12月5日(日)
温かい晴天。風も弱い。納屋建築と、ヤマイモの収穫。
朝の犬の散歩から帰った連れ合い。「初霜だよ」。ごく薄っすらとだが、刈り草や、田んぼの稲藁が白んでいたという。かなり遅い初霜だと思う。ヤマイモも、何度も霜にあたるようだと、悪くなる。急いで、収穫しなければと、出かけた次第。後、種にしようと思っている、ショウガも、掘り取って、サツマイモと同じに、深く貯蔵しなければ。
夢を見た。久しぶりで、友人と会い、なにやかやと話している。場所はどこか分からないが、畑だったり、会社の事務所だったり、背景は、列車の窓の風景のように流れている。何を話していたのか覚えてはいないが、取りとめのないことをただ話している。
彼は、大学入学以来の友人で、以来の親友だった。学生時代も、多くの時間と、空間を共有した。アルバイトの延長から、その会社に就職することになったが、それも一緒だった。一年ほどで、部署は別になったが、100名足らずの小さな会社ゆえ、何かあると、一緒に飲みに行ったり、話したりは続く。労働組合のなかった会社で、私たちは中心になり、組合を作り、その活動も、ともにやった。私が、会社を辞め、移住することになる、一年ほど前に、彼は、先に会社を辞めることになった。その後は、お互い、生きる場所は、別々になってはいったが、親友であることに、変わりはなかった。
2000年夏。訃報を聞いた。それも、ニュースを聞いていた友人からの電話だった。アルプスで滑落した、登山者の名前、彼の名前のようだった。即、電話をかける。電話口に出たのは、義姉だった。滑落死をしたのは、彼だった。告別式では、別れの言葉も、声にならないほどの、号泣で、別れた。滑落死ゆえに、最後の別れも、棺の上に飾られた、生前の写真だった。
その彼と、何年振りかで、再会していた。何かのお告げだろうか?