昨二十二日。雷の音が聞こえる。遠雷と言うには大きな音だ。タブレットで雨雲レーダーを開く。我が家からほんの数キロ位のところに、雷雲が広がり、雨を降らせている。空を見ても、北西の空は真っ黒だ。しかし、我が家の地点の予報をひらくと、しばらく雨が降ることはありません。時々確認すると、雨雲が、すぐ近くまで広がり、数十分後には雨が降ります。黒い雲を見上げながら、雨よ来い。そんな時間をしばらく過ごすが、空からは、一滴も落ちてはこなかった。
その晩も、エアコンを頼って、床に着く。雷の音を子守唄に寝込んだ。目が覚めると、パラパラと屋根を叩く雨音。まさか夢の中じゃあないだろうな、との思いを打ち消す、一月ぶりくらいの、本物の雨音だった。雨量は大したことはなかったが、朝には、うっすらと地面を湿らせていた。今日は雨の予報だから、乾ききった畑もすこしは生き返るだろうと、そんな気持ちで、ようやくのちょっと過ごしやすい朝を迎えたのだが。
一日過ぎた。雨はほとんどなかった。一日中、どんよりといつ降ってもおかしくない空模様だが、時折、パラパラする程度で、まとまった雨になることなく、夕方遅くには、夕日が差してきた。ガッカリ。