12月30日(日) のち
5時過ぎ、布団を出て、外に出る。今やっと上がったかのような、湿った空気だ。水溜りもできてはいるが、大降りではなかったようだ。ほぼ一日降るような予報だが、雨雲の動きを見る限り、午前中は降ってもたいしたことはないようだ。午後には、雨雲の本体がかかってきそうだが、なんとかなりそうと判断する。
釜戸に薪をくべ、火を付ける。全体に、今まで降っていた雨で濡れているので、火の付きが悪い。紙をボンボン放り込みようやく、薪が勢いよく燃え始めたのは、6時ころ。お湯が沸くのに、一時間ほど掛かる。7時前、Kさんが出てきたので、バトンタッチ。もち米を蒸篭に入れて、蒸始めるように頼む。30分ほど経つと、皆も起きてくるので、餅搗きを優先、朝飯は、めいめいでと指示。
8時過ぎには、最初の一臼目の餅つきが始まる。今日は、六臼。昼ころには終るだろうから、本降りになる前に、滑り込みできそうだ。餅つきは任せて、中に入り、煮しめの準備など。
パラパラし始めてきた昼ころには、最後の餅も付き上がる。この搗きたての餅をちぎり、絡み餅で昼食。午後は、みんなで、手分けして、お節料理作り。雨も本降りになってくる。年末の支払いや、お寺の飾り付けなどの雑用も済ませて帰る頃には、風も出てきて、嵐のような雨となる。夕食は、鍋。キムチ鍋がよいとのリクエストがあり、野菜や海鮮を用意して、六時には座に着き、忘年会。
八時を回り、嵐も治まりつつある中、Kさん一行は、料理を詰めて、帰り支度を始める。その頃には、すっかり出来上がっていた。
一言。朝になったのは、そのせいではなく、嵐のせいで、通信事情が悪かったから。
さあ、最後の一日の始まりだ。