日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

冬季五輪北京の開催と2020年札幌招致の動き

2022年02月05日 10時11分45秒 | 日々雑感
 冬季五輪北京大会の開会式が昨晩(2月4日)行われた。コロナ感染対策のため規模を縮小して実施されたとのことであり、日本から入場行進に出席したのは選手13人、コーチら18人の計31人だけだったそうだ。

 昨年夏の東京五輪は、もう1年実施が遅ければコロナが終焉し、人類がコロナウイルスに打ち勝った証として胸を張って実施出来る筈と残念がっていたが、コロナウイルスは意外にしぶとく、今もって猛威を振るっている。

 習近平国家主席の開会宣言は簡単であったが、2021年初め、国民に向け「確かな自信で、発奮に意義あり、精緻を求め、困難に打ち勝ち、新たな発展の理念を真剣に貫徹し、グリーンな大会を目指し、皆で楽しみを分かち、開放し、清廉に全ての準備工程をやり抜き、それぞれの課題に全力で取り組み、非凡で華やかな卓越したオリンピックの祭典を世界に届けられるよう努力せよ」と語っていたそうだ。

 オリンピックの開催意義はスポーツを通じて世界平和の実現であるが、習氏のこの言葉からは、世界平和の実現より国のために尽くせとの個人を鼓舞する感が強い。中国での開催目的は国家発揚の場であることが明らかであり、コロナ対策に向けた簡素化と国家発揚の場のバランスに気を使ったことであろう。

 次の2026年開催はイタリアのミラノである。開催には莫大な費用がかかるため地域住民の賛同が得られず開催候補地が年々少なくなっているとの事だが、2030年の開催に向けて札幌が手を挙げている。

 さて、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らと日本側が今後の開催地選定の日程などについて昨年12月に水面下で協議していたようだ。関係者によると、IOCによ候補地の一本化の時期は現時点で今年夏から冬ごろと見込まれているそうだ。札幌は開催実績や運営能力への評価が高く本命視されており、今年中に開催が内定する可能性もあるとのことだ。

 この言葉は、2020東京五輪が決定する前に聞かされていた言葉とそっくりだ。共通するのは財政基盤がしっかりしているからだそうだ。残る問題は、住民の開催意欲だけで、札幌市は、北京五輪が追い風になると期待し、住民アンケートを3月にも実施する予定のようだが半数以上の賛同が得られるとは思えない。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長がこのほど、産経新聞のインタビューに応じ、札幌市が目指す2030年冬季五輪招致について「成熟した札幌市をみせるチャンス」と実現への意欲を語ったが、アンケートの結果には興味が無いとのことであった。兎も角、住民の賛成があろうとなかろうと招致に成功すれば、都市としてのインフラ整備に莫大な金が投資できるからなのだ。世界の候補地が少なくなっている現状、IOCも大歓迎であろう。2022.02.05(犬賀 大好ー787)