箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森でシェー シェー !?

2020-08-26 | *編集・夏/7月

森で シェー シェー !?

 今日は箕面・外院の山里から、ウツギ谷へ向いました・・・

沿道のクチナシの白い花が、甘い香りを漂わせています。

アジサイも何種類もの花が咲き、季節感を味わわせてくれます。

 

ウツギ谷に入ると東側を流れる谷川の流れが、いつになく大きな

音をたてています・・・  

数日前の大雨の影響かもしれませんね・・・?

モリアオガエルの産卵の季節でもあり、山裾や木立の間から、

こんもりとした白い泡の塊が随所に見られ、薄暗い谷間に浮き出る

ようにして見えています。

同じ所に白い花が・・・

よく見るとドクダミの花があちこちに咲いています。

 

谷川沿いには羊歯(シダ)が勢いよく新芽を広げ、ひときわ鮮やかな

緑色で群生しています・・・

そこへ杉木立の間からこもれびが差込み照らし出すと、さらにその

生き生きとした鮮やかさが目に染みます。

 

そんなシダに見とれていると ブ~ン と、どこからともなく低い重い

羽音・・・ 見ると目の前に大きなクマンバチが飛んできた・・・  

特に襲ってくるわけでもないけれど、その大きさに ビ ッ ク リ !

気の弱い私は、それまでのいい雰囲気がすっ飛んでしまいました・・・

クワバラ  クワバラ ! です 

 

前方からジョギング姿の男性が大またで走ってきました・・・

 

・  こんにちわ!

    *  コンニチワ!  アリガトゴザイマス!  サヨナラ!

外人さんです。

一瞬の交差ですが、お互いにニッコリ微笑みながらすれ違っただけ

なのに、気持ちのいい爽やかさが残りましたよ。

 

痒い・・・ かゆい!

いつの間にか蚊に刺されたようです・・・

大阪人は蚊に噛(か)まれた言うようですが・・・?

今日はまだ早いと思い、いつも夏場に常用する蚊取器を持ってこな

かったせいですね・・・ ?

どうも最近、否もう10数年も、私に近寄って肌を求めてくるのは? 

蚊”  ばかりです・・・ 

蚊と友で  かゆー   なんちゃって! 

 

ウツギ谷渓流をしばらく眺めていました・・・

最近は水量が少なくなっていたので、久しぶりに豊かに流れる渓流と

岩しぶきを楽しみました・・・

少し先の川辺に下りてさっそく顔を洗いました・・・

冷たくて気持ちいい・・・!  

最高の気分です!

顔を拭きつつ見上げると、そんな私の気持ちに同調してくれるかの

ように、杉木立が風で左右に揺れ、うなづいてくれているようです?

 

しばらく歩くと、左側の川向こうに新しい山肌が見えています・・・  

  アレ!?

大雨で崖が崩落したようで、その一部が谷川の半分を土砂で埋めて

います・・・  

この大雨の時期は、山崩れにも気をつけねばなりませんね・・・

 

私がそんな光景をボンヤリと眺めている時でした・・・

マウンテンバイクに乗った男性が上って来て・・・

 

    *  コンチワ! ワタシスンマセン! コッチ ドッチデスカ?

・  ハー ?  (意味がわかりません?)

    *  スンマセン!  カイオジ イキタイ デスカ!?

・  カイオジ?  ああ・・・  勝尾寺へ行かれるのですね?

    *  ソー ソー ソー デス!

どうやら中国の方のようです。

    *  マエ トモダチトキタ キョウ ワタシヒトリ ワカラナイ?

 

私はいつも予備で持っている 「箕面の森ハイキングマップ」 の

私オリジナル版を見せながら、現在地と勝尾寺そしてその間の

道筋を示して・・・

・  この地図を差し上げますから・・・ と、手渡しました。

彼は大げさなゼスチャーで両手で握手し・・・

    *  サンキュー  アンガト   シェー シェー!  と、

何度も手を振りながら、自転車をこいで登っていきました。

箕面の森も国際的になってきましたね・・・

 

しばらくして左折し、豊能自然歩道の細い谷間を登っている

時です・・・

  ド ド ド ド ・・・ チリン チリン・・・!

  しまった!

しかし、この狭いV字の谷間ではマウンテンバイクを避けようが

無い・・・

そう思う間もなく  キ キ キ キー と、ブレーキの音・・・

私の目の前でストップです・・・  

  ホッ!  よかった!

    *  すいまっせん!  ご迷惑おかけしました・・・

        気をつけて走りますので・・・  すいまっせん!

礼儀正しそうな若者です・・・ 

先に謝られると、怒るよりもそのブレーキに感謝です。

 

彼は自転車を高々と持ち上げ、私とやっと交差すると、再び同じ

ような侘び言葉を言いながら下っていきました・・・

私はそれより、自転車と相撲を取らなくてよかった!  と、

安堵しました・・・ 本当に! 

そして一人 つぶやいていました・・・

 

  サンキュー  アンガト   シェー シェー ・・・  

’13 7・1 

 

 

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