千秋楽。今日も満員札止めで、今場所9回目の満員御礼。
最後と言うことで、細かく書いてみる。
総合テレビで中継が始まったのは15:05から。ちょうど協会ご挨拶が終わった直後で、十両残り3番のところから。
三賞は、殊勲賞:白鵬、敢闘賞:旭鷲山、技能賞:白鵬・安馬(今日勝てば)と、安馬はこの時点では五分だったので、勝ち越しを決めねばならない。
なお、今場所は十両以上に休場(引退)がなく、全員皆勤であった。快挙?
・幕下
東43枚目八木ケ谷・東40枚目門元が6勝1敗と好成績。問題は十両で取った2人。
・十両
西幕下筆頭高見藤と西4枚目光龍が敗れて負け越し。
一方で新十両寶智山は勝ち越してホッと一息。海鵬も勝ち越した。旭南海は敗れて10勝5敗で終了、幕内は難しそうだ。豊真将は12勝目で、こちらは太鼓判。安壮富士勝ち越し、来場所兄弟幕内を懸ける。
把瑠都が北の富士さん以来42年半ぶりに15戦全勝。十両で15戦全勝者は何れも大関に昇進しているので、もしや!?
●大雷童―光法○ 一瞬の叩きで光法の勝ち。
●泉州山―大真鶴○ 大真鶴寄り切って嬉しい勝ち越し。
○里山―土佐ノ海● 危ないところだったが上手く残って里山が白星。
十両以下の表彰式。各段全勝の超珍記録である。
放送席交替の合い間に、“異例”の十両全勝把瑠都の15番リプレイ。圧倒的じゃないか、バルトくんは…。
ちなみに、今日の解説北の富士さんは、赤いスーツをビシッと着ていて、目立つ。
・幕内
初日から“庄之助裁き”(番数の関係で、裁くのが一番だけだった)の玉治郎さんが、今場所初めて2番裁いた。十両から2人上がって22番だったためである。
○潮丸―琉鵬● いきなり待ったの連続で、5回目で成立。琉鵬に後ろ向かせて送り出し。
全勝把瑠都のインタビュー。前の全勝者ということで、北の富士さんも加わる。
北の富士「おじさん知ってる?」
把瑠都 「知ってます(笑)」
把瑠都は日本語だけでなく、偉大な先輩の知識もあるようだ(笑)。
●豊桜―片山○ 豊桜攻めきれず、片山幕内復帰を決める。
●武雄山―高見盛○ うまく武雄山を送り出し、負け越しを1つにとどめた。
○若の里―旭鷲山● 若の里11勝目。旭鷲山、来場所は星が引っくり返って…。
技能賞インタビュー。「ぼくにとっては、本当に良い場所だった」という。
今日も白鵬の家族が来ており、ちょうど画面に映し出された頃、北桜がどすこい歩いてきて、入場。
○春日錦―豊ノ島● 春日錦が土俵際で逆転勝ち。
○栃乃花―嘉風● かろうじて残した栃乃花が白星を拾う。
○十文字―北桜●
北桜 悔しくやしの 8敗目。でも帰りは大喝采。
●皇司―朝赤龍○ 朝赤龍が良い攻めで10勝目。
○琴奨菊―豪風● 豪風は攻めきれず、琴奨菊の勝ち。
○稀勢の里―栃乃洋● 今日も良い攻めが出て、稀勢の里も10勝。
○垣添―白露山● 逆転を狙った白露山。先に足が出て垣添に団扇。
○旭天鵬―玉春日● 万全の旭天鵬は11勝目。
○出島―岩木山● 出足が止まったが休まず出たのが勝機に繋がった。
○時津海―北勝力● 「どっちが2勝目を挙げるかの好取組」は時津海が十分になって2勝目。
○春日王―黒海● 待ったがあって、2回目で立つ。内掛けで倒れた黒海が足を痛める。
●玉乃島―安美錦○ 土俵際の魔術(?)で小手投げ。
●時天空―雅山○ 重~い突っ張りが出て二桁10勝目。
●露鵬―普天王○
楽日だけ 見れば期待だ 普天王。
○安馬―琴光喜● 上手く動いて安馬の勝ち。これは見事な技能相撲。
●白鵬―魁皇○ 負ければ陥落の魁皇。落ちたら戻ることはないだろう…と思いつつ、両者待った。渾身の力で魁皇が奇跡の勝ち越し。白鵬は2敗で、朝青龍にマジックが出た!
○千代大海―琴欧州● 昨日に続いて、琴欧州は相撲にならない。出るのは立派だが、優勝争いにも絡むわけで、ちょっと感心できない。
伊之助親方(としては)最初で最後の結びの触れ。
●朝青龍―栃東○ こうなったら朝青龍…と思いきや、素晴らしい気迫で栃東が圧倒。
白綱を 繋ぎ止めたる 栃東、なんて川柳を読んでいる場合じゃなくなった。
それぞれの 想いを乗せた 決定戦。引き続き伊之助親方が裁く。場内放送は「幕内最高優勝決定戦」と。
○朝青龍―白鵬● 白鵬が有利になったのも束の間、朝青龍も下手を取って譲らず。<これぞ優勝戦!>と、予想以上の好取組。
白鵬が出たところを朝青龍の下手投げが決まり、僅かの差で朝青龍16度目の優勝。
敗れた白鵬だが、場所後に理事会召集が決まり、大関昇進が内定。
栃東は、「来場所13勝を挙げれば…」と、まだ綱盗りの望みは繋がっているようだ。
十両以下の優勝はすべて13日目に決まり、決定戦は幕内だけ。序二段で決定戦がないのは珍しい。
各段優勝者を列記する。
・幕内=◎2敗:朝青龍(横綱)
・十両=◎全勝:把瑠都(東11)
・幕下=◎全勝:琴禮(東42)
・三段目=◎全勝:前田(東29)
・序二段=◎全勝:舛光理(東69)
・序ノ口=◎全勝:拓錦(東32)
恒例(?)の“よそう”番附を編成してみた。○は新昇進・△は再昇進・×は陥落である。
横綱 =朝青龍/―
大関 1=栃東/○白鵬
大関 2=琴欧州/千代大海
大関 3=―/魁皇
関脇 =琴光喜/△雅山
小結 =○安馬/△旭天鵬
前頭 1=稀勢の里/朝赤龍
前頭 2=垣添/琴奨菊
前頭 3=若の里/豪風
前頭 4=安美錦/時天空
前頭 5=旭鷲山/玉乃島
前頭 6=黒海/×露鵬
前頭 7=白露山/普天王
前頭 8=出島/春日王
前頭 9=栃乃洋/玉春日
前頭10=岩木山/栃乃花
前頭11=嘉風/武雄山
前頭12=高見盛/豊ノ島
前頭13=△土佐ノ海/△片山
前頭14=○豊真将/○猛虎浪
前頭15=○把瑠都/北桜
前頭16=北勝力/時津海
幕内から十両へは十文字・春日錦・豊桜・皇司・潮丸、十両から幕内へは土佐ノ海・片山・猛虎浪・豊真将・把瑠都、十両から幕下へは大翔大・春ノ山・闘牙・隆の鶴、幕下から十両へは出羽鳳・将司・皇牙・上林か?
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