瑠都(小結、20年3月以来4回目)
・技能賞
鶴竜(前3、5月以来4回目)
・雷電賞(関脇以下の最高成績者を勝手に表彰)
把瑠都(2場所連続3回目)
関脇の2人が負け越し、小結も1人が負け越し。関脇は、把瑠都と鶴竜が復帰し、小結は稀勢の里が関脇から陥落、豪栄道が復帰か?
幕内から十枚目へは、栃乃洋・普天王・将司が陥落か。十枚目から幕内へは、玉鷲・木村山・山本山が復帰か?
十枚目から幕下へは、双大竜・徳真鵬が陥落か。幕下から十枚目へは、琴禮が復帰・臥牙丸が昇進か?
11月場所は11月2日番附発表、15日が初日の予定。ちょっと間が空く?