6月22日(金) 遅記
雨がかなり強く降っているので、昼、日中に、記録しなかった二日分を記している。
一昨日、20日
近所の葬儀。私たちは、穴場。土葬時なら、棺桶を入れる穴を掘る係の隣組だ。花葬に代わって、穴は掘る必要が無くなったが、当時の風習は残っている。お墓に納骨に行くとき、土葬の時のやり方を引き継ぎ、私たちがそれをやる。野辺の送りの行列を先導する役割で、重要な役割とされている。
その葬儀、台風の直撃で、風雨が心配された。風対策を終わらせ、20日の夜は、台風の予報に、釘づけになっていた。時間を経るに、台風はスピードを上げ、夜中のうちに通り過ぎてしまいそうで、安心して床に着いた。そして、風の音にも邪魔をされず、熟睡。
そして今朝、雨はすっかりあがっている。薄日も射しそうなほどの、明るい曇り空だ。ただ、風が強い。吹き返しの風になって、南西、西風が、強く吹いている。古い鶏舎の屋根も、トタンがバタバタ、部屋の窓ごしに見える。これからのことは一安心だが、今まではどうだったのだろう。
外に出る。東寄りの強風を想定して、対策をしていたので、その限りでは、被害なし。しかし、吹き返しの風で、少しやられている。バタバタした錆びトタンが、何枚も飛ばされた。その一部は、隣の家の田んぼに落ちていた。片付けて、その程度で済み、一安心。とたんに踏みつけられたぐらいでは、この時期の稲は大丈夫。
で、私は、8時出勤。連れ合いは、10時集合でリハーサル。本番は、2時くらいからだ。そして、穴場と、念仏組の合同の精進落としが終わるのは、5時ころとなる。強風は、終日吹き続けたが、雨はなく、ビールがうまいほどの暑さの、葬儀の一日は終わった。
昨日、21日 いちじ
寺の役仕事。この地域の、同宗派の各寺院の護持会の総会。宗派の教育活動もあり、DVD観賞や、講演もあり、たっぷり半日のスケジュールだ。帰って来て、遅昼を食べていると、電話。寺の隣に住む知人からだ。寺の柿木が折れて、〇〇家の墓にかぶさっていると。彼は檀家ではないが、同じ集落の仲間で、私が役員であることを知っていて、知らせてくれたのだ。礼を言い、調べに行く。見事に、かぶさっている。すぐに片づけるしかない。鋸や、脚立を積んで、墓地に向い、作業を始める。
我が菩提寺は、現在、無住である。住職は、他寺の住職が兼務している。十数年前までは、住職が、家族ともども住んでいた。住職が無くなった後も、母親が庫裏に住み、寺を守っていた。そのお婆さんも、数年前から、認知症と高齢のため、施設に入所して、無住になった。ときどき、前住職の弟たちが、母親の見舞いがてら来て、庭の手入れや、掃除などはやってくれている。そんな時顔を合わせて、お婆さんの具合を聞いていた。
その日も、墓地で作業している所に近づいてくるので、見舞に来たのだと思い、挨拶をする。帰ってきた返事は、
「母が、さっき亡くなり、こちらに連れてきます。」 97歳だという。
早速に、会長に連絡する。
ということで、再び葬儀の支度である。寺に住んでいるわけではないが、前住職の母親で、数年前までは、寺に住み、施設入所時に、寺から離れたおばあさんゆえ、寺の役員も、葬儀を手伝うことになる。22日が通夜で、友引の23日は飛ばして、24日が告別式となる。
他の役員とも連絡し、檀家に葬儀の触れを出すと、一日が終わっていた。