ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

封印を解く かのような

2022-02-17 22:14:20 | おかえりモネinspired
                            書・茂木絢水閉じ込めておく能面のように表情なく愚鈍な曇天雪さえ散らつく寒さ蒼い海水の壁が押し寄せて押し寄せたまま凝り固まった凝固物上っ面を賑やかな笑いが滑っていったりどこか遠くの悲劇にかんたんに涙したり滞りない日常を暮らすある日彩雲をめがけて虚空を切り裂く白鷺の飛翔が大粒の清浄な雨を降らし降りやんだ蒼空に大きな二重の虹が架橋する蒼い森から豊饒 . . . 本文を読む

故郷 霧笛137号

2022-02-17 11:09:20 | おかえりモネinspired
                      (茂木絢水・書)うなぎを捕ったあの岸辺根魚(ねう)を釣ったあの筏の縁夢は今も巡って忘れられない故郷の入り江父と母はどうしているだろうか向こうの岸で友達は笑っているだろうか向こうの岸で手を振れば振り返してくれそうな向こうの岸で忘れられない故郷の向こうの岸で志を遂げていつの日か渡っていこう山が青々と水が流れる故郷の向こうの岸辺へ父と母が待っている友達が笑って . . . 本文を読む