森で シェー シェー !?
今日は箕面・外院の山里から、ウツギ谷へ向いました・・・
沿道のクチナシの白い花が、甘い香りを漂わせています。
アジサイも何種類もの花が咲き、季節感を味わわせてくれます。
ウツギ谷に入ると東側を流れる谷川の流れが、いつになく大きな
音をたてています・・・
数日前の大雨の影響かもしれませんね・・・?
モリアオガエルの産卵の季節でもあり、山裾や木立の間から、
こんもりとした白い泡の塊が随所に見られ、薄暗い谷間に浮き出る
ようにして見えています。
同じ所に白い花が・・・
よく見るとドクダミの花があちこちに咲いています。
谷川沿いには羊歯(シダ)が勢いよく新芽を広げ、ひときわ鮮やかな
緑色で群生しています・・・
そこへ杉木立の間からこもれびが差込み照らし出すと、さらにその
生き生きとした鮮やかさが目に染みます。
そんなシダに見とれていると ブ~ン と、どこからともなく低い重い
羽音・・・ 見ると目の前に大きなクマンバチが飛んできた・・・
特に襲ってくるわけでもないけれど、その大きさに ビ ッ ク リ !
気の弱い私は、それまでのいい雰囲気がすっ飛んでしまいました・・・
クワバラ クワバラ ! です
前方からジョギング姿の男性が大またで走ってきました・・・
・ こんにちわ!
* コンニチワ! アリガトゴザイマス! サヨナラ!
外人さんです。
一瞬の交差ですが、お互いにニッコリ微笑みながらすれ違っただけ
なのに、気持ちのいい爽やかさが残りましたよ。
痒い・・・ かゆい!
いつの間にか蚊に刺されたようです・・・
大阪人は蚊に噛(か)まれた言うようですが・・・?
今日はまだ早いと思い、いつも夏場に常用する蚊取器を持ってこな
かったせいですね・・・ ?
どうも最近、否もう10数年も、私に近寄って肌を求めてくるのは?
”蚊” ばかりです・・・
蚊と友で かゆー なんちゃって!
ウツギ谷渓流をしばらく眺めていました・・・
最近は水量が少なくなっていたので、久しぶりに豊かに流れる渓流と
岩しぶきを楽しみました・・・
少し先の川辺に下りてさっそく顔を洗いました・・・
冷たくて気持ちいい・・・!
最高の気分です!
顔を拭きつつ見上げると、そんな私の気持ちに同調してくれるかの
ように、杉木立が風で左右に揺れ、うなづいてくれているようです?
しばらく歩くと、左側の川向こうに新しい山肌が見えています・・・
アレ!?
大雨で崖が崩落したようで、その一部が谷川の半分を土砂で埋めて
います・・・
この大雨の時期は、山崩れにも気をつけねばなりませんね・・・
私がそんな光景をボンヤリと眺めている時でした・・・
マウンテンバイクに乗った男性が上って来て・・・
* コンチワ! ワタシスンマセン! コッチ ドッチデスカ?
・ ハー ? (意味がわかりません?)
* スンマセン! カイオジ イキタイ デスカ!?
・ カイオジ? ああ・・・ 勝尾寺へ行かれるのですね?
* ソー ソー ソー デス!
どうやら中国の方のようです。
* マエ トモダチトキタ キョウ ワタシヒトリ ワカラナイ?
私はいつも予備で持っている 「箕面の森ハイキングマップ」 の
私オリジナル版を見せながら、現在地と勝尾寺そしてその間の
道筋を示して・・・
・ この地図を差し上げますから・・・ と、手渡しました。
彼は大げさなゼスチャーで両手で握手し・・・
* サンキュー アンガト シェー シェー! と、
何度も手を振りながら、自転車をこいで登っていきました。
箕面の森も国際的になってきましたね・・・
しばらくして左折し、豊能自然歩道の細い谷間を登っている
時です・・・
ド ド ド ド ・・・ チリン チリン・・・!
しまった!
しかし、この狭いV字の谷間ではマウンテンバイクを避けようが
無い・・・
そう思う間もなく キ キ キ キー と、ブレーキの音・・・
私の目の前でストップです・・・
ホッ! よかった!
* すいまっせん! ご迷惑おかけしました・・・
気をつけて走りますので・・・ すいまっせん!
礼儀正しそうな若者です・・・
先に謝られると、怒るよりもそのブレーキに感謝です。
彼は自転車を高々と持ち上げ、私とやっと交差すると、再び同じ
ような侘び言葉を言いながら下っていきました・・・
私はそれより、自転車と相撲を取らなくてよかった! と、
安堵しました・・・ 本当に!
そして一人 つぶやいていました・・・
サンキュー アンガト シェー シェー ・・・
’13 7・1