ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

霧笛135号 編集後記 およびお便りの紹介

2020-12-20 12:58:11 | 霧笛編集後記
◆前号の及川良子さんの「Nの目撃「天空ヒマラヤ部族」を見て」で、原文でほぼ一行分、欠落があった。校正で見落とした。2ページ目、29ページ第2段12行目である。その少し前から再掲する。「隔絶されたヒマラヤの山中に暮らす人々。400年もの間変わらぬ同じしきたり。同じ祈りの中で生き続けている。気持ちを強く結び合った。敬虔な祈りを中心としたその暮らしはゆったりとした時間感覚のもとに営まれている。さすがの欧 . . . 本文を読む

ジョン・レノンが死んで

2020-12-18 21:56:59 | 月刊ココア共和国 投稿詩
ジョン・レノンが死んで四十年経つそうだ四十歳で撃たれて四十年私は六十歳を超えたそうだ六十四歳だジョン・レノンが平和を我らに(give peace a chance)と歌ってヴェトナム戦争は終わったかもしれないが中近東にも中央アジアにも南米にもアフリカにも戦闘状態は続いているジョン・レノンが革命(revolution)と歌っても愛と平和(love & peace)を唱えても地球のどこかで今も . . . 本文を読む

夕刻の光 改訂

2020-12-03 23:31:00 | 2015年4月以降の詩
夕刻高台の家の庭に立つ西の山なみから落ちた見えない夕陽の残影が稜線のかたちをくっきりと暗く象る川向かいの家々の北向きの窓と壁面が夕映えを反映してほの暗く浮かびあがる午睡から目覚めて映画のCGの背景のように芝居の書割のように実在の街が虚構のミニチュアに化す天然の光が光とも見えず壁面をかすかに照らし名残の光がまるでほの暗い白熱電球の照明のようにふと京都の金閣寺の向こうの山蔭からゴジラが現れると思った記 . . . 本文を読む

石垣りん詩集 表札など 新装版 童話屋

2020-12-03 17:13:32 | エッセイ
 石垣りんは、1920年(大正9年)生まれだという。最初に読んだのは、どこでだったろう?国語の教科書だろうか?「シジミ」だとか、「表札」だとかは、確かに中学校だろうか、教科書で読んだ記憶がある。 現代詩文庫を、図書館で借りるかして読んでいる気もする。定かではないが、現代詩手帖だったり、どこかの雑誌で繰り返し目にしていることは間違いない。 高名な詩人である。 女流詩人、などという言い方は、昨今はしな . . . 本文を読む