ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

誰も知らない黄昏どき

2020-01-24 21:57:03 | 2015年4月以降の詩
誰も知らない黄昏どき湾の奥から滑るように船が出るあなたはじっと前を見たままで広々とした船室に座る船室にはだれもいない私は壁にもたれてあなたの後ろ姿を見るともなく見ている昼間のうちに何度も肩を抱き湾口の島への船着き場を探し巡航船は燃料を満たして船橋に行き先を表示する港のカフェの窓際のソファに二人で腰を掛け入り江を眺めて背後の山脈に陽が落ちるころ一緒に店を出て浮桟橋まで歩く   ※魚市場のネオンサイン . . . 本文を読む

井出栄策/柏木一惠/加藤忠相/中島康晴 ソーシャルワーカー―「身近」を革命する人たち ちくま新書

2020-01-06 09:38:03 | エッセイ
 革命だという。 身近を革命する。 市民革命とか、共産主義革命とかではない。 これまでの世界史のなかで起こった革命とは、また、少々違う革命。比喩としての言葉の使い方ではある。「改革」と言えば、穏当な表現ではあるだろう。しかし、あえて革命という言葉を使う。 ベルリンの壁崩壊以降は、革命などという言葉は流行らないはずだが、あえて使うという、そこには、なんらかの固い志があるのだろう。 そうだな。地方分権 . . . 本文を読む