高校時代からの友人と近くのコーヒーショップで会う。
炭火アイスコーヒーとトーストのおいしい店である。
実家に住んでいる時にはよくひとりで訪れていたのだが、
湘南地方に異動して転居したことで、すっかりご無沙汰していた。
今回また舞い戻ってきたので、ほぼ5年ぶりである。
席に着くや否や、「もしかして前によく来られていませんでしたか?」
と女性スタッフに話しかけられた。以前からいらした方である。
仕事柄、お客の顔はよく覚えているとみえる。
転勤して引っ越したことで、しばらくこの街を離れていたことを話すと、
「おかえりなさい」と笑顔でひとこと。
たったそれだけなのだが、なんだかうれしい。
そうだ。帰ってきたのよね、わたし。と今さらながら実感がわく。
異動が決まってから引っ越しまで、するべきことのラッシュで、頭が飽和状態。
戻ってきたことをしみじみと実感することができないでいたらしい。
湘南地方でもそれなりにシングルライフを味わっていたつもりだが、
そこの学校に通ったり、子育てをしたりということを通した地域との結びつきが
ほとんどなく、5年間住んでも、気分はずっと「お客さん」だった。
40年以上も過ごした街というのは、学校時代の友人の存在ひとつとっても、
自分自身の歴史を映し出してくれるという意味で大きい。
炭火アイスコーヒーとトーストのおいしい店である。
実家に住んでいる時にはよくひとりで訪れていたのだが、
湘南地方に異動して転居したことで、すっかりご無沙汰していた。
今回また舞い戻ってきたので、ほぼ5年ぶりである。
席に着くや否や、「もしかして前によく来られていませんでしたか?」
と女性スタッフに話しかけられた。以前からいらした方である。
仕事柄、お客の顔はよく覚えているとみえる。
転勤して引っ越したことで、しばらくこの街を離れていたことを話すと、
「おかえりなさい」と笑顔でひとこと。
たったそれだけなのだが、なんだかうれしい。
そうだ。帰ってきたのよね、わたし。と今さらながら実感がわく。
異動が決まってから引っ越しまで、するべきことのラッシュで、頭が飽和状態。
戻ってきたことをしみじみと実感することができないでいたらしい。
湘南地方でもそれなりにシングルライフを味わっていたつもりだが、
そこの学校に通ったり、子育てをしたりということを通した地域との結びつきが
ほとんどなく、5年間住んでも、気分はずっと「お客さん」だった。
40年以上も過ごした街というのは、学校時代の友人の存在ひとつとっても、
自分自身の歴史を映し出してくれるという意味で大きい。