著者としては、マルクス・ガブリエル、マイケル・ハート、ポール・メイソンの3名の名が上がっている。内容的には、斎藤氏と、この3名との対談である。 冒頭はマイケル・ハートとの対談。 マイケル・ハートは、アントニオ・ネグリとの共著『〈帝国〉』で高名な政治哲学者。アメリカのデューク大学教授とのことである。そうか、アメリカの人だったか。ネグリとハートの著書は、前に一冊読んでいる、と思ったら、ネグリの単著『 . . . 本文を読む
糸井重里氏は、主宰するほぼ日刊イトイ新聞に、毎日かかさず「エッセイのようなもの」として「今日のダーリン」欄を執筆している。朝日新聞で言えば、天声人語、気仙沼で発行される三陸新報であれば万有流転のようなコラムであり、また、同時に社説でもあるようなものでもある。もちろん、糸井氏の書くものであるから肩ひじ張った主張とか、口うるさいお説教ではなく、非常に柔らかい、しかし、どこか筋の通った物言いであり、あ . . . 本文を読む
帯に、詩人の荒川洋治が紹介文を書いている。「影も形もないものが、光をひろげ、流れをつくる。そんな夢のような作品を、マーサ・ナカムラだけが書いていく。」 まさに、そんな詩集だ。 以上、おしまい。 ということにできたら、こんなに楽なことはない。 でもね。 そういうわけにもいかない。 さて、どこからどんなふうに、この詩集の紹介を書きだそうか、というか、書きだせるのか、悩んでいた。書きあぐねていた。困っ . . . 本文を読む